魔法少女「へんし~ん! せいくりっと・とれじゃー!」

 寒さのせいか鬱々としていて、家人が風邪に倒れ、小生も布団から出られない状況がしょっちゅうで、ここ数日ブログもツイッターも音沙汰なしの状況となっておりました。
 その割に調べてみると、当ブログの来訪者数はあまり減少していないどころか、むしろ多くなっておりました。どうも、書いた当人は小ネタのつもりだった前記事「新年早々微妙な話」が、ツイッターの一部でそれなりに? 話題になっていたようで、書いた当人も微妙な気持ちになりました(苦笑)。やはりあのアムウェイの階級制度はじわじわ来るものがあるようで。
 で、如上の状況でネタがないので、階級話の続きみたいなのをひとつ。

 小生は先日、そんな不調を押して(金がないので)資料整理の手伝いのバイトをしておりました。で、ある政治家が外国の要人に送ったとおぼしき、短い英文の手紙が出てきたのですが、なんだか最初意味がよく分かりませんでした。小生の英語力が怪しいということが最大の理由ではあるのですが、どうもあんまり見た覚えのないような単語の並びです。それは、

 Grand Cordon of the Order of the Sacred Treasure

 というのですが、はてさて、"cordon" ってどんな意味の単語だったっけ? 見た覚えないなあ。 "Sacred Treasure" って、「聖なる財宝」って意味か? なんだかファンタジー系魔法少女物アニメとかで出てきそうだなあ。小生はそういった類のものを見ることはほとんどありませんが、以前に見た覚えがあった変身魔法少女物アニメ「Saint October」では、確か変身だか必殺技だかのシーンの掛け声が「サークリット」でした(←それは多分 "circlet" だ!)。追記訂正:変身動画を探して確認したら、正しくは「サークリッド」でしたので、やはり "sacred" のことみたいです。この語の発音は「セイクリッド」でいいと思いますが・・・?
 それはともかく、政治家の書簡に出てくる用語にも思えませんので、ここは文明の利器に頼ろうと、小生はこの単語群を打ち込んで検索したところ、すぐ答えが分かりました。

 これは勲章の「瑞宝大綬章」のことだったのです。

 うーん、瑞宝大綬章というともっともらしいですが、「ぐらんど・こーどん・おぶ・じ・おーだー・おぶ・ざ・せいくりっど・とれじゃー」では、なんだか中二病的台詞のように思えてしまうのは、小生の心が反権威的というか虚無主義的に左傾しているためなのでしょうか。でもやっぱ、「新プリキュアの変身アイテムの名前」といわれても信じてしまいそうです。

 まあ要するに、その書簡は外国の要人に「瑞宝大綬章受章おめでとうございます」という挨拶状だったわけですが、同じ受勲でやはり同じように受章された海外要人に宛てた、同様の手紙が何通か出てきました。受けた勲章は何種類かあり、続いて

 The Order of the Rising Sun, Gold and Silver Star

 てのが出てきましたが、これは「旭日重光章」のことでした。「じ・おーだー・おぶ・ざ・らいじんぐ・さん!」だと今度は東映スーパー戦隊ものの趣ですが、どっちにせよ日曜日朝の子供向け番組ではあります。

 勲章の英語名の一覧は総務省のサイトにありますが、やはりつくづくと、勲章の名前自体がそもそも「中二病」的な、仰々しい格好つけなのだということを実感させられます。普段使わない漢字で書かれると何となく納得してしまうのが、横文字になったらかえって露呈してしまったようなのが面白いところでもあり、やたらピカピカしたことばを並べていくところは、先日の記事で紹介したアムウェイの階級にも通じています。
 むしろ、この仰々しさこそが、洋の東西を通じた勲章や位階の本質なのであり、子供っぽいように見えて人をひきつける何かが存在している、そう考えるべきなのかもしれません。プリキュアも戦隊ヒーローも、「大きなお友達」にも大人気だしね!
[PR]

by bokukoui | 2013-01-12 23:59 | 思い付き | Comments(4)

Commented by とび at 2013-01-13 07:14 x
"order"という語に「勲位」という意味があることを
この記事を拝見してはじめて知りました。

"The order of~"というと、私などは真っ先に
「聖ヨハネ騎士団」「金羊毛騎士団」などの
「(中世騎士)団」のことだと思うのです。
のちの時代に、秘密結社や神秘主義教団が
"The order of~"とか"~ic order"と名乗るのは
ここから来ているのだと思います。

そういうわけで、「勲位」にせよ「団」にせよ、
"The order of~"という語はそもそも
「中二病」度のきわめて高い表現だと思うのです。
そこに"Grand"だの"Sacred"だのと続けば、

> なんだか中二病的台詞のように思えてしまう

のは無理からぬことと言えましょう。
Commented by bokukoui at 2013-01-13 21:56
コメントありがとうございます。
確かに、秘密結社(めいたサークル)の「~団」というのは、ここから来ていることは多そうですね。こういった恰好付けは、世の東西を問わないのでしょう。

以前当ブログでも取り上げましたが、 Europa Universalis 2 というゲームをやっていたところ、バルト海沿岸に領土を持つ「ドイツ騎士団」が、英語版では「Teutonic Order」になっていまして、小生などはそれでこの語の「騎士団」の意味を覚えました(笑)
ですがやはり、日本人で「Order」に「騎士団」の意味を読み取る人は、かなり少数派だろうと思います。

サブカルやオタク文化の「~団」もきっと英語では、「The order of~」となっているのが多いのでしょうね。
・・・と思って、手始めに「SOS団」を英語版ウィキペディアで調査したところ、「SOS Brigade」と訳されていることが判明しました!
「世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒ旅団」というわけで、これはこれで武装親衛隊なみに「中二病」らしくていいと思います(笑)
Commented by od at 2013-01-13 22:40 x
自分は「コルドン・ブルー」→「聖霊騎士団」→「Order of Holy spirit」の順で覚えました<Order=騎士団 まあ、間に「ゼロの使い魔」の「水聖霊騎士団」が挟まってたりしますが……。
Commented by bokukoui at 2013-01-14 23:40
>od 様
なるほど、聖霊騎士団も三大騎士団と並びそうな有名どころですね。
「コルドン・ブルー」をレストランの名前にするのは、豪華そうでまず順当な・・・でも騎士の精神に反してないか、それ。

鉄オタ的には、何でラノベ売り場の平積み本に満鉄のマイナー機関車の形式名が大書されているのかと思ったら、『ゼロの使い魔』のスピンオフ作品だった、ということがありました(「ダブサ」て機関車があったんです)。