最近のネット上で忘れがたい諸事をまとめておく

 先日、当ブログの通算来訪者数(ユニークアクセス数?)がひとつの大台に乗りました。読者の皆様に感謝申し上げると共に、何事にも後ろ向きな小生としてはよく続いたものと我ながら半ば感心し半ば呆れております。もっとも、このアクセス数の数字がここしばらくやけに数が大きく、PCアクセス数(ページヴュー?)や他のアクセス解析と比べても不可思議に巨大な数を示しているのですが・・・まあ、数が少ないよりは景気がいいとは思います(笑)。
 そんなわけで、節目を記念して何か・・・というほどの心身の余裕もなく、アウトプットの気力が薬を飲んでも概して萎えきって、周囲の諸状況も煮詰まり、ついでにパソコン類も世話をしてくれる憑かれた大学隠棲氏が首を傾げるほどの不調続きで(本記事もある程度書いてアップしようとしたところで、機器のトラブルにより一度吹き飛んでいます)、むしろ「そのうち何かこれに関係して書きたい」と思われるようなトピックが溜まっても片付く見込みがない状況です。で、いろいろ部屋の大掃除をしないといけない(持っているはずの論文のコピーが行方不明など)のですが、ついでにこちらのメモも棚卸しをしておこうかと思います。まあ、weblog の「本来の」使い方としては、それで正しそうですし。
 なお今回並べる諸トピックは、鉄道関係「以外」のものに絞っています。

f0030574_11251958.jpg
戦前の渋谷にあった頭山満邸が掲載された地図 現在の青山学院の一角か、青山トンネルの辺りか?
(ハチ公前の東急デハ5001号車体内に掲げられている、「大日本職業別明細地図」(1928)を接写)




もちもちらーめん頭山満(男の魂に火をつけろ!)
 以前より折々読んでいた washburn1975 さんのブログのネタに、小生のツイートが取り上げられていただき、有り難い限りです。これは某日、デハ5001車内の前掲地図を見ていて、頭山満の屋敷はこの辺だったのか、と気づいたので、何か史跡指定でもされていないかと帰宅後「頭山満」でぐぐったら見つけたんですよねぇ・・・。で、
 とツイートしたわけですが、群馬と栃木を間違えたのは痛恨のミスでした。もっとも、意外とこのツイートは反響を呼んだようで、頭山満に反応して下さった方が多かったのは収穫でした。そのうち食べに行ってやろうと思います。

@m_iwatani 氏によるアニメソング・声優ソング夜話(togetter)
 これは自分でまとめたものですが、小生のアニソンに関する知識の95%以上は@m_iwatani 氏の薫陶によるものだったと思っています。そんな氏の、アニソンソムリエぶりが堪能できるツイートでしたので、まとめておきました。

写真を美味しくする方法。(keijiweb)
 当ブログの「鍋焼うどんの探求」記事に関して、「食欲が失せる」「蕎麦屋に入る気がなくなる」などと厳しい評価を各方面からいただきましたので、今後の改善の資料として。・・・写真の問題じゃないだろうって?

DIVORCE CAKE(google)
 ウェディングケーキの反対の離婚式ケーキ。結婚式で「定番」」とされている風習というのも、冷静に考えてみると変なものが多いですが、結局高度な消費社会においては、結婚も離婚もケーキをむさぼる消費の口実に過ぎないのでしょうか。

驚愕! 英国で行われた調査「どこまでなら持ち帰り可なのか」の回答がスゴイ!!
日本では完全に犯罪レベル(ロケットニュース)
 この中に、「飲み屋のビールグラス」を持って帰っていいと思っているイギリス人が37パーセントもいると書かれていますが、戦前の料理屋なんかの話を読んでいると、けっこう当時の日本人も料亭の食器なんかをくすねて持って帰る輩がいたようです。それも、気に入った杯や小鉢を懐に入れて持って帰るというビールグラス程度のみならず、鮨桶や大鉢のような大物に挑戦?する連中もいたようで。ちょっと今調べている余裕がありませんが、食通で陶芸家で高級料理店「星岡茶寮」を切り回していた北大路魯山人が、持って帰る人がいて困るようなことを書いていたと思います。まあ魯山人の食器が欲しい、というのなら感情は分からなくもないですが、どうもパクって帰るのが楽しいという感覚が多かったように思われ、それは万引きする非行少年少女と大して変わらんのではないかと思いましたが、それを思えば我が国も民度が上がったものです。

生そうめんが美味い(デイリーポータルZ)
 蕎麦やうどん、ラーメンに比べて注目されないけれど、歴史は日本で一番古い麺類・素麺はもっと探求されてしかるべき。生そうめんが美味いというのは石毛直道先生の本で以前書かれていましたが(鶏ガラスープで食べると特に美味いそうです)、自作の話が面白いです。そうめんは日本の麺で技術的に一番古いのだから、考えてみれば一番作りやすいのかも。

鉄塔がご神木みたいになっている(デイリーポータルZ)
 「ブラタモリ」的なセンスを感じます。送電線と住宅地をどう共存させるか、インフラと開発の歴史が凝縮されているようで、面白い着眼点ですね。

Mean Arab Panda: hilarious Arab Dairy series (YouTube)
 エジプトの食品会社によるチーズのCM集。パンダが大暴れする、宣伝になってるのかネガティヴ・キャンペーンなのか、そんなこともどうでも良くなります。まあ、パンダって中国語では「大熊猫」と書く、ネコ目のクマ科の動物らしいので、本質的には猛獣に近いからこれでいい・・・のか?

Bill dance fishing bloopers (YouTube)
 @MyoyoShinnyo さんのツイート経由で知った動画。「アメリカの冠番組も持ってる釣り名人のNGシーンらしいんだけど面白い。この不器用さが逆に人気の秘密とか何とか」という説明そのまんまで、Wikipedia にもこの Bill Dance 氏の項目があるくらいの人気のようです。動画は英語ですが、英語が分からなくても全く問題ありません。なんだか、無声映画時代のキートンとかロイドとかの喜劇そのまんまって感じです。それを素でやってるとは・・・三国連太郎もあの世でびっくりする釣りバカですね。

兵役があるからスウェーデン人男性は家事をする?
(子育ての理想郷を求めてスウェーデンに移住しちゃった私)
 一時エキサイトブログでトップに載っていた記事。スウェーデンの実情はよく知りませんが、日本の事例を振り返ると、兵営生活の経験が、一般の家庭生活の近代化につながった面はなくもないとは思います(カレーや肉じゃがの普及だって「栄養の充実」といえますよね)。ですが、それがイコール家庭で男性が家事をする傾向を強める、とはいえません。むしろ男性社会の価値観にずっぽりはまってしまう危険性もありますし、「呑む打つ買う」などを覚えることもあります。なのでやはりそれは各国の社会状況によるだろう、と思ったら、スウェーデン人があっさりこの仮説を否定する論拠が笑ってしまいます。

ネットに巣くう戦争ポルノの闇(Newsweek)
 「戦争ポルノ」という表現が目新しいですが、本質的にグロテスクな画像も狭義のポルノと通底したことがあるのはきっと確かでしょう。それがエロスに対するタナトスなのか、「悪」が滅ぶカタストロフなのか、その辺はかなり様々な経路があると思われますけれど。

戦前日本のコカイン産業(身体・病気・医療の社会史の研究者による研究日誌)
 日本近代史における阿片の話は時折出てきますが、コカインの話は小生も初耳でした。ここで挙げられている論文の日本語版はまだ出ていないのか、気になります。台湾を舞台に日本の行政と企業がコカインの栽培・製造・密輸を行っていたというショッキングな話ですが、台湾総督府が専売の阿片を売るときにこっそりモルヒネの含有量を減らして売る量を増やしていたという話もあるので、驚くべきではないのかも知れません。そしてそこに一枚噛んでいた星製薬。星一の息子・星新一が書いた『人民は弱し官吏は強し』は実のところ、かなり父親を美化していると言えそうです。

学振&科研費申請書で気をつけたこと(tomomih0115 / Evernote)
 今後のためのメモ。本来は論文と並行に進めなければいけないのですが、とても今のところはそんな気力がなく・・・。

「ネットの天才」の死が問いかけたもの 情報独占との闘争(日本経済新聞)
米国の罪と罰:行き過ぎた厳罰主義(JBプレス→掲載終了につきかかしのジャンプ)
 厳しい罰則を課し、不寛容にそれを適用したところで、果たしてそれが各人の人権への抑圧をより少なくして各人の可能性を伸張しつつ効率的な利害調整が図れるか、つまり「よい社会」が築けるかということを考える先例でしょう。そこで「抑圧」とは、犯罪的行為のみならず、権力によるものや各人相互間の衝突もあるわけですね。そして厳罰が、それほどでもない過ちへの過剰な萎縮も招くわけで・・・しかし我が国も、決して「対岸の火事」とは言えない世相であることを痛感します。

日本のビジュアル系バンドから発展した農民の“殺馬特”ファッションを森ガールが差別する
新世代農民工を排除する文化の壁―中国(中国・新興国 KINBRICKS NOW)
 中国の都市と農村との格差問題というのは良く聞きますが、それが具体的な文化状況にどう反映されているのかは知る機会がなかったので、興味深く読みました。都市と農村の格差がある種、現代中国発展の原動力となっているがために、文化的にもその格差が再生産されているのではないか、などと思います。

高橋お伝のベッケンタイル(togetter)
 これは実のところ品のいい話ではないのですが、明治初年の「毒婦」として名高い高橋お伝が梟首となった際、死体が解剖された挙げ句、女性器周辺が切り取られてアルコール漬けで保存された、という逸話にまつわるもの。ここで取り上げられている大橋義輝『毒婦伝説 高橋お伝とエリート軍医たち』(共栄書房)という本は、きっと読んでみようと思います。
 ところで、小生もこのお伝の「標本」を見た、という回想を読んだ覚えがあります。お伝の首をはねたのは、かの山田浅右衛門家最後の首斬役となった山田吉亮ですが、彼を主人公にした歴史小説である綱淵謙錠『斬』(直木賞受賞作)に、「筆者(わたくし)は昭和三十七年頃、東京大学法医学教室で見た記憶があるが、現在はどうなっているか?」という一節があります(文春文庫版で374ページ)。とすると、上掲まとめの「昭和31年の事件が私の知る最も新しい出現記録」よりも後になりますが・・・?

え?メイド喫茶終了のお知らせ?(togetter)
 「メイド喫茶」関係の話題もすっかり聞かなくなりましたが、久しぶりに多少ネットを賑わせた記事とそれへの反響。率直に感想を述べれば、これはかつての「メイド」ブームの時代からあまり変わってはいないのですが、「メイド」「メイド喫茶」について、論者によって相当異なったイメージを抱き、しかも往々自分の論が「正しい『メイド』」という信念を抱いているため、異論は「誤解」とされてしまって、話がそもそも噛み合っていない、ということです。小生はそれらを、近代家族論によってメタ的に見られるのではと、これも勝手に異なった立場を主張しておきます。

日本のクリスマス受容と近代文学の作家たち(togetter)
 以前、平山昇『鉄道が変えた社寺参詣』の書評を書いた際、本質的には「イベントの口実」として、クリスマスも初詣も同じことなんじゃないかと仮説を述べましたが、クリスマス受容は先行研究もあるはずなので、確認しておきたいと思います。都市部では戦前に一定の浸透を見ていたようですね。あと、戦後の「教会式」という結婚式スタイルの登場と普及も、関心があります。

基礎からはじめる大砲のメカニズム(閉鎖機編)(togetter)
 これは3Dの図が豊富で大変分かりやすいですね。歴史的な順序を踏まえると、ある時代の技術はどういう課題を抱えていて、それを改良しようとして次に何ができたか、という系譜が把握しやすいのもいいところです。小生も何となく曖昧に思っていたところを明確にできました。

班目氏が認めた事故対応の失敗 このテーマは現在進行中であり、小生としても直ちに何かを述べるほどの自信はいまだありませんが、様々な関係者の声が時間の経過と共に出てくることではじめて、起こったことの意味が分かってくるのだとは思います。それが即ち、問題の風化であってはならないのですが。

なぜ丙午の年に乳児死亡率が高いのか(NATROMの日記)
意外な展開:自然死産率の生データを見てみた(Take a Risk: 林岳彦の研究メモ)
 統計データは良くその意味を考えて解釈しなければならないという実例。とはいえ、丙午の年は出生に関する全国的な統計が大変動するほどの事態になってはいたわけで、なぜ戦後のかなり豊かな時代になって迷信がこんな影響を引き起こしたのか、それはそれで考えるべきこととは思われます。

大正百年と関東大震災をめぐって(白水社)
 小生も戦間期を中心とした時代の研究をしておりますので(「戦間期」と「大正時代」と「1920年代」とは、大部分重なっているようでやはりまた違うニュアンスが込められるのですが)、こういった大正時代論にはしかるべく注目していきたいと思っていますが、これは内容が盛りだくさんなだけに、すぐには感想をまとめられそうにありません。

新作同人誌がまったく売れず死にたい。(togetter)
『新作同人誌がまったく売れず死にたい』にざわつく人たち(togetter)
新作同人誌がまったく売れず死にたい(LUNATIC PROPHET)
研究テーマなんて見つからなかった学科時代(LUNATIC PROPHET)
 ネット上のオタク論壇?では一定の知名度を持つ、有村悠氏の近況(というのは結構前ですが)について。氏は東大中退の経歴を持っておられますが、入学年度が小生と同じこともあり、一度お会いしたいと思ってはいるのですが、一度も会ってもいないのにツイッターをブロックされて少し凹みました。それにしても、氏が進学先に日本史も候補に挙げられていたとは、もし研究室で出会っていたらどうなったのかなあとちょっと思った次第です。小生がまあ何とかその後大学院に進めたことからすると、日本史の方がオタクに優しい?のかは分かりませんが、オタク的な関心と研究はむしろつながってくるものではないのかと、軍艦マニアに弟子入りした鉄道趣味者は思うのでした。

od (@odododod)氏による od (@odododod)氏は、小生と大学教養課程時代の同級生で、時折当ブログにもコメントいただいています。タイトル通りのまとめ本体は、アメリカの州の特異性を分かりやすく示しているので挙げました。その後の結末部分については、また然るべき時に語りたいと思いますが、今はひとまず、まとめという記録を残しておきます。
[PR]

by bokukoui | 2013-05-26 23:59 | 出来事