こどもの日にこどもの漫画を読む

 相変わらず風邪が良くならず、一日の大部分を寝て過ごしています。読もうと思っている本もなかなか読み進められず。
 そんな中で読んだ漫画の話など思いつくまま御気楽に。

 そのいち。機械の体に改造された少女たちが、薬によって洗脳(「条件付け」)されて、イタリア政府の秘密情報組織の一員として白色テロルを行うお話の最新刊。
 『GUNSLINGER GIRL 8』
 もはや読み手としては惰性に近い。大体この巻は、描写を見ている限りでは誰も死んではおりません。死体の数が多いほど面白いという意味ではありませんが、作者がどこへこの物語を持っていこうとしているのかワケワカ、という感じです。小生が期待していた方向が見当違いだった、或いは過大な期待だったということか。
 以下本作のことをご存じない方には分からないであろうことを承知で書きますが、「条件付け」が道徳的に云々などという議論よりも、そもそも「自由意志」で生きていると考えていて、少女たちを「条件付け」している人々もまた、社会的規範によって「条件付け」された存在なのではないか、という二重性を小生は一つのテーマとして考えていたのですが、どうも左様なことは本作の著者や多くの読者の興味の対象外であったようで、個人的には残念なことです。
 そういう社会のへの眼差しもなしに、赤青白のテロだのなんだのとやられてもあんまり面白くないわけで、一方ガンアクションについてはいまいち、というか巻を追うごとに比重が下がっているのではないか(少なくとも本巻はかなり低い)、なら『BLACK LAGOON』とか『GUNSMITH CATS BURST』の方を読めばいい話になりますし。ちょっと続きを買うのはどうしようかなあ、という感じです。

 ところでどうでもいい話ですが、小生は以前高校の同級生二人と非電源系ゲーム(イギリスの地下鉄を舞台にしたゲームの自主制作日本語版)を作っていたことがありました。で、ボードゲームのネタを色々考えた時、『ガンスリ』の表題に触発されて、これを題材に美少女(「萌え」キャラ)ガンアクションゲームを作れるな、と思うのです。
 というのも、その昔(コンピュータゲームが流行る前)ゲーム業界にその名を轟かせていたアメリカの老舗ゲームメーカー・アヴァロンヒル社に、西部劇を題材にした決闘のゲームがあると聞いたので、これのシステムを流用すれば出来るんじゃないかと思ったのであります。
 ちなみにこの西部劇ゲーム、ホビージャパンがつけた邦題は『真昼の決闘』で、有名な映画のタイトルをパクっています。映画『真昼の決闘』の原題は High Noon ですが、ゲームの原題は違っていました。何となれば Gunslinger だったもんで、まあ以上のようなことを考えたわけです。元のゲームはインディアンがトマホーク(ミサイルに非ず)を振り回すようなモノだったらしいですが。

 ここで気を取り直して手にしたのが、2年ぶりに漸く続篇が出た『苺ましまろ』の5巻。地方都市浜松を舞台に、4人の小学生の女の子と彼女たちを見守る女子高生のありそでなさそな日常を描いた作品ですね。
 本作についても、4巻あたりでちょっとネタ枯れ感も無きにしも非ず、その後ちっとも続篇が出ないことから色々と懸念していたのですが、読んでみたら結構楽しめました。このところ伸恵姉が煙草を吸わないなあと思っていたところ、伸恵姉11歳からの喫煙歴が延々と綴られた一篇もあり、内田百閒「菊世界」を読んで以来の感銘を受けました(嘘)。ところで11歳の伸恵姉はいいとして、6歳の千佳ちゃんと美羽ちゃんが現状の6年生とあんまり差がないような・・・(笑)

 ところで、『苺ましまろ』を読むときの小生の視点は、感情移入するのではなくて、一歩引いた高みから箱庭を見下ろすが如きものだろうと自分では思っているのですが、今回は珍しく「あ、自分も小学生の頃こんなだったなあ」と思い出される一篇があって、今までの『苺ましまろ』諸篇とはまた異なった視角から楽しめました。「みんなの名前」というエピソードです。
 このお話は、登場人物みんなの名前を『広辞苑』で引いていくという、それだけのお話ですが、小生も子供の頃、百科事典のいろんな項目をひいては打ち興じていたことを懐かしく思い出したのでした。「磔茂左衛門一揆」とか「聖セバスチャンの殉教」とかにハァハァしていた純朴な少年の日々。

 話が逸れますが、今「聖セバスチャン」関連でいろいろ検索していたら、なぜか江原啓之だの美輪明宏だのというページが幾つか引っ掛かって?に。この須藤元気という格闘家の人が、パンチドランカーの症状になっているのではないかと心配です。
 あと三島由紀夫の怪しい画像も出土。

 話を戻して、『苺ましまろ』のアニメ画像と伊武雅刀『子供たちを責めないで』の音声を合わせた、よく出来たMADがあります。単に『子供たちを責めないで』を聞きたいなと思って検索したら見つかったのですが(現状、youtubeで『子供~』を聴ける動画はこれしかない模様・笑)、なかなか出来が良くて楽しいですね。ただ、ネット上のこのMADに関する反応を探ってみたら、なんと元歌も伊武雅刀も知らず、このMADではじめて知った人が少なくないようでちょっと驚きました。伊武雅刀氏はデスラー総統の中の人だったのに。
 個人的には伊武雅刀といえば、スピルバーグの『太陽の帝国』の印象が強いのですが。この映画はビデオで見て感銘を受けた映画だったのですが、一般的にはあまり受けなかったそうです。何でだろ?
[PR]

by bokukoui | 2007-05-05 23:59 | 漫画