真理はかれらを自由にしない

 今日は18歳以下の方お断りのお話です。

 このところ各方面の図書館やら文書館やらを梯子して回っているのですが、そんなわけで某日国立国会図書館に行った際のこと。
 行ったことのある方はご存じと思いますが、国会図書館は閉架式で、コピーも窓口に出して頼む方式になっております。最近はすっかりIT化(死語)されて便利になっており、コピーを申し込み場合も、端末で操作すると用紙が出てくるのですが、書名と申込者の名前があらかじめプリントされているので便利です。あとはコピーしたいページだけ記入して、書物本体の該当ページに栞(細長く切った藁半紙みたいのが大量に用意されている)を挟み込んで提出すればOK。
 昔は住所氏名なぞを用紙にいちいち書かねばならず面倒だったのが、たいそう楽になりました。もっとも、コンピュータによる検索システムがなかった昔は、利用者が本を探すまでがそもそも今と比較にならないほど大変だったでしょうね。国会図書館には今でも膨大な検索カードを収めた抽斗つきの棚が並んでいますが、もはや今の人間には使い方すら分かりません。あれをいちばん使いこなしていたと言われるのが、山川均だと誰かが言っていたような記憶がありますが、しかし考えてみれば、山川の生きていた当時に今の国会図書館の建物はまだないような・・・旧帝国図書館時代の話なのかな。

 話が逸れました。
 そんなわけで某日、小生は国会図書館で雑誌を閲覧し、何ページかコピーすべきところを選び出して、申込用紙をプリントアウトして記入、栞も挟み込んで雑誌複写カウンターに行った時のこと。
 大体において、18歳以下入館お断り(最近まで20歳以下だったような・・・いつから変わったんでしたっけ?)な国会図書館は、クソガキおこさまがいないため、自治体の図書館と較べて静かです。のはずなのですが、なにやら罵声を上げている輩がおります。カウンターに本を出した中年の男性が、やはり中年男性である図書館員を怒鳴りつけております。
 ついつい聞き耳を立てているうちに判明したことは、どうも図書館員が、コピーのページを確認しようとしたことが、その中年男性の気に入らないようでした。
 うろ覚えの中からその中年男性の言葉を復元してみれば、こんなことを言っていたと思います。

 「見れば分かるじゃないか! 真実はひとつだ、見たままじゃないか!」

 少なくともその男性がコピーを申し込んでいたのは、「金田一少年の事件簿」掲載の『少年マガジン』ではなかったことは確かです。

 国会図書館でコピーを申し込むと、受け取った図書館員はまず、申込書と挟んである栞を照合します。で、小生もやった覚えがあるのですが、申込書に書くべきページ数を書き間違えることがあります(栞はページを見ながら挟むので間違えにくい)。その場合、当然図書館員は当然どちらが正しいか確認を取ります。そこら辺から話がこじれたっぽいですね。しかしだからといって怒鳴ることでもあるまいに。
 ところで今までの利用経験からすると、国会図書館の応対は、特に感動的なほど親切というわけではないですが、特段何か不快感や問題を感じたことはありません。多少杓子定規なところはなくもありませんが・・・。小生個人の経験では、古い地図のコピーをする場合、可能な範囲(「半分」以下)が微妙に違っていたことがあって、多少交渉したことはありましたが(結局2回行って全面コピーしちゃうんだけど。古い地図は、将来的には国土地理院でネット上に公開するようにして欲しいですね)。
 あの怒鳴っていた人は、自治体の図書館と違っているから何かキレてたのかなあ・・・あんまりあの場所で見たことのない状景だったので、悪い意味で印象に残りました。

 そういや国会図書館と困った話といえば、例の戸井田議員は最近何をしているのでしょうか。次の衆院選の結果や如何。

※2012.4.20.追記
 2008年4月から、国土地理院の地図についてはおおむね、全面コピーが認められるようになったそうです。詳しくは以下をご参照下さい。
 国会図書館サイト「地図の著作権」の「著作権の保護期間が過ぎたものや、著作権者の許諾を得ている場合は、「著作物全体」の複写が可能です。」項目
 国土地理院サイト「承認申請Q&A」の第42項
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by bokukoui | 2008-10-25 21:42 | 書物