表題通り、雑多な思い付きを適当にかき集める(筈だが筆不精なのでそうなるかは不明)という趣旨です。
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お気楽アメリカ紀行(5)~パットン将軍記念博物館
 アメリカ旅行記の続きです。他の記事は以下を参照。

 (1)オレンジエンパイア鉄道博物館への道
 (2)オレンジエンパイア鉄道博物館・その1
 (3)オレンジエンパイア鉄道博物館・その2
 (4)パームスプリングスのロープウェイ
 (5)パットン将軍記念博物館(この記事です)
 (6)フェニックスからセドナを経て
 (7)フラッグスタッフからグランドキャニオンへ
 (8)プレーンズ・オブ・フェイム(アリゾナ分館)I
 (9)プレーンズ・オブ・フェイム(アリゾナ分館)II
 (10)フーヴァーダムを経てラスヴェガスへ
 (11)デス・ヴァレー国立公園
 (12)ヴェニス これが本当のネオ・ヴェネツィア

 パームスプリングスに一泊し、翌朝宿の朝食のビュッフェをしこたま食して出かけます。この旅行中、我々は基本的に朝を多めに摂って昼を抜くという強行軍で通しました。まあ、大体朝の食事が一番マシだったりするわけで・・・。実際、ここの宿の朝は種類も多く場所も広く、なかなか結構でした。
 今日はアリゾナ州のフラッグスタッフに向かいます。道中の予定はあまり決めていませんで、早く行ければモニュメントヴァレーまで行って戻ってくるという案もありましたが、とりあえずアリゾナへと東へ向けて出発します。その沿道にパットン将軍記念博物館なるものがある、とガイドブックに載っていましたので、休憩がてら寄ってみようということになりました。

 州際高速道路を東へ向かい、相変わらずの荒涼とした景色の中を走ります。人気がほとんどなく、僅かに送電線が平行して走っているくらいです。日本の送電鉄塔は上に行けば細くなる、四角錐を縦長に伸ばしたような形のものが圧倒的に多いですが、アメリカの送電線は日本では珍しい上が二股に分かれた鉄塔(「烏帽子形鉄塔」という名前がある)が断然多い印象を受けました。電気工学科に在籍しておられたK氏曰く、烏帽子形は用地を多く要するので日本では積雪の多い山間部(雪に強い)などにしか使われないが、アメリカは土地が安いからこれが多いのだろうとのことでした。
アリゾナの荒野に立つ烏帽子形鉄塔(この日の夕刻にアリゾナ州で撮影)

 これ以上写りの良い写真が残念ながらありませんので、どんな鉄塔か詳細を見たい人は「烏帽子 鉄塔」で検索してください。
 なお、例によって写真はクリックすると拡大表示します。

 そんな風景の中に、第2次大戦で活躍した軍人の名を冠した、パットン将軍記念博物館 General Patton Memorial Museum はありました。道路からも戦車が屋外に展示してあるのが見えます。例によって航空写真を。真ん中の白い建物が博物館本体で、その左手に戦車が置いてあります。
 ちなみにパットン将軍の名を冠した博物館はもう一つ、パットン騎兵機甲兵博物館 Patton Museum of Cavalry and Armor というのがケンタッキー州にあり、どうもそちらの方がずっと大規模で有名なようです。機会があればそちらも行きたいですね。
パットン将軍記念博物館の正面
将軍の大きな銅像が立つ

 博物館の向かって右手には、ヴェトナム戦争にカリフォルニアから参加した人々の名前を刻んだ記念碑(壁)が建てられていました。
 また左手に立っていた記念碑の内容から察するに、この地にアメリカ軍の訓練施設があり、それがもとでこのような博物館が出来たそうです。パットンとの縁はそんなに濃くないみたいですが(訓練施設に4ヶ月しかパットンはいなかったそうな)、やはりアメリカで戦車といえばパットンなのでしょう。またパットン将軍はカリフォルニア州出身なので、それもまたこの名がついた理由なのかもしれません。
 余談を付け加えれば、パットン将軍の父親は、オレンジエンパイア鉄道博物館にもその車輌が数多く所蔵されていた、ロサンゼルスの電鉄パシフィック・エレクトリック初期の経営陣の一人でした。PEを設立し、南カリフォルニア開発の立役者だったヘンリー・ハンティントン(サザンパシフィックの経営者だったコリス・ハンティントンの甥)の信頼厚い部下だったといいます。

 さて、我々がこの地に着いたのは午前9時過ぎでした。ガイドブックには午前9時に開くようなことが書いてありましたが、まだ開いていません。博物館の掲示を見たら午前9時半でした。しかし我々が博物館の前をうろうろしていることを察した職員の方が、囲いを開けて屋外展示の場所に入れてくれました。あとで正式営業時間になったら建物の方に来て入場料を払えば宜しいとのこと。ありがたく入れていただいて、屋外展示を見学します。
博物館の名に相応しくM47パットン中戦車

もう1輌パットン戦車 この戦車は冷戦前半の米軍主力

パットンの軍がWW2の実戦で使っていたのと同形のM4シャーマン戦車
標的として使われていたのか弾痕だらけ

第2次大戦末期から朝鮮戦争にかけて使われたM26パーシング戦車
後ろに見えるのは冷戦時代の主役・M60戦車(多分)

日章旗の紙が張ってある対戦車砲
日本軍の一式47mm機動砲か

戦車回収車の一種か?

ソ連戦車の足回りをベースにしたチェコの除雪車(?)

水陸両用車?

 他にもトラックやジープ、それに消防車など色々あり、面白く見て廻りました。どうもM5スチュワート軽戦車(太平洋戦争での日本軍の主敵。軽戦車のくせに日本軍の中戦車より強かった・・・)があったらしいのですが、この時は見落としてしまったようで残念でした。
 ヴェトナム戦争の参加者の記念碑(参加者の名前が刻んである)が博物館入口にありましたが、この屋外展示場にも集会場のような一角がありました。
屋外展示場のセレモニースペース

 記念日の折にはここで式典を行うのでしょう。写真に見えるベンチには、それを寄贈した個人や部隊の名前が刻まれたプレートが取り付けられていました。

 写真が既に充分多くなってしまったので後の記事は端折りますが、博物館に戻って入場料(確か4ドル)を支払い、館内展示を足早に。ジープ、銃火器の類、戦闘に使われた地図(ウォーゲーマー必見)、パットン将軍の蝋人形といろいろあります。やけに赤の大きい日の丸に中文で東条英機と山下奉文を非難する言辞が記された謎の展示物がありましたが、こんなところで東条に並べられるとはマイク水野山下将軍も苦笑するかもしれません。
 軍事関係の他には、この周辺の巨大な立体地図があって、これはロサンゼルスに必要な水を確保するためのダム・水道事業に当たって作られたものだそうです。これについては何故か日本語のパンフレットまでありました。お土産コーナーもまずまずの品揃え(オレンジエンパイア鉄道博物館ほどではありませんが)。4ドルでこのラインナップならば、ミリオタ諸君には充分楽しめるものと思います。

 先があるので足早に見終わり、しかし当初の予想よりはだいぶ時間を消費して(これは多分に一行でおそらく唯一の戦史マニアであった小生のせい。お付き合い下さったH氏とK氏に多謝)、更に東へと向かいます。
 以下、フェニックス・セドナ篇に続く。

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by bokukoui | 2007-05-29 23:51 | 歴史雑談 | Trackback | Comments(2)
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Commented by n-dprj at 2007-05-31 10:01 x
釈迦に説法のような気もしますが、写真の水陸両用車はDUKWではないでしょうか。
http://en.wikipedia.org/wiki/DUKW
Commented by bokukoui at 2007-05-31 16:00
ご指摘どうも。多分そうだと思います。
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