ひとのいのちのやすいくに

 今日は皆様ご存知の通り、ZARDのボーカルの坂井泉水さんが亡くなられ、また兎角の話題の絶えなかった松岡農相が自殺してしまったわけですが、坂井さんが入院されていたのも松岡大臣が担ぎこまれたのも慶応病院だったそうです。
 テレビを見ていたら、最初松岡大臣が搬送されたと慶応病院の前から中継があり、次いで坂井さんの死が報じられ、また中継が慶応病院の前に戻ったのでさては松岡大臣の煬帝が・・・と思ったら(搬送当時はまだ「重体」だったので)、なんと坂井さんが転落したのも慶応病院だったと分かってびっくり。報道陣が既に300人も居たのはそのせいか?
 それにしても、今日の慶応病院はさぞてんやわんやだったことでしょう。

 さて。
 先日、戦史研の大先輩方と所用で少々お話した折、中世のヨーロッパの戦乱では相手を捕らえて身代金を請求する場合ば多かったのに対し、日本の中世では首を取って恩賞をもらうという方法だったということが話題に上りました。
 つまり日本の方が命が安かったわけなのですが、このような相違が何ゆえ生まれたかが話題となりました。勿論簡単に答えの出るような話ではありませんが、とりあえず冷帯と温帯の生産力の相違に起因するのではないかというオチになりました。つまり人間の成育に適した環境の土地では人命が安いということ。まあ安直な発想ですが。
 安直な発想ではありますが、そうすると「死んでお詫び」ということをよしとする気風が今尚根強いこと(アニミズム的な「死んだら神になる」という信仰は、このような環境の上に生じたものと考えると都合がいい)であるとか、或いはわが国で死刑が根強い支持を得ていること、自殺率が概して他国に比して高いこと、さらには先の大戦中特攻という攻撃方法に軍がのめりこんだこと、などを割と整合的に説明できるかな、などと思ったのであります。いかにも怪しい説明ですけど。

 こんな文章の末節で「冥福をお祈りします」といっても、ZARDの方はともかく(小生を含む世代の人間にとっては、好き嫌いに関らず記憶に残っている方ですので)、松岡農相については「しらじらしい」と読者に感想を持たれてしまうのは、小生の人徳のなせる業と観念しております。
 でも、共産党の人が記者会見で「松岡農相のご冥福をお祈りします」と言った時には、「唯物論者にあるまじき発言」と小生は思ってしまったのでした。まあ、それだけ共産党も「現実的」になったということなのでしょうか。

 最後に全く余談ですが、「戦後、現職閣僚が自殺を図った例はない」との報道にあるものの、戦前だってそんな大臣がいたかなと疑問に思ったのですが、一人確かにいました。敗戦時の陸軍大臣・阿南惟幾です。もっとも彼が死んだのは8月15日の未明ですから、戦中なのか戦後なのか、考え出すと些かややこしい時間ではありますが・・・。
[PR]

by bokukoui | 2007-05-28 23:59 | 思い付き | Trackback | Comments(3)

トラックバックURL : http://bokukoui.exblog.jp/tb/5486032
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by SPADE16 at 2007-05-29 00:13 x
「最悪の事故がおきるまで~」を注文しました。
感想はあとでお伝えします。
Commented by 労働収容所組合 at 2007-05-29 23:36 x
うーん、赤軍が。ロシアが豊穣の大地に。
Commented by bokukoui at 2007-05-30 14:05
>SPADE16氏
あ、いいなあ。
是非感想を聞かせてください。

>ラーゲリ氏
Σ(´д`;)
名前
URL
削除用パスワード