今日の東急デハ5001号の状況(23)~盗撮犯に間違われるの巻

 先週に引き続きお届けします。なお通例となりつつありますが、この記事は書き込んだ時刻をいじくってあります。
 今回は思わぬハプニングが。



 本日は午後4時ごろに探訪しました。まずいつも通り全景を。この写真はクリックすると拡大します。
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 ただでさえ人出の多い渋谷、三連休ということもあってかさらに人が多く、写真を撮るのも一苦労です。

 このところ、当ブログでは5001号の車内展示が年末以来変っていないことを報じてまいりましたが、流石に今回の調査では企画が新たなものに取り替えられていました。で、それは、配布物は以前から置かれていたのですが、「伝説のつわもの 渋谷金王丸」という、白根記念渋谷区郷土博物館の企画に連動した展示でした。金王丸とは源義朝に仕えた武士の名だとか。これまでの展示に比してやや枚数が少なく、寂しいような印象を受けました。ちなみにハチ公側上部は、(21)で報じた時のまま、何も展示がない状態で変っていませんでした。
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 写真は車端部側ドアの展示です。ちょっと寂しい感じがして残念です。
 この展示を行っているのは、内容からも明らかなように白根記念渋谷区郷土博物館です。(18)で地元がこの車輌の活用に乗り出したらしい云々ということを書きましたが、(20)で報告した通りやはりまだ体制が整っていないようです。

 外部の状況に移りましょう。今回も塗料の剥れ箇所が発見されました。乗務員扉の手すりの部分です。あまり来観者が触ったりしなさそうなところなのですが・・・。
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 問題の箇所を拡大します。
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 フラッシュを焚いたので、ちょっと夜のようになっています。
 その他、あめによる車体の汚れがまた少し目に付くようになってきており、また塗料の下で鋼材が錆びているのか、少し盛り上がっているような箇所も散見されました。既に何度も報じているようなドア回りも含め、少しづつ傷んできています。

 今日もデハ5001号には大勢の人が訪れていたようです。もっともどれだけの人がこの電車のことを分かっていたのやら。折りしも派手に着飾った若いお姉ちゃん二人組が、けたけた笑いながら電車を降りてきます。「しょおもなぁ~」と言いながら。
 このお姉ちゃん方の発言のしょうもなさは別としても、今回の車内の展示がやや手抜きなのは否めないと思います。といって、余計な仕事を押し付けられたようなものとも考えられる白根記念渋谷区郷土博物館側にその責任をすべて帰する訳にも行かぬこととは思いますが。
 どうでもいいですがこのお姉ちゃん方、「しょおもな」発言に続いて「センター街いこか?」と言ってた時のイントネーションからして、関西人のように思われました。三連休で上京してきたのでしょうか。

 とまあ、車輌の観察や人間観察、写真撮影にいつものように取り組んでおりますと、なにやら側に立っているあんちゃんがブツブツ言っています。良く聞き取れなかったので、邪魔だからどけということなのかと最初思いましたが違っているようです。どうも「何を撮っているんだ?」と小生に言っているようです。
 ハテ不思議な、デハ5001号以外何を撮っているように見えるのだろう、と小生はそのあんちゃんに向き直りました。ファッションのことは全く分からぬ小生ですが、一応それらしいいでたちに身を包み、わざとらしく無精ヒゲを伸ばした、しかし喋り方からしてあまり言語処理能力に長けているとは思われない、要するにステロタイプに「渋谷」と聞いて思いつくような感じの若者でした。つまり小生と縁はあまりなさそうな人です。ガーディアン・エンジェルスや渋谷区の関係者ではなさそうでした。一体何の用なのでしょう。

「は? 電車を撮影しているのですが何か?」
「あぁ? 女の子撮ってんじゃネェのかよ?」
「ほぇ?」

 実際にはあんちゃんの言葉が聞き取りづらくて、2・3回やり取りを繰り返したように思います。
 で、どうもこのあんちゃんは、小生がしゃがみこんで車体の細部の傷を撮影しているのを、女性を盗撮しているものと誤解しているらしい、ということが分かりました。今日は所用の都合でスーツにネクタイまで締めていましたので、見てくれはそんなに怪しくなかったはずなんですがね。
 小生は苦笑して電車を撮っているのだと説明しましたがあんちゃんは納得しません。しょうがないのでデジカメの画像を見せてやりました。そうするとあんちゃんは、一体なぜこのような写真を撮るのかと小生を問い詰めにかかります。つまり彼は、女性よりも電車を撮影したがる人間が居るということをよく分かっていなかったのではないかと察せられます。
 仕方ないので、小生はなるべく簡潔に、かつ彼にも分かるであろう表現で、ことの経緯を説明しました。この車輌が技術史上重要な存在であること、それが渋谷区の暴走と東急の迷走ゆえに破壊されたこと、その状況を後世に伝えるべく活動していること。
 あんちゃんがどれだけ分かってくれたかは定かではありません。ただ恐らく、彼はどうも、これは盗撮犯よりももっとやばいキチガイに出会ってしまったのではないかと思ったようです。それ以上は追求して来ませんでした。まあ、彼にとっては小生の活動は文字通り「既知外」だったでしょうな。

 今日はその後の所用の席で、本件に関し情報を得られる立場の方とお話しする機会がありまして、諸事情によりその内容をここで書くわけには行きませんが、おおむね今までの小生の取材内容と合致するように思われました。
 というわけで、一部の無知な徒輩の妨害活動? にもめげずに、今後ともデハ5001号について現場に足を運び続ける所存です。

 末筆ではありますが、先週のこの調査記事にコメントしてくださった方に心より御礼申し上げます。非公開コメントでしたのでどうお返事すべきかと思いますが、今後とも地元の取り組みなども含めて、この問題に関ししつっこく観察し続けるつもりですので、またご意見をお寄せいただければありがたく存じます。
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by bokukoui | 2007-02-10 23:59 | [特設]東急デハ5001号問題