飲酒運転略考

 昨日の記事の補足。

 富山で警察官が飲酒運転をして検挙されていたのに、当局がそれを公開しなかったというので批判された、という事件が最近ありました。
 こちらとかに経緯が書いてあります。

 数日前のNHKのニュースがこの件をかなり詳しく取り上げていて、問題の警察官が、勤務が終わってからどのように車で移動し、パチンコを打ち、酒を飲み、捕まったかを地図の上で説明していました。その地図がネット上に見つからないので記憶に頼って書きますが、その地図を見ている限り、その警官は完全に城端線に沿って移動していたんですね。
 ということは、城端線が富山ライトレールのように15分ヘッドで走っていれば、その警官は鉄道で移動して酒を飲みパチンコを打つことができたはずで、そうすれば何の問題も無かった・・・ということになったかも知れません。
 飲酒運転がこれだけ報じられてもする連中が絶えない背景には、このような公共交通機関の整備の程度の問題(地方はどうしても手薄)や、酒を飲むことと運転することが共に「男らしさ」として捉えられているジェンダー的な問題(「酒飲んだから運転しない」というとバカにするような空気がないとはいえない)、代行運転業への規制強化など、色々な要素が背後にあると思われます。まあ、実際のところは、そんなことをいちいち分析するよりも、魔女狩り的キャンペーンによってでも減ればそれでいいのかもしれませんが・・・。
 でもまあ、鉄道には追い風ではないかと。駅の売店で酒とおつまみの販売に力を入れましょう、酒を飲みやすいように転換クロスシートを増やしましょう(笑)。もう新大久保駅の事件を覚えている人も少ないだろうから。・・・てことは、この飲酒運転反対キャンペーンも、そのうち忘れられるということなのでしょうか。やはり原因を解きほぐす根気なくして、長期的な対策は立たないのかもしれません。

 最後に蛇足。
 富山県警の今回の事件を、「事件の公表が遅れたのは“隠蔽体質”で、馴れ合いだから」だと各方面で批判されております。しかし本当に馴れ合いだったら、検挙の時点で現場で揉み消した可能性が最も高いような気がします。現場はそこそこ真面目だったのに、中央が腐っていたんですね・・・そういう点はまことに「日本的」と言うものなのでしょうか、どうなのか。
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by bokukoui | 2006-10-05 23:58 | 時事漫言