コミケット71顛末

 当初の予定では今年一年を振り返るまとめ記事の予定でしたが、本日参加したコミケット71に関し書くべきことが少なからずあるため、今年のまとめは「回顧と展望」(笑)とでも題して新年に先送りすることとし、様々の出会いに恵まれた今次のコミケ報告を以って本年の締め括りに代えさせていただきます。

 さて、まず当サークルの状況について簡単に。
 なにさま新刊もなく古い本の在庫セールという状況で、多少の士気低下もあって搬入をやや控えめな数にとどめておりました。が、当サークルの主力頒布品である『英国絵入諷刺雑誌『パンチ』メイドさん的画像コレクション1891~1900【改訂版】』、『不完全メイドさんマニュアル』、『不完全メイドさんマニュアル【拾遺】』の三冊を纏め買いしてくださる方も少なくなく、気が付けば正午ごろにはこれらは完売してしまいました。その後も多くの方にご来訪いただきましたが、ペーパーも13時過ぎになくなってしまい、無駄足となってしまって申し訳ありません。なんとも困った、しかしまた正直同人誌作成者としては嬉しくもある誤算でした。
 思うに「メイド」趣味が今尚安定して成長? していること、今回の大晦日コミケが、おそらくは曜日との兼ね合いや安定した天候のせいもあってでしょうが、多くの人が来たのではないかと思われること、これらが原因なのではないかと思います。正直このところやや「メイド」同人活動の士気低下気味の小生でしたが、来年はまた気合いを入れなおして取り組むだけのことがあるようです。
 もっとも、来年の「メイド」の状況がどうなるかは分かりませんが・・・今度こそしぼむかな? 何しろさっき、紅白歌合戦で和田アキ子がピンクの「メイド」服着て「萌え~」とか言ってた位なので(苦笑)。
 ともあれ、来年も続けるだけの励みになりました。ご来訪くださった皆様に心より感謝いたします。

 さて、コミケの主目的は本を売ったり買ったりすることですが、それに伴う人との出会いもまたコミケの楽しみであり、小生の場合そのウエイトが次第に増してきたようにも思います。そして今回は、特にその方面で大きな成果があったように感じられました。
 まずご来訪下さったのは、歴史系「メイド」サークルとしてもっとも著名な、SPQRさんでした。開場前にご来訪くださって新刊をくださいました。精力的かつ真摯に研究しておられることに頭が下がります。なによりお返しに渡すべき当方の新刊は存在しないことがなんとも情けないことです。
 開場後来てくださったのは、まずはいつもおなじみ小手鞠萌さん東京大学メイド研究会の笹川会長で、騒がしいコミケの一隅でひと時楽しく歓談しました。笹川会長には新刊も頂いてしまい恐縮至極、なによりお返しに渡すべき(以下同文)。

 そしてまさか、という訪問者の方が。
 まず、先月小生が索引をこしらえた『エロマンガ・スタディーズ』の著者・永山薫さんがわざわざお運びくださいました(コミケに参加されるとブログにあったので、訪ねてみようと考えてはいたのですが)。大変恐縮しました。同書制作に関するお話などを伺うことが出来て大変有意義でした。あとで『少年』の出版社を直しておこう。
 そして、小生がネットをはじめた前世紀以来好きで見ている、類例のない絵とお話のサイト「銀茄子園」の作者である銀茄子さんが来て下さいました。先月、銀茄子さんが『閉ざされた部屋』という書物のことをサイトに書いておられた時に、ちょっと小生がご連絡申し上げたことがあり、そのため今日わざわざおいで下さったのでした。何年も前から尊敬申し上げていた方にお会いできて感動も一入でした。

 サークルで売る方は昼過ぎには終わったので、協力者のA井氏・A澤氏(どうもありがとうございました)にお任せして多少館内を巡覧。といっても行くところは限られており、カマヤンさんの新刊と発掘された在庫を入手してちょっとお話させていただいたり、以前ナヲコ先生の本を買いに行ったイベント「ショタスクラッチ」主催の松村直紀さんがおられたところでショタのカレンダーを買い込んだり(今年は鉄道の日イベントに行けなかったので卓上カレンダーがなかったというだけの理由です。ホントだってば・笑)、そしてナヲコ先生にもご挨拶して、「ナキムシのうた」制作秘話?を教えていただいたり、買った本の数は少なくとも充実したコミケでした。他にも旧友諸君と色々と会えたし。

 というわけで、大変充実した一年の締め括りでした。
 多くの方に訪れていただいたことは大変嬉しく、今後の活動方針についていろいろ迷いのあった小生にとっては何より励みになりました。ご来訪下さった皆様に感謝申し上げます。
 そして、ここで上に名前を挙げたような、自分独自の分野で優れた活躍をしておられる方々とお会いできたこともまた、嬉しくまた励みになったことでした。以前にも書評の結論で述べたことがありますが、何事かに深く関心を持って営々と打ち込む人の営為は、やがてその蓄積が普遍性を持ちうるだけの可能性があるように思います。少なくとも、打ち込んでいる当人自身を豊かにしてくれると思います。ですので、小生は先日「革命的非モテ同盟」のクリスマス粉砕闘争について触れた折、「非モテ」と「オタク」とをくっつけたりするようなことへの違和感を指摘しましたのですが、広い意味で「オタク」であるということ(世間的な評価よりも自分の興味関心や嗜好に忠実に、何ごとかに打ち込んでいる人)はむしろより積極的な意義付けをしてもいいのではないか、そんな風に思っています。
 ただ、小生がそのように思っているのは、昔から自分の周囲にそのような尊敬できる「豊かなオタク」とでも言うべき人を多く見出してきたから、ということは確かです。ダメオタもいなかったわけではありませんが(苦笑)、そのような人との出会いが小生のこのようなものの見方を形成してきたのであると思います。そしてこの日も、小生のこの考えを具現したような多くの方々と出会えたということが、何よりの収穫だったのでした。

 と、大変充実した形で一年を締め括ることが出来ました。

余談:今日出会った方のうち何名かの方のお話から、「東大」と「オタク」の密接な関りをさらに再確認することと相成りました。これは冬休み中に「東京大学オタク物語」を完成させないと、って越年してしまいましたね。すみません・・・
[PR]

by bokukoui | 2006-12-31 23:49 | 出来事