今日の東急デハ5001号の状況(15)

 やや間が開きましたが、今日は色々と収穫がありました。



 まずはいつものように全景を。時刻は午後1時ごろです。写真はクリックすると大きくなります。
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 クリスマス前の土曜日(祝日)ともなると、渋谷の人出は相当なものです。
 近くに寄ってみると、なにやら見慣れないものが設置されています。この写真も大きくなります。
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 花の鉢植えですね。どういうわけでこんなものが置かれたのか、それは車内に入るとある程度分かりました。
 車内に入ると、一月近く変化のなかった展示が大幅に変わっています。運転台寄りの扉から入ると、そこはこんな感じ。
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 渋谷の商店街の事業をアピールする内容に変わり、昔の写真からこのような渋谷の商店街の環境整備の取り組みが、鉢植えつきで展示されています。これまでのモノクロの展示に比べ、随分賑やかな社内になりました。
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 配布物も商店街関連のものが置かれていましたが、一応以前からの5000形紹介の紙も置かれています。この写真左手の「愛される街づくり」(文字が小さくて見えづらいのはご容赦を)という文章のある場所にはこれまで件の区長の挨拶文なるものが掲示されておりました。この展示変えで区長の挨拶文が駆逐されたかというと残念ながらそうではなく、運転台寄り扉の左手に移っていました。
 この展示の反対側の、現役時代なら広告スペースに当たる箇所には、これまではこの事業に協賛した団体・企業の名前が掲示されていましたが、ここも掲示内容が変わっていました。
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 この写真はクリックすると大きくなりますが、あまりピントが合っていなくて申し訳ありません。内容が渋谷の街のクリスマスシーズンに合わせたイルミネーションの紹介であることはお分かりいただけようかと思います。

 とまあ、展示内容が大幅に変っておりました。
 で、この件に関し例によって例のごとく、直接の管理応対に当たっておられる渋谷区サービス公社の方にお話を伺いました。以下の内容をまとめてご紹介します(内容に誤りなどがあれば、墨東公安委員会の責任であります)。
 これまでに当ブログで散々伝えたように、この事業は区長の思いつきで突貫され、しかも当初構想とまったく異なったものになったため、一体何に使うのかさっぱり当局も定見がなく、貴重な技術史上の遺産を切り刻んでまで何をするのかという意識がまったく見られませんでした(貴重な遺産という認識が皆無であった)。そのような状況がここ二月ほど続いていたのですが、この状況に関する批判の声なども寄せられたこともあってか、渋谷区の商店街が本格的にこの5001号の活用に乗り出し、今回のような展示を行う場として利用することになったそうです。
 この東急5000形デハ5001号(の残骸)の所有権というか、管理する部局は「子ども家庭部」なのだそうです(渋谷区の組織図参照)。「青少年健全育成」というのが当初の目的だったからだそうで。で、種々の声に押され、ここの部局の部長や課長も折々このデハ5001号を見に来るようになって、この度のような活動の方針が決まった由です。

 まあ、放置プレイにされるよりはマシとはいえますが、「子ども家庭部」の担当なのにやってることは地域振興、というあたりが、この事業のどうしようもない場当たり的性格を浮き彫りにしているように思います。「青少年健全育成」というお題目は、しばしばこういった思いつきによる無益な行動を正当化するのに用いられるような感があります。

 なお、年末年始の5001号の状況ですが、12月29日~1月3日は閉鎖して、周囲も囲い込むそうです。これは場所柄年末年始に夜通し騒ぐ連中が出現することが容易に予想され、既に屋根に登った痴れ者も出たという状況からすれば至極当然の対応であるといえましょう。
 そしてそれを機会に、29日に囲ってから大掃除をするということです。このブログでもしばしば斜体の汚れ・傷・錆などについて報じてきましたが(掲載していない資料写真も百点以上にのぼります)、ことにこのところは雨による汚れが目立つことから、どのような対策が施されるのか注目されます。
 予算の都合により今月から1人に減らされていた現場の渋谷区サービス公社の方も、3000~4000人が訪れるという週末については混雑対策として2名に戻ったようで、これは現場の方からの意見が通ったのだとか。漸くそういったさまざまな声を汲み上げるようになってきたようです。根本的なところで遅きに失している気もしますが。
 以上、説明をしてくださった渋谷区サービス公社の方に御礼申し上げます。

 この日は日本テレビでこの電車のことが紹介されたとかで(情報提供求む)、来訪者も特に多数に上っていたようです。そしてこの電車(が走っていた時代)に思い入れをもって来るような人はやはり年配の方が多く、渋谷区サービス公社の方にあれこれ質問したり外でデジカメを構えて写真を撮っている人には、頭も白髪になったような方々が多く見受けられました。民間交番のはずが青少年健全育成になり、それが商店街の地域振興になって、実際のところは中高年の福祉になった、ってなところでしょうか(苦笑)
 とはいえ天下の渋谷ですから来訪者は老若男女多岐に渡り、幼稚園くらいの男の子が母親に手を引かれてやってきて、渋谷区サービス公社の方に色々と質問をしている情景も見られました。
 子供「このでんしゃ、しゃりんはないの?」
 サービス公社の方「車輪はね、ここに置く時にとっちゃったんだよ」
 子供「しゃりんをつければ、はしれるの?」
 サービス「・・・うーん、車体切っちゃったから車輪をつけても駄目だろうなあ・・・」
 少年よ、君もいつか走れるはずの電車を走れなくしてしまった事の不条理を理解する日が来ることであろう。

 車内外の状況を例によって見ておきました。傷の大きなものは増えていませんが、このところの天候のせいか汚れが増えています。月末の大掃除の状況を注視しましょう。ついでに車端部寄りの窓の状況を撮影。この写真はクリックすると拡大します。
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 窓枠周辺が錆び始めているような気がしますが・・・。
 補修されていた箇所もありました。先日の報告で「はがれかけている」と指摘した出入り口を示す札が、それまでのガムテープのようないい加減な止め方から、しっかりしたものに変っていました。
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 この札の状況は、現場の方も上に進言した由ですが、こないだの時間・雨天の表示の看板のこともあるし、このブログも渋谷区当局に監視されているのでしょうか?(苦笑)

 最後に、既に書きましたように今回の展示方針変更は地元の商店街の預かるところが大きいわけなのですが、その商店街のサイトがあることが、車内の掲示に示されていました。
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 早速、書かれているURLを手打ちで入力してみました。(↓クリックすると拡大)
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 ・・・。
 この掲示も直されるでしょうか。25日以降は正月対応にまた掲示も変るらしいので、このまま押し切っちゃいそうですが。まあ、実際には皆検索でこのサイトにたどり着くでしょうから、実害はないようなものですが(笑)。
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by bokukoui | 2006-12-23 23:58 | [特設]東急デハ5001号問題 | Trackback | Comments(1)

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Commented at 2006-12-24 21:47 x
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