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よりぬき「筆不精者の雑彙」
このブログの過去の主要な記事の一覧です。初めてご来訪の方は、是非ご覧ください。 MaIDERiA出版局 このブログの元サイトです。 MaIDERiA さらに大元のサイトです。 管理者 墨東公安委員会 (墨公委=bokukoui) 連絡先:rshima*nk.rim.or.jp (*にアットマークを入れて下さい) カテゴリ
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お気楽アメリカ紀行(7)~フラッグスタッフからグランドキャニオンへ
まだゴタゴタ中で、ついでに首まで寝違えてますが、いい加減間が開いたアメリカ旅行記の続きです。他の記事は以下を参照。
(1)オレンジエンパイア鉄道博物館への道 (2)オレンジエンパイア鉄道博物館・その1 (3)オレンジエンパイア鉄道博物館・その2 (4)パームスプリングスのロープウェイ (5)パットン将軍記念博物館 (6)フェニックスからセドナを経て (7)フラッグスタッフからグランドキャニオンへ(この記事です) (8)プレーンズ・オブ・フェイム(アリゾナ分館)I (9)プレーンズ・オブ・フェイム(アリゾナ分館)II (10)フーヴァーダムを経てラスヴェガスへ (11)デス・ヴァレー国立公園 (12)ヴェニス これが本当のネオ・ヴェネツィア 今日はアメリカ随一の観光地、アメリカ中からおのぼりさんが集まることでも有名な、グランドキャニオンに向かいます。そして今日の宿泊地はラスヴェガス。盛りだくさんな一日です。 朝は早い目に出発すべく起きだしますが、どうもH氏が体調不良のご様子。昨日はK氏と小生が夕食後部屋に引き上げたのに対し、H氏はモーテルの向かいにあった書店(確か夜10時くらいまで営業していたと思う)に更なる遠征を試みられたほどでしたが(この際入手したカリフォルニア州周辺道路地図がその後大活躍)、その反動だったのでしょうか。 とりあえず朝食を済ませ(同じチェーンだったのに、昨日のパームスプリングスの方が良かった・・・)、H氏が風邪薬を飲んで多少落ち着いたところで出発。しかし風邪薬にはありがちなことですが、飲んだら運転は控えるべきことが使用上の注意事項として記されていましたので、運転はK氏と小生がもっぱら担当することとなります。 まずは小生がハンドルを握り、給油を済ませ、グランドキャニオンめざし出発です。例によってこちらの地図をご参照いただければ分かりやすいかと思いますが、出発地フラッグスタッフ Flagstaff から国道89号線を北上し、Cameron から州道64号線に入ってグランドキャニオンを見学、しかる後国道180号と州道64号線を南下し、ウィリアムズ Williams から州際高速道路40号線で東へ向かうというのが今日の予定です。 本来このルートを立案したH氏が後部座席で休憩中だったため、そしてやはり午前中の小生がボケているためか(苦笑)、フラッグスタッフの街中で早速道を間違える始末。しかし怪我の功名というべきか、これでたまたまフラッグスタッフ駅を見つけることになります。しかも駅前の踏切で、ディーゼル機関車三重連がおよそ70両の貨車を牽引する貨物列車の通過を待つこととなりました。この路線はバーリントンノーザンサンタフェ鉄道、昔のアチソン・トピーカ&サンタフェ鉄道の幹線で、ユニオンパシフィックとセントラルパシフィックに次ぐ第2の大陸横断鉄道として建設されました。最終的にはシカゴからロサンゼルスまで繋がった路線です。 ![]() 折角なので駅にも立ち寄ってみます。写真はクリックすると拡大表示します(以下も基本的に同じ)。 ![]() ![]() この駅にはアムトラックのビジター・センターもあって、昨日のフェニックスと違いちゃんと機能しているようです。グランドキャニオンへの観光拠点でもあるからでしょうね。軌道は重量級の貨物列車の通過に備えて随分ごついレールが敷かれていましたが、枕木は木でした。ただ枕木の間隔は結構密で、レールはクリップのような金具(日本ではJR東日本などがコンクリート枕木と組み合わせて使用しているタイプ)を使ってしっかりと留められていました。 先が長いので、後ろ髪を惹かれる思いを断ち切って出発。ちなみにフラッグスタッフ駅前を通っている道は、これまた有名なルート66の成れの果てだったりします。 89号線を快調に北上します。緩やかな起伏があり、地平線には山並みも見えるものの、ほとんど平らな道でした。交通量も少なく快調に飛ばします。沿道にはほとんど人家もありません。ざっと100キロほど北上して、キャメロン Cameron の街で左折します。街といってもガソリンスタンドがあったくらいでしたが。 キャメロンからの道は、流石にグランドキャニオンが近くなったせいか、上り下りやカーヴも多くなりますが、それでも道幅は広く、日本の山道と比べ運転しやすさは雲泥の差です。H氏曰くこのグランドキャニオン手前も大きな谷地形になっている由で、運転しつつ横目で風景を楽しみます。 そんなこんなで40キロくらい走ったでしょうか、次第に山道も険しくなってきて、これまで同様草原から潅木そして森林へと植生が変わってきたところで、グランドキャニオン国立公園に到着します。入口のゲートで入場料を支払い、幾つかのポイントを見て廻ります。 まずはゲートを入って間もないデザート・ヴュー Desert View というポイントから。 ![]() その昔、「アメリカは自己責任の国、グランドキャニオンにも柵はない」などという話がそれなりに流布しておりましたが、柵がないわけではありません。 ![]() ・・・んー、でも結構自己責任かも。まあ状況に応じて柔軟に判断しているということですね、要は。 このデザート・ヴューというポイントには、石造りの展望台が建てられており、中は土産物屋を兼ねています。名前は Watch Tower というそうですが、最初名前を見て某キリスト教系カルト教団の機関誌の名前を思い浮かべてしまいました。「ものみの塔」と。 ![]() ・・・って冗談のつもりだったけど、今ふと調べたらホントに Watch Tower でいいらしい・・・。連中の公式サイトのURL、まんま http://www.watchtower.org/。まさかグランドキャニオンにまで彼奴らの魔手が及び、塔を建てたのではあるまいな?←わけない 嗚呼宗教国家亜米利加。 グランドキャニオンまで来て何を見ているんでしょうか全く。と思われた読者の方も少なくないかもしれませんが、グランドキャニオンの自然の壮大さは拙文や安物デジカメ画像で到底伝えきれるものではありません。 自動車で順次グランドキャニオン南側の展望拠点を廻っていきます。途中、運転をK氏が代わってくれました。或いは小生が脇見運転するのを恐れたのか(苦笑)。ありがたく沿道の景色を楽しみます。展望拠点をつなぐ道は、グランドキャニオンと聞いて思い浮かべがちな赤茶けた谷間のイメージとは裏腹に、むしろ緑なす木々に囲まれた気持ちよいドライブコースでありました。 ![]() 右手前から突き出した岩は形状から Battleship と呼ばれている ![]() ![]() コロラド川が浸食して形成した谷間の深さは1000メートル以上にもなり、それだけに昨日まで見てきたのと同様、2000メートル以上の上層部では木が生い茂り、一方谷を下るに連れて植生が変化して、赤茶けた景色を形作っているのでしょう。地理の授業をアルバイトでするときのネタに使えるかな(幼年期地形の代表例)という下心も手伝っていろいろ写真を撮りますが、後で見ると日光が強すぎて今ひとつのものばかりでした。 そんなこんなでスポットを廻っていくうちに、グランドキャニオン観光の南側拠点であるサウスリム・ヴィレッジにやってきました。ここから各地へバスによるツアーなども出ていますが、まあ時間もあまりないのでその辺はパスして(本格的にグランドキャニオン観光をしようと思ったら、一泊や二泊では足りない)、ただグランドキャニオンの駅だけは見ていこうかということになりました。 グランドキャニオンに至る鉄道は、その昔ウィリアムズから分岐してグランドキャニオンの南側まで作られたもので、のちサンタフェ鉄道の一部となって観光輸送に活躍しましたが、一時自動車に押されて休止していたところ、最近になって観光鉄道として復活したそうです。蒸気機関車による運行もあるとガイドブックにありました。 グランドキャニオンの軌道交通としては、車の移入があまりに多いため環境破壊が懸念され、グランドキャニオンの手前に駐車場を作って観光客を下車させ、そこからサウスリム・ヴィレッジまで電車(LRT)で運ぶという構想があるそうです。ところがイラク戦争などの関係で予算がつかず、実現の見込みは立っていないのだとか。 というわけでグランドキャニオン駅に。折りよく列車が停まっていました。駅周辺は駐車場になっていたので、ちょっと車を停めて撮影。 ![]() 客車はコルゲートの目立つステンレス車体のものが大部分でしたが、1両だけ緑色に塗られたリベットごつごつの古いやつがつながれていました。客車の台車は(確か)みなイコライザー式でしたが、ステンレス車の台車にはボルスタアンカがついているのが日本と違った行き方で面白いところです。やはり軌道が頑丈な国なので、客車の台車の軽量化なんぞあんまり考えなかったのでしょうか。 編成中には2階建ての展望車も組み込まれていました。その昔アメリカの旅客鉄道最後の繁栄の時代に流行った、2階部分が上に突き出している「ドームカー」と呼ばれるものです。 ![]() 背景の三角屋根は駅舎らしく、妻面に旧サンタフェ鉄道の社紋が掲示されている これを見ると、近鉄特急の旧ビスタ(こちらのサイトの写真が素晴らしく詳しい)の元ネタがアメリカの客車だということが良く分かります。しかしアメリカンサイズの建築限界あってこそのドームカーだったのでしょう、このスタイルを電車化した近鉄技術陣の熱意には頭が下がりますが、旧ビスタが13年しか持たなかったのもやむを得ざるところだったのかもしれません。 ![]() 一通り列車を見たので車に戻ります。その途中、手前の開いている線路のレールを眺めていたら、そこに刻まれていた刻印からレールがコロラド石油鉄鋼会社の1929年10月製だということが分かりました(毎度お馴染みこちらのページのお世話になっております)。ちょうど大恐慌が起こった頃のレールだったんですね。 メーカーのコロラド石油鉄鋼会社 Colorado Fuel and Iron はプエブロに拠点を置いていたらしいので、サンタフェ鉄道(系列)とも縁があったのでしょう。 車に戻り、一路南下してウィリアムズを目指しますが、その途中で思わぬスポットを発見。 以下、プレーンズ・オブ・フェイム(アリゾナ分館)篇に続く。 Tags:旅行記 ご無沙汰してしまってすみません。この旅行記、毎回楽しみにしています。 細かい話ですが、道路の名称について。文中「インターステート89号線」とあるのは、地図で確認したところ「US 89号線」のようです。日本語に訳すなら、さしずめ「国道89号線」でしょうか。高速道路規格の区間もありますが基本的には連邦政府が指定する一般道という扱いです。「州際高速道路40号線」こそが「Interstate 40(米式略称でI-40)」ということになります。本当に瑣末なことですが、北米育ちの道路族としてどうしても指摘せずにはいられませんでした(苦笑) #Watchtower そうです、米軍のガダルカナル反攻作戦も彼らの息がかかった作戦なのですよ。 >某後輩氏 こちらこそご無沙汰しております。 道路に関するご指摘ありがとうございます。どうも定訳が見つからず、文中でもカタカナ書きと怪しい訳語が混在しておりますので、今後直して行くようにしたいと思います。 実際走っているとどこもいい道なので、みんな「インターステート」みたいなもんだと感じた次第です(笑)。 >大名死亡様 キバヤシ「第2次大戦はユダヤの陰謀ではなくて、エホバの証人の陰謀だったんだよ!」 MMR「な、なんだってーーー!!!」 (AA略) インターステートについては、↓のページが非常に分かり易い解説を載せているので、参考までにどうぞ。
http://explorer.road.jp/us/highwaysystem/interstate/systemmap.shtml 国道(US Highway)や州道であっても、財政事情の良い州だと主要区間の大半が高速道路(freeway)規格で作られていたりして、ほとんどインターステートの変わらないことがありますね。そういうマイナーな高速道路をドライブするのが在米時代の趣味でした(笑)
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