「れっかうらんタン」感想・フセイン処刑画像感想など

f0030574_23504356.jpg 昨年末有明で、委託を引き受けて戦史研とMaIDERiA出版局で売っていた自主制作アニメ「れっかうらんタン」ですが、自分でこんな(右)宣伝ビラまで作っていたくせに(ビラの文面自体はラーゲリ緒方氏考案ですが)まだ見たことがありませんでした。というのも、パソコンのDVD再生機能がいかれているので、ディスクは旧年中に手にしていたにもかかわらず、なかなか見る機会がなかったのでした。
 それを、年を越して漸く昨夜、目にすることが出来ました。

 ・・・うーむ、予想を上回る酷さだ(褒め言葉)。れっかうらんタンもさることながら「悪の大統領様」がご登場とは。スタッフロールを見ると「協力:東京大学「軍」部」とあるので、ラーゲリ緒方氏の関与は販売斡旋だけではなく軍事考証にも及んでいたのであろうな。このアニメを作った関係者(首謀者?)と思しき人のブログに「ソースは基本的にWikipedia」とあるのは情報統制でしょうか。
 なんにせよ、フセイン処刑は日本時間30日正午頃らしいので、ちょうど我々が有明で奮闘していた刻限だったかと思うと、すごくいやな感慨無量な気分に浸れます。ついでにこの「れっかうらんタン」について、製作者の方は「戦史研に行ってください 今回のテーマは「核」らしいので、ここに委託することで「D.U.B.」は完成します」とありますが(※「D.U.B.」= Depleted Uranium Bomb, つまり「れっかうらんタン」。ちなみに「劣化ウラン弾」= depleted uranium ammunition)、イラク政府までこの作品の完成に手を貸すとは笑うしかありません。

 フセイン処刑について、或いは死刑ということについて、真面目に書きたい気持ちはあるのですが、昨年末に友人達と麻雀を打っていた際に話がそれに近い方面に及んで、ふと小生が昨今の情勢は死刑廃止を難しくすることが多い、といった感想を漏らし、引き続き持論の一端を口にしようとしたところ、普段極めて知的かつ公正な発言をする法律に詳しい畏友の某氏が、ものすごく不機嫌そうに「あったっていいじゃないか」と小生の爾後の発言を圧殺したので、死刑問題について真面目に発言すること自体に最近前向きでなくなっています。それがもっとも良くないこととは分かっていても。(単にこの原因が、この会話の時点で小生の点棒が4万点を越えていたのに対し某氏が1万点を切っていたということにのみ帰せられるのであればまだいいのですが)
 なのでフセイン死刑動画をネット上で閲覧した、自称死刑マニアとしての正直な感想、「ああ、執行人の腕前がヘタレだな」ということだけ書いておしまい。手際悪すぎ。

 ・・・それもあまりに無責任なのでやっぱ一筆。
 裁判員制度導入に際し、存廃いずれの結論に至るにしても、もうちょっと死刑に関する言論が活発になるかと思ったのですが、あんまりそうならなかったのがなんとも。
 とりあえず、『12人の浮かれる男』を現代社会の教科書に採用しては如何、などと思ったりするのでした。
f0030574_0551382.jpg
久米田康治『かってに改蔵 22』小学館 p.63

[PR]

by bokukoui | 2007-01-03 23:58 | 漫画 | Trackback | Comments(3)

トラックバックURL : http://bokukoui.exblog.jp/tb/4239896
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by 労働収容所組合 at 2007-01-04 22:53 x
作品内容に関する東大軍部の協力部分は「協力:東京大学軍部と書かれること」のみです。軍部はどちらかと言えば全体にアイデアを補完した形でしょうか。
まず最初に誰が言い出したかすら思い出せませんが「れっかうらんタン」という名前だけが先行していた記憶があります。次に軍部によって「れっかうらんタンは皆の心と体にいつまでも残る」という結末部分が提示されて、製作が開始されました。
製作そのものに関してはwikipediaの該当ページを示しながらDU弾に関する簡単な説明をした程度で、それ以上の難しいことは何も言っていません。そもそもDUの影響について正確に把握してる人なんて多分居ないし。最後に軍部によって「れっかうらんタンの原作はイラク戦争である」ということが明らかにされ、DVD版で加えられたという形です。
Commented by 丼上@東大紙アニ研 at 2007-01-05 00:05 x
そうですね
あとDUBのBだけは和英辞典に由来しています
Commented by bokukoui at 2007-01-06 03:28
>ラーゲリ緒方氏
原作を明かすなど、ほとんど「全面的介入」といっても過言ではないかと思います。

>丼上様
この度はご来訪・コメントありがとうございます。お作はこのようにして頒布しました。
次回作も期待しております。今後とも宜しくお願い致します。
名前
URL
削除用パスワード