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筆不精者の雑彙

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東急5001の昼間の状況

 昨日の続きの記事です。
 今日は昼間に渋谷ハチ公前に置かれた東急5001の様子を見てきました。
東急5001の昼間の状況_f0030574_23533598.jpg
 写真はクリックすると拡大します。以下も同じ。
 状況は土曜日の午後3時ごろです。昼間は目立ちますし、この時間帯は立ち入ることもできるので、それなりに注目を浴びています。
 車内はこのようになっています。
東急5001の昼間の状況_f0030574_23554139.jpg
 これは多少人並みが途切れて見渡しやすくなった瞬間に撮っています。
 車内は当初の「民間交番」というか、「ガーディアン・エンジェルス」駐屯地といった施設はなく、歴史的展示と称して写真(すべてモノクロ)が十数枚程度展示してあるだけです。特にこの5001号のいわれ因縁を説明してあるような展示もありませんし、渋谷の歴史に関してもこれらの写真以上の展示内容はなく、内容のみならず展示の形式から察しても、如何にも急いででっち上げましたといったものです。これなら小生が所属していた大学の鉄研の展示の方がなんぼか上等です。
 車内はロングシートを一応休憩所的に開放しているようで、読書コーナーに使っている人もいるのは写真に見えるとおりです。

 以下に示すのが、鈴木けんぽう区議会議員曰く「トップダウンで説明不足」な施策をとっている、そして本件に関してはまさしくその通りとしか言いようかない事をしでかした、桑原敏武渋谷区長のコメントです。
東急5001の昼間の状況_f0030574_052323.jpg
 「品川鉄道」という言葉は耳慣れませんが、「赤羽品川間鉄道」という趣旨なのでしょうか? 「日本鉄道」とするのが適切だと思いますが。しかしまあ、その辺は一応措いておきましょう。昨日の記事で引用した、鈴木議員が突っ込んだ「茶の湯体験」がきっちり書かれていますね。区長は余程この事業に思い入れがあるのでしょうか。
 そして、諸々の「活動拠点」としてこの「モニュメント」を設置したとありますが、昨日の記事で引用したとおり、「民間交番」構想は警察当局に難色を示されていたままの見切り発車であり、現時点では、この5001号をそのように活用するようには全く見えませんでした。 

 最後に、車体端部にこのような看板が展示されていました。
東急5001の昼間の状況_f0030574_0172448.jpg
 文化財を破壊して、さらにより徹底的に破壊されそうな状況に晒して、「伝えよう 渋谷の歴史と文化」とは笑止千万です。そもそもこの車輌の持つ歴史的意義は、渋谷にとどまらず日本の技術史上画期的な物なのです。ここに名を連ねている諸団体の見識を改めて問い直したいと思います。

 本件に関し、また何か新しい情報が入れば、当ブログにて報告します。
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by bokukoui | 2006-10-28 23:56 | [特設]東急デハ5001号問題 | Comments(0)