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よりぬき「筆不精者の雑彙」
このブログの過去の主要な記事の一覧です。初めてご来訪の方は、是非ご覧ください。 MaIDERiA出版局 このブログの元サイトです。 MaIDERiA さらに大元のサイトです。 管理者 墨東公安委員会 (墨公委=bokukoui) 連絡先:rshima*nk.rim.or.jp (*にアットマークを入れて下さい) カテゴリ
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鉄道の話題
今日の記事にこの表題を掲げれば、当然阪神・阪急の経営統合と村上ファンド保有の阪神株の問題について論じるであろうと思われるでしょうが、それに関連する新聞記事をネットで見ているうちに、全然違う、しかし興味深い鉄道記事を見つけたのでそっちの話をすることに致します。
経営統合問題について一言だけ述べれば、阪神・阪急は経営が対立してお互いのカラーを明確に打ち出してきていたことからより多くの利益を一世紀近くに渡って獲得してきていたのではないかと思うのです。あと、阪神経営陣の対応の悪さはどうにかならんかという意見も多いのですが、村上ファンドにどうせ経営するつもりがないのなら、徹底的にほっとくというのも実は一つの選択肢だったのかもしれない、などとふと思ったりもしました(そういう意味では阪神の経営陣は「動きすぎた」かも。どっちにせよ褒められたものではなさそうですが・・・)。 さて今日の本題ですが、日本の鉄道ではなく中国の鉄道について、ちょっと前のですがこんな記事。 毎日3000トンの“糞尿”が線路に ロケットの予算はあるが、「黄害」防止の対策は後回し 汚い話ですが、しかし(それだけに)興味深い話ではあります。 で、これに関連して、日本の鉄道におけるトイレのお話などしてみようと思います。その際にネタ本として使うのは『星さんの鉄道昔ばなし』を持ってきましょう(ピクトリアルに昔列車トイレ特集があったはずですが)。この本は米山淳一という人が、国鉄の車輌設計者で、戦後の国鉄最盛期の主だった旅客車輌の設計に中心となって関った星晃氏に往時の話をいろいろインタビューしたものです。結構面白いですよ。アマゾンの書評にあるとおり、インタビュアーがやや提灯持ち的なのは否めませんけど・・・ さて、この本では、米山氏の問がゴシック体で、星氏の答えが明朝体で印刷されています。大概の部分は、米山氏が1~2行質問を発すると、星氏が4~5行答えるというくらいの比率で話が進みます。しかし、新幹線に話が及び、そして新幹線のトイレについて米山氏が「トイレの話を少し」と話題を振ると(p.144)、星氏の喋ること喋ること。少しだったはずなのに、以後7ページに渡りトイレの話が延々と続きます。この間、米山氏は1ページ当たり2行分の合いの手を入れるのが精一杯という状態。ページを開いただけで他の箇所と違うことが分かってしまいます(笑) ちなみに、小生は一度星氏から直接お話を伺ったこともありますが、その時もやはりトイレの話をされると一番熱が籠っておられました。星氏ご自身、四半世紀に及ぶ国鉄での業績の中でも、列車トイレの改良をもっとも誇るべき仕事と考えておられるようです。 で、それだけやはり列車のトイレ取替えは大事業のようです。日本でも新幹線の開発当時(1964年に新幹線は開業しているから、上掲記事の「1970年代以降のたゆみなき技術革新」はちょっとおかしいですね)から三十年以上かかって全部取り替えたようで、規模の大きい、しかもトイレを必要としそうな長距離列車が多い中国の場合、総取替えに半世紀かかったとしても不思議ではありません。 さらに、文化的な問題もいろいろ関係してきそうです。前掲書からちょっと引用。 ・・・日本人は昔は汚いものは便所に捨てる、という汲み取り便所のクセがあるでしょ。だから、初めにタンクをつけた時には、ずいぶんいろんな異物が便器に投げ込まれたんだ。便器の中にジュースのビンがあったり、下駄があったり、それぐらい異物が投入されたんですよ、日本では。ところが、今は一般の生活が洋式になってきたでしょ。そんなことを自分の家でやったら大変だってことが、みんな染み付いてきた。そういう時代になってから、あの真空式のシューっていうのができたからよかったんだ。つまり、時代の進歩とうまく合ってるんですよ。・・・(p.147)というわけで、こういった改良は技術や生活水準の向上と平行して進んでいくわけですね。取り上げた記事では「これは今まで言える環境にないので我慢していただけで、徐々に育ちつつある人権意識の高まりとともに、大きな問題に発展する可能性は大きいのではないだろうか」と述べられていますが、人権意識というか、生活水準の向上がこのような問題を問題として意識させるようになる面の方が大きいのかな、などとも思います。(こういってはなんですが、一般的に途上国では、線路際ってスラムが多いですよね・・・) そして、星氏の談によれば、列車のトイレ問題は日本の場合1949年から始まっていて、新幹線でやっと改良が実現した、そんな経緯があるようです。中国でも高速鉄道を作るそうですが、その際の技術的要請から人権意識やらなにやらとは別に、トイレの改良は実現する可能性があります。しかしそれを一点豪華主義ではなく、全国的なシステムと出来るかどうか(「車両にタンクをつけることよりも、タンクからどうやって汚物を抜き取るか、地上設備が大事なんだからね」前掲書p.148)は、やはり社会の生活水準とかが向上する必要がありそうですね。 というわけで、トイレ一つとってもなかなか色々な問題があって難しい、いや、社会の様々な人々が関係してくるという点では、実はロケットを打ち上げるより難しかったりするんじゃないのか? と思ったりするわけです。 ところでどうでもいい話ですが、黄害の沿線に及ぼす影響を評価するなら、撒かれた汚物の量を路線延長とかで割った方がより適切なような気もしますが、或いは輸送密度で割り振って推測するとか、まあでもそんな細かいことは中国の鉄道当局も考えていないのかな。 こんなことを書いているうちに、小林一三の本にあった車内マナーに関する逸話など思い出したのですが、もういい加減長いし、またの機会に。 ※さらに補足記事→「鉄道と衛生の話・補足」
タイトル : ここは酷いTopGearですね
BBCにTopGearというイカレた(ほめ言葉)車番組がある YouTube - TOP GEAR SPECIAL http://www.youtube.com/watch?v=X0uZ1Q5_dVg ミニでスキージャンプ YouTube - Suzuki Swift Ice Hockey on Top Gear - Winter Olympicshttp://www.youtube.com/watch?v=8SRmdRwJF-8 スウィフトでホッケー YouTube - To......more 車載トイレというと想い出に残っているのが筒井康隆さんの小説「 近代都市」ですね。 国鉄の沿線住民が黄害に怒った揚げ句、線路側の窓にパネルを立てて、汚染後のそれを美術展に出品したという例によって壮絶なお話でした。 それと乗客マナーの話では夏目漱石さんの「三四郎」冒頭で、東京大学に進学するための熊本から上京中だった三四郎が汽車の窓から当然のように食べ終った弁当の空き箱を捨てて、それが後ろの方の席にいた女の顔を直撃したことを思いだします。 話の筋はともかく、当時(日露戦争後)は汽車の窓からゴミを捨てるのは当たり前という一般感覚だったのかと、そっちの方が気になりました。 (だって中学の時に本の題名にひかれて買ったら、どこまで読んでも山嵐も出なければ乙美さんも矢野正五郎も出てこなくて退屈でした) むむ、そのリンク先は内容はともかく題名は少々的外れですな。広く薄く集めた税金をどこに集中的に投入するかという問題であって、別にICBMが作れるなら衛生管理くらい出来るだろうという問題ではないと。記者も分かっているとは思いますが。 そして軍事最優先主義者として「軍事予算はあるが社会保障は後回し」な国になってほしいと心から願うのでした。そこで提案ですが、ゆりかごと墓場を廃止すれば良いのでは。そうすれば前提条件が崩れます。 >檸檬児さま
筒井先生のその小説は読みました。読みながら食事を摂ると尚一層味わいが増す作品ですね(笑)。 『三四郎』などの昔の鉄道についての話題は、次項の記事の手がかりとさせていただきました。どうもありがとうございます。 >ラーゲリ緒方氏 あれですね、「軍こそ我国のゆりかごであり墓場である」と掲げてしまえば、予算がどこに行こうがどうでも良くなってしまうのではないかと。 ・・・旧ソ連とか今の中国とか北朝鮮とか、マジでやってそうですな。
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