続「アキバ解放デモ」一周年 ネットとの付き合い方に関してなど

 昨日の記事の続きです。いろいろあって遅くなりまして済みません(実質一日遅れですね)(追記:結局2日遅れになりました)。
 気力体力の衰退著しく、とても纏まったことは書けないので簡単に。

 「アキバ解放デモ」は、その参加者に対して総括を示せなかったということで、主催者側に多大な問題があったと思います。ネット上の批判(決して正当な証拠に基づいたとはいえぬ)に晒されたとはいえ、デモはネット上ではなく街頭で起こったことであるのに対し、ネット上の「世論」のごときものによって肝腎の街頭行動の意味を見失った、その不手際は批判されるべきです。
 おそらく主催者側も、このデモがネットの力と何か密接な関係があると考えたのかもしれません。しかし、前回の記事で書いたように、どうもこの驚くべき動員の裏には、ビラ撒きというグーテンベルク以来の? 古典的手段が少なからず奏功していたんじゃないかと思われる節があります。

 ネットといいますが、ネットでもうまく拾われない声というものがある、という点では既存のマスコミと同じような問題点はやはり孕んでいると思います。ネットもまた社会の一部をフォローしているだけであって、「世論」として完全なわけではありません。マスコミよりは優れているという見方もあるかも知れませんが、そして確かに場合によってはそのようなこともあるかもしれませんが、むしろかえってある狭い範囲で集中的にある話題が捏ねくり回され消費される、タコツボ的な現象を起こしやすいこともあろうかと思います。
 「秋葉原」的な、いわゆる「オタク」的な人々の声というものは、ネットによってそれまでのメディア状況より相対的に広い勢力を得たことは間違いないでしょう。しかし、メディアの中でその勢力が広がったからといって、「オタク」内部で拾われる声が、すべての声について同じように勢力を拡張したわけではないですね。

 ネット上のこのデモへの批判の中には、その後の秋葉原でもパフォーマンスを巡るごたごたなどまでこれと結びつける場合もあるようです。なるほど450人もいれば、その中にそのような手合いがいなかったとはいえないでしょうが、それだけでデモの性格を断ずるのも偏頗です。また、もし「アキバ解放デモ」とパフォーマーの過激化に関係があるのだとすれば、ネット上でこのデモを散々批難した彼らの言論は、結局秋葉原の事態改善の役には立たなかったわけです。
 まあ、推測に推測を重ねても仕方ないのでこの辺で止めますが、何か現実を変えようと思うのであれば、やはりいつかどこかで誰かが実際に行動しなければならないのだろうと思います。それをサポートするためには、ネットはもちろん大変有効なツールであることは論を俟ちません。

 先日、春日屋にしん氏など「アキバ解放デモ」に顔を出した方々にちょこっとお話を伺いましたが、皆さんネットの限界を踏まえつつ新たな活動を模索しておられました。それはまあ、小さいながらもデモとその後のゴタゴタが、多少は良い効果を一部の人には齎したのだろうと思います。
 で、デモ首謀者の一人であり、秋葉原の状況に重要な影響を与えた通り魔事件にもまさにその場で出くわした革非同・古澤書記長はといいますと、あれだけブログ大好きなのに先日ブログコメント欄を閉鎖しておりまして、これは秋葉原での経験を糧にして、ネット以外の活動にも力を注ぐのかと小生は期待を抱きました。正直、書記長の力が発揮できるのはしばしば論理的に破綻するネットの言論よりもむしろ街頭とかでの活動を行う妙な行動力、行動した結果の訳の分からない引きの強さにこそあると思っていたからです。
 そんな先日、古澤書記長から電話がありました。7月18日に阿佐ヶ谷ロフトで行われる秋葉原通り魔事件についての討論に出るので、ということでした。その時小生は、コメント欄閉鎖の英断を讃えましたところ、書記長はこう返答しました。

 「最近『はてな』では、コメント欄閉鎖が流行ってるようなので」

 ・・・。
 確かに書記長はこんな記事も書いてましたし、またちょいと検索してみたところこんなまとめ記事も見つかって、確かに個々のコメント欄に関する意見については頷けるところもありますけど、それはそれとして、書記長反省してねえ。
 まあ半年も前に書記長のネット狂いについては一筆しまして、特にそれに変更を加えるべき点もありませんが、それにしたって、一年経ってちっとは反省して欲しいというのが、率直な感想です。

 余談ですが、上掲まとめ記事中に出てくる先月の「はてな」村でのゴタゴタについて、kagami氏の名を久々に見出して多少の感慨無きにしも非ず。
 というのも、小生が革非同のイベントに出かけていって古澤書記長と知り合いになるきっかけをずうっと辿っていくと、小生が2年も前にkagami氏の書いた記事を読んで不満を感じ、というか猛烈な憤懣を感じ(ネットの記事を読んでそんなことを思ったことは滅多にありません)たことが実はそもそもの起こりだったことに思い至ったからでした。小生はそれ以後、美少女ゲームを題材に文学や哲学などの用語を鏤めて議論を展開する言説と論者すべてに対し、強烈な不信感を抱くに至ったほど頭に来たもので、このことはいつか記事にまとめたいと思っていましたが、なかなか大変な作業なので、今日に至っても実現してません。そんなわけで、正直、今回のkagami氏のブログ閉鎖騒動については、ブログやコメント欄を巡る諸状況より、氏自身のパーソナリティに起因するところが大きいと思っていますけど。
 ま、過去ログ自体は残ってるようなので、いつか書くことがあるかも。
[PR]

by bokukoui | 2008-07-01 23:54 | 思い付き