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よりぬき「筆不精者の雑彙」
このブログの過去の主要な記事の一覧です。初めてご来訪の方は、是非ご覧ください。 MaIDERiA出版局 このブログの元サイトです。 MaIDERiA さらに大元のサイトです。 管理者 墨東公安委員会 (墨公委=bokukoui) 連絡先:rshima*nk.rim.or.jp (*にアットマークを入れて下さい) カテゴリ
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「象の鼻パーク」の転車台と軌道跡について 補足情報・異説など
去る日曜日に公開された、横浜港の「象の鼻地区」の「港の貨物線の鉄軌道及び転車台」について、見学記を先日書きましたが、関連する情報や補足すべきことなどがいくつかありますので、引き続きご紹介をば。
では、ネット上で得られた情報をいくつか。 まずはニュース。神奈川新聞・カナロコより。 「遺構3点セット保存展示へ/横浜・象の鼻地区」 「横浜の象の鼻地区/港の歴史語る遺構一般公開」 前者は保存決定を伝えた8月のニュース、後者は先日の、小生も見にいった見学会の模様を報じたものです。 次いで、鉄道雑誌の名取編集長が執筆しているブログ「編集長敬白」より。 横浜港で“出土”した転車台群。(上) 横浜港で“出土”した転車台群。(下) 横浜港で“出土”した転車台群・続報。(上) 横浜港で“出土”した転車台群・続報。(下) 前二つの記事は、日本鉄道保存協会の関係者が見にいった折のもので、後半はその後寄せられた様々な情報を紹介しています。写真が多くあるのみならず、鮮明な図面や絵はがきなども紹介されており、興味のある方は是非どうぞ(そのような方からは、とっくに見たよ、という声が聞こえてきそうな・・・) 個人のブログから二つご紹介。 「まちなみとでんしゃ」さん「横浜の鉄道風景 その1 ハマの転車台」 「猫猿日記+ちゃあこの隣人+」さん どちらも、この転車台の上に長年鎮座していた倉庫の写真があり、公園化工事以前の様子が分かります。 さて、この転車台について、小生は見学記中で、「なぜ穴をこんなに深く掘ったのでしょうか」という疑問を提示し、「注油用のスペース確保」などの説を紹介しました。この件について別の意見を聞きましたのでご紹介いたします。 まず、話を分かりやすくするために、この転車台の簡単な模式図を以下に示します。 ![]() 発掘された転車台の横断面の模式図 いかにも、ペイントで5分で描いたようなテキトーな図(苦笑)ですが、ご寛恕下さい。黒の線が縁石と煉瓦積みの土台、茶色が天板とそれに取り付けられた腕・軸受(天板中央の空白部はマンホール)、左右の赤が車輪、真ん中の赤が軸です。 上で挙げた名取編集長のブログ記事に、日本鉄道保存協会の関係者がこの転車台を見に来たことが記されていますが、小生その中のさる先生にお会いする折がありましたので、なぜわざわざ穴を掘って、腕をつけたりしたのか、という疑問を伺ってみました。 すると指摘されたことが、小生は見学記に「肩の滑車で天板の重量を受け、真ん中の軸は中心を出す役割だけを持っているのだろう」と書いたものの、そうではなくてむしろ逆であり、真ん中で載っかった貨車の重量を受けているはずだ、というのです。そして、腕を三角に組んであるのは、強度上の理由ではないか、ということでした。いわば橋梁におけるトラスのような役割を、腕が果たしているわけです。また、天板にかかる力を分散させることもあるのかもしれません。天板に乗った貨車の重量が中心の一点に集中したら、板が持たないかもしれないということです。 言われてみれば、いわゆる「転車台」、蒸気機関車を方向転換させるものの多くは、真ん中で荷重を受けていました(真ん中と両端と、3ヶ所で重さを受け止める「三点支持式」という転車台もありますが、それは20世紀の新しいものだとものの本で読んだ覚えがあります)。その方が転車台を回す力が軽くて済むそうです。 転車台の車両が載る部分というのは、いわば小さな橋のようなものですから、トラスで補強するという発想もありそうです(軽便鉄道の小さな転車台で、レールをへの字に折り曲げた補強をつけたものの写真を見た記憶があります)。この点はその場に居られた、理系の憑かれた大学隠棲氏も指摘するところでありました。 また、この天板の材料については、鋳鉄でなくて錬鉄などかもしれないと仰ってましたが、鋳鉄の場合は特に、圧縮力には強くても曲げには弱いので、トラスで補強する意味はありそうですね。 ちなみに先生方が転車台を見にいかれた時は、19日の見学会のように天板を外したりはしなかった代わりに、マンホールの蓋を開けて中を覗き込んだそうです。そして、「試しに回してみたら動いた」(!!)そうで、しっかり作られていて保存状態も良かったのだと察せられます。今でも回せるほど、回す力が小さくて済んだということは、これも中心で重量を受けていた証左、になるのかどうか。 もう一つ、「(わざわざゲージを1067ミリにしたというのは)国鉄の貨車は入れたのでしょうか」という点に関しては、これについてはG氏(見学記参照)からも後でご指摘いただきましたが、大きさからしても耐えられそうな重量からしても、普通の貨車は入ってこれなかっただろう、とのことです。 以上、いろいろな情報が集まりましたので、皆様に感謝しつつ、纏めさせていただきました。 ※追記:公園「象の鼻パーク」として整備・公開された状況は以下の記事をご参照下さい。 ・「象の鼻パーク」の現況・転車台の保存状況を見る
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