近況 及び小池滋先生トークなど補足

 昨夏は暑さに倒れましたが、今夏は逆に涼しさにやられてしまったようで面目ない限りです。急に涼しくなってどうも風邪のようで、さらには尾篭な話で恐縮ですが、ここ2日ほどは手洗いにこもっているうちに日が暮れてしまいました。そんなことをしているうちに、用事がさらに積もり積もっていろいろ危険な状態に。そんな時に限ってネット環境が完全にお亡くなりになっているのですが・・・

 前回の記事「『没後5年 宮脇俊三と鉄道紀行展』&小池滋トーク@世田谷文学館」に、書き忘れていた点が数点ありましたので補足。
 小池先生のギャラリートークは、100人の人を集めた1階ホールでの話が終わった後、2階の展示室に移動して、展示を前にいくつかのお話をされました。
 それは宮脇氏との思い出話的なことが中心でしたので、ここで記すのもどうかと思うのですが、ひとつ『時刻表昭和史』に関連して話されたことを書き留めておきます。本書における1945年8月15日の玉音放送の場面は、この出来事を描写した記述数ある中でも、最も優れたもののひとつではないか、小池先生としては、本書と太宰治「トカトントン」が、この事件を描いた中で双璧である、そう考えておられるとのこと。
 小生、子供のころ太宰のそれを読んだのですが(「走れメロス」と同じ本に入っていたんです)、題名くらいしか覚えておりません。やはり子供に太宰は難しすぎたのでしょう。

 少し前、何かの本だったか論文だったかで、歴代『中央公論』の編集長を取り上げて、編集長によってどのように『中央公論』の編集方針が変わったのかを検討した論文を読んだのですが(困ったことに出典をまったく覚えていないのですが)、その論文中、宮脇俊三編集長時代は半ページかそこらであっさり片付けられていて、どうもあまり特筆すべき点がなかったようです。
 どちらかといえば、中公新書や中公文庫のような、知識を誰にでもわかりやすく一般に広める、そちらの方に宮脇氏の業績はあったのかもしれません。鉄道紀行をマニアのものから一般のものにしたように。
 そういえばこの日、世田谷文学館を訪ねた際、小生の鞄の中には宮崎市定『科挙』が入っていました。特に選んだわけではないのですが、考えて見れば微妙な縁。

 展示では、宮脇氏の海外紀行についてもいろいろ展示していましたが、そこの著作リストを見てふと気づいたのは、アメリカについて題名に冠した本はなかったんだなあ、ということでした。アメリカの鉄道に乗った人の書いた本を翻訳した(実際には監修程度だったようですが)のはありましたけど(T.ピンデル『アメリカ鉄道3万マイル』)。本を売っていたコーナーで適当にめくった本に、アメリカに知人らとツアーを組んで行き、オレンジエンパイア鉄道博物館にも行った(記述は少しですが)との話があったのですが、やはり乗る派で歴史を尊重する人には、アメリカはいまいち食指が動かないのでしょうか。
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by bokukoui | 2008-09-11 14:33 | 鉄道(その他) | Trackback | Comments(0)

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