今日の日経紙面などから鉄道の話題

 小ネタなので下の記事と一本にして書こうと最初思ったのですが、さすがにあまりにも関連がなさ過ぎるので分けました。

 本日、日経新聞の夕刊を見たところ、一面トップが鉄道関連の記事で驚きました。
 ネット版にも同じような記事がありましたので、以下に紹介します。
鉄道投資、世界で加速 日本企業に商機 18兆円市場
 世界各国で鉄道建設に向けた動きが活発になっている。米国では景気対策をにらみ地方で整備計画が浮上。中国は今年の投資額を前年比で倍増させる。世界市場は年間18兆円規模に膨らむ公算が大きい。低迷する経済をテコ入れするため交通インフラ整備に投資するなか、地球温暖化対策にもつながる鉄道に重点を置く流れが鮮明になってきた。日立製作所が英国で大型受注へ前進するなど、技術力で優位な日本の関連企業に追い風が吹いてきた。

 米国ではオバマ大統領の提案を受けて議会の上下両院が7890億ドル(約72兆円)の景気対策法案で基本合意、歳出の一つとして鉄道など交通網の整備が盛り込まれる見通しだ。オハイオ州は景気対策の執行をにらみ州内3大都市を結ぶ旅客路線を40年ぶりに復活させる計画を立てた。
 夕刊の記事はもっと詳しく、各国の鉄道プロジェクトの概要の一覧表なども載っていましたが、趣旨はこのネット版の通りです。紙面では環境問題対策としてのモーダルシフトにも、もうちょっと詳しく触れていた感があります。
 個人的にはオハイオ州の構想も気になります。州内3大都市(コロンバス、シンシナティ、クリーヴランドでしょうか)を結ぶといいますが、かつてのオハイオ州は全米で一番インターアーバン(都市間連絡電車)が発達していた地域だけに、いわばその復活かと思うとわくわくします(実際には貨物鉄道の路線を借りてディーゼル列車でしょうか?)。インターアーバンについては、以前も紹介しましたが、日本語で一番詳しいこちらのサイトを参照して下さい(ここにオハイオの全盛期の電車路線図があります)。巨大な旅客鉄道網を、作って廃止してまた復活、というのもすごい話ですが、その"記憶"があったからこそオハイオ州はこんな構想を立てたのかも知れません。

 で、モーダルシフトなどに関心が向くこと自体は結構なことだろうと小生も思いますが、果たしてそれを「技術力で優位な日本の関連企業に追い風」なんて単純かつ楽観的に言い切っていいものなのか。このブログでも過去にいろいろ書いたことがありますが、鉄道について「技術的優位」を、車輌のみに切り出して議論することは、これは自動車や船舶や航空機と較べて特に、難しいのではないかと思います。

 そんなことを思ったのは、暫く前に

坂上茂樹
 『鉄道車輌工業と自動車工業

 を読んでいたから、ということもあろうかと思います。

 本書は、日本の鉄道車輌工業の発達を、自動車産業と関連・対比させつつ述べたもので、大変興味深い本でした。本書を読むと、鉄道用ディーゼル機関の発展を国鉄が如何に阻害したかが分かります(JR化後、カミンズ社のエンジンへの換装が流行ったものでした)。
 本来きちんと紹介記事を書くだけの書物なのですが、文系にとっては技術的になかなか難しい内容があって(いきなり説明なしに、エンジンについてSVだのOHVだのと言われても普通の人は分からないでしょう。鉄道マニアだって同様でしょう)、今すぐ書評めいた文章をものするには、自らの力不足を感じざるを得ません。あまつさえ、先週まで手許にあったことは確かなのに、今何故か部屋をひっくりかえしても見つからないので、ますます書くわけにはいきません。
 いつかきっと、とは思っていますが・・・

 話を戻しまして、そんな話題が一面を飾る新聞の社会面では、来月の14日のダイヤ改正で廃止される東京~九州間のブルートレインの最終日の指定券が発売になり、わずか10秒で売り切れたという記事がありました。技術だけでは解決できないであろう課題ですね。

 更についでですが、こんなニュースをネットで見つけました。

 違法取水で社長ら処分へ JR東、水利権取り消し

 信濃川水利権といえば、戦前に鉄道省が手をつけたものの、その後実現まで延々と揉め続けたそうですが、国鉄が滅び21世紀にもなってこんな落ちとは・・・。ただ少なくとも、上の記事に引きつけていえば、東京のJR網ほど膨大にして精緻な鉄道システムを運行するとは、こんな所まで影響を及ぼすことなのだ、ということになりましょうか。
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by bokukoui | 2009-02-13 23:59 | 鉄道(時事関係) | Trackback | Comments(1)

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Commented at 2009-02-19 09:15 x
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