鉄道の話題備忘

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送電線の下を走る東急田園都市線(江田~市が尾) 車輌は東京地下鉄08系

 この記事は本来、一つ前の「今日の東急デハ5001号の状況(72) 」の完成を告知するために用意していたものです。撮影日付けの記事から完成まで間が開いたので、その告知のため・・・と思っていたのですが、前記事の完成が遅れに遅れた結果、この記事も日付を当初の予定にあわせて多少操作してあります(苦笑)。
 今年3月に博士論文を出して以来、反動で(薬を変えたこともあって)ぼんやりした日が続き、ブログの更新もツイッターも思うに任せぬ日々が続きました。この記事ではその間、触れようと思ってメモしたまま積み残した、ネットで発見した記事を備忘としてまとめておこうと思います。
 なおトップの写真は、「電車の線路が送電線と兼用されている例」として博士論文に掲載したものです。指導教官には「この写真要るの?」と不評でしたが、審査された別の先生は面白がっておられました。



・「京成創立者・本多貞次郎頌徳碑」(全線完乗と乗り歩きの旅)
 京成電鉄の初代社長で、代議士なども務めた本多貞次郎の記念碑(銅像があったが、戦時中供出して再建されず)。京成の歴史は少々調べておりましたので、いつかは現物を見に行きたいと思っております。政治家も務めていたから、生前に銅像が建っていたのでしょうか。
 もっとも本多没後、その地盤も当て込んで1942年の翼賛選挙に推薦候補で立候補した、本多の後継の第2代京成社長・後藤国彦は、こともあろうに川島正次郎(非推薦)に数十票差で負けて落選してしまいました。このへんに、京成と沿線地域の微妙な関係をうかがえそうでもあります。

・「中千住駅」と「西千住駅」(足立朝日)
 北千住駅周辺にあった東武と京成の駅の話を載せた地域紙面の記事。東武の北千住の手前にあった駅が、戦前は浅草から最初の折り返し駅だったという話には、当時の市街地の広がりが如何に狭かったかが伺えます。
 京成の西千住駅は、千住緑町を住宅地として開発した際に、最寄り駅として設けたものでした。京成も結構沿線開発をしている・・・ように見えますが、実はこの土地は筑波高速買収の際についてきたものだそうです。元は紡績工場の跡地で、筑波高速がまとめて買収する羽目になったのだとか。千住緑町は戦前の京成最大の住宅開発ですが、その由来は斯様に成り行き任せのものでした。

・JR六地蔵駅に京阪の未成線「醍醐線」の痕跡があった
・京阪「醍醐線」は京阪「六地蔵線」だった?
(togetter)
 京阪の戦前の未成線の意外な遺構があったという報告。京阪が戦前期、新京阪線(現・阪急京都線)を延長しての名阪連絡線構想を持っていたことは知られていますが、京阪本線から宇治線経由で六地蔵から分岐して大津へつなぎ、名阪連絡線とも結ぶ路線も構想されていました。正直この路線は、名阪連絡線ほども知られておらず、小生もせいぜい構想程度だったんだろうとばかり思っていましたが、何と鉄道省→現JR奈良線にその遺構があったというのです! JRの駅の下に京阪の線路を通す空間があったそうで、いやあ、まだまだこういう発見があるのですね。
 あまりに早手回しの工事だったんだな、と思いますが、むしろ鉄道省のお役所仕事としては、自分で免許を与えた以上、自分の線路を直す際にもその免許を前提として行動しなければならなかった、ともいえそうです。 

・JR北海道はかくて詰んだ 鉄道車両の置き換えサイクルの罠(togetter)
 国鉄の改革は不可避であり、おおむねうまく行った点の方が多かったとは思われますが、ただ北海道だけは「民営化」の建前だけではどうにもならなかったのではないか、と分割民営化30年を前に考えざるを得ない状況が続いています。お金がないので投資できず、投資できないのでサービスが低下して収入が減るという悪循環にはまりつつあるといえます。
北海道新幹線札幌延伸がその救世主となれるかというと、効果はあるにしてもそこまでかは分からず、それ以前に延伸まで持つかという状況のようで・・・公費の投入は避けられませんが、国の支援は全国的な理解が得られそうにありません(北海道に不利を押し付けることで、他の地域は国鉄改革の成果を享受したといえるのですが)。吹雪のように先が見えない・・・。

・「中速鉄道」という概念について(togetter)
 現在世界で建設されている、時速300キロ以上の高速鉄道や、普通の時速100キロそこそこ以下の鉄道に対し、時速200キロ前後の鉄道を「中速鉄道」と一部で呼び、これが日本の鉄道では欠けているという指摘があります。これは鉄道界では著名な曽根悟先生などが中心となっての指摘で、世界の鉄道では高速鉄道ができると、その影響で在来線も高速化が進み、時速200キロ程度を出すようになるのですが、日本ではそれが省みられず、新幹線と在来線に二極分化してしまっているといえるわけです。
 日本の場合は、在来線が狭軌であるとか、地形的な障碍もいろいろあるため、そして制度的な問題とが相俟って、このレベルの鉄道の開発が進んでいません。これは交通システムの一環としての鉄道の地位を下げてしまうでしょうし、在来線が枯死する危険性もあります。海外に日本の鉄道システムを売り込む上でも問題になるでしょう。まずは、概念の普及から始めなければならない状況ではありますが・・・。

・バス製造メーカーの話から始まった業界再編の考察(togetter)
 バスについては疎かったもので、なかなか参考になりました。コーチビルダー(車体メーカー)という存在が、バスの構造の変化に伴い、存在意義をなくしてしまったのですね。そして業界再編の波に揉まれ、消えていったわけで。技術を磨けばいい、といったものづくり万能論のような声がしばしばありますが、それだけではメーカーとして存続できるわけではない、という教訓が得られそうです。

・鉄道趣味書の似非科学(togetter)
 鉄道関係の書籍を多く出されている、梅原淳氏の著作を取り上げて、厳しい批判を加えたツイートのまとめ。鉄道本はマニアの厳しいツッコミが入るせいか?新参の出版社や書き手のものでなければ、それほどひどいことにはならない場合が多いと思うのですが、それも時によりけりのようで。もっともこの丹念な批判を加えた元のツイッターのアカウントが、この日範囲外にあまり活動されていないようなのが、ちょっと引っかかりますが・・・。
 小生も実は最近、日本の鉄道史の一般書で、それなりに著作を発表されている方の本でありながら「あれ?」というのを見つけたので、機会があればこのブログで取り上げてみたいと思います。

・【台湾】日本のセクシー女優・波多野結衣さんが交通カードに起用 → マッハで「どう見てもAVのパッケージ」と指摘 → 回収へ(ロケットニュース24)
・波多野結衣「台湾に恩返しできないの?」=自身起用のICカード物議に反応(フォーカス台湾)
・【台湾の本気】高雄の地下鉄に超ド級の痛電車が登場! 全力の萌え仕様が話題に / 鉄道会社「萌えキャラを通じて国際社会にアピールしたい」(ロケットニュース24)
 ・・・。記事のタイトルで大体のことは分かろうかと思いますが、台北の地下鉄でセクシー女優の写真をICカードに使おうとしたら、手違いか何かでアダルトビデオのパッケージの写真をそのまま使ってしまい回収になった一方で、高雄の地下鉄では「萌え」キャラを使っていたんだとか。オリジナルキャラクターなら台北のような問題が起きないですむ利点はあるのでしょうが、しかしそれにしても。
 そういえば故・飯島愛さんも台湾で人気だったとか聞いたことがありますが、一般論としては性的な表現については日本の方が「寛容」なのでしょうが(雑破業の本の翻訳を台湾で買ったら、挿絵が何枚も省かれていました)、しかし波多野さんの例を見ると、台湾の方が「鷹揚」な面もあるのかと、いささか考えさせられます。

 まとまらんですが、こんなところで。

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by bokukoui | 2016-06-30 23:59 | 鉄道(その他)