秋葉原通り魔事件から3年

 時の経つのは早いものです。
 小生の当日の記憶も、やはり多少曖昧になりつつあり、記録を残しておくことの重要さを我ながら感じてはおりますが、しかしまた忘れられないいくつかの断片は、これからも残っていくことでしょう。

 震災で一時中断しましたが、秋葉原の歩行者天国も復活の運びとなりました。これが2年目と3年目の大きな変化でしょうか。報道によりますと、歩行者天国の人出は毎週7~8万人程度と、おおむね以前のレベルに復しているようです。そして今日、現場で特段の慰霊式典などは行われなかったようですが、千代田区長などは献花に訪れていたようです。
 千代田区長が秋葉原の歩行者天国復活を強く主張した中心人物の一人だったとは聞いていますが、追悼はするけれども公式な儀式はしない、というところに、事件の舞台となった地域の微妙な心情が垣間見えるようです。「社会的には」この事件を風化させるべきではないにしても、「地域としては」その記憶を全面的に背負い続けるのに抵抗もあるはずです。地域もまたいわば、勝手に事件現場にされた「被害者」なわけで。
 人出が戻っているそうなので、景気などを考慮に入れても、まずます秋葉原は事件を乗り越えたと言えるのかも知れません。歩行者天国は現状、「なべて世はこともなし」状態だそうですが、それについての評価は種々あるようではあります(個人的には正直、多少はパフォーマーが良くも悪くも賑やかしに来ると思っていただけに結構意外)。もっとも本来事件と歩行者天国の騒動は別個の事態だったはずであり、そのような事象を安易に一緒くたにしてしまうような問題は、今次の震災に関連してもまま見受けられるように思われます。

 この事件から紡がれた言説や、波及した出来事はいろいろありますし、小生自身昨年は一度加藤被告の裁判傍聴の機会を得たり、歩行者天国復活についていろいろ聞き及んでいることもあり、書きたいことはいろいろあるのですが、諸事思うに任せぬ状況にあり、作業に追われて現地に足を運ぶこともままならぬ状況です。
 そのあたりは又の機会に譲り、今日は自宅で一人黙祷を捧げます。
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by bokukoui | 2011-06-08 23:35 | 出来事