月替わり前後に思ったことなど

 月が変わりましたが皆様お変わりないでしょうか。温暖化は何処の世界の話かとばかりに気候は寒さを増し、小生は昨年の如く体調思うに任せず引きこもって、ブログもここ数日空白だった次第です。

 昨日は辛うじて起き出して何とかバイトに行き、今日はゼミなどあって割と一日活動し、事のついでに論文の中間報告がてら再来週のゼミ報告を急遽引き受けたもので、またしばらく引き籠もっているわけにも行かないのですが、そうでもしないと一年前みたいに際限なく引き籠もりそうなので、それもまたいいことだろうと思います。

 さて、そんな数日に思ったことや読んだ本、ネットで巡り会った記事など、書きたいことはあるのですが、とりあえず思いつくまま幾つか列挙。

 天野哲夫氏死去 「ヤプー」作者と一時告白

 『ヤプー』は確か持っているけど、読んだことのない本の山の中に埋もれていますね。惚れ込んでいた友人が身辺に何人かおり、そういう連中が読んでいても驚かないのですが、随分以前に(確か幻冬社版が出る以前)電車の中で妙齢の女性が読んでいて驚いた覚えが。
 ちょっとニュースを瞥見したところ、『ヤプー』作者は天野氏ではなく、当時判事だった倉田卓次氏という説もあるそうです。戦前にも尾佐竹猛という面白い文化的業績を残した判事がいましたが、こういう人がいることはあまりよく知りませんでした。小生の友人にもこれらの衣鉢を継げそうな人がおりますが・・・。


 以上の話と何の関係もなくもう一つ。
 少し前にマスコミでも報道されて知り、そして革命的非モテ同盟の古澤書記長がブログに書いていたお陰で、本件に関するリンクを集めたブログこちらも参考になる)を経て、当人のブログにたどり着くことが出来たのですが、元東大生が文科省の時間などの殺害予告をブログ上に書いていたという件について。
 これは30代入りも近いのに人生の展望が見えない東大院生としては、触れておくべき事柄と思いまして。といって、小生はこの人のブログを今になって初めて知ったわけで、そのごく一部を斜め読みしたに過ぎず(そんなに暇ではないのだ)正直見当外れな所もあるかも知れませんが。

 なるほど教育に様々な問題があることは確かとは小生も思いますが、但しそれは制度的な問題に限った話ではなく、そもそも教育するということ自体がはらんだ問題という面もあるでしょう。教科書には限界があるけれど、しかし先ずそれを正しいと教えなければ先へ進めない、自分で考えるようになることが教育の目的にしても、先ずは先例の考え方を注入しなければならない。そこに様々な軋轢や矛盾は生じるでしょう。
 で、小生がrealiste0氏のブログを瞥見して一番違和感を感じたのは、そういった教育の問題は、大学に入る前、受験勉強の過程でとっくに気がついてるだろう、そうでなきゃやってられないんじゃないか、ということです。もっと平たく言えば、「あなたのお悩みは十年前に通過するべき地点ではなかったんですか」ということです。
 それを越えて大学に入って学問に触れ、与えられるものではない「真理」に近づくのが、高等教育というものであろうと思います。

 そして、realiste0氏は、「真理」というものを振りかざしているのですが、それが何であるのか、何によって真理と見なせるのか、といったことはちっとも説明してくれていないようです。ので、「真理」は「真理」なんだから「真理」とでも言わんばかりのような感を受けます。
 瞥見した印象からは、氏は「真理」とは自明なものとしてアプリオリに存在してるとも考えていたのではないか、という気がしてきます。あまりに平板で凡庸な解釈ですが、受験勉強の初期設定のまま大学に来てしまい、高等教育の段階に適応することが出来なかったのでしょうか。

 ここで小生しばし思うに、realiste0氏のような人は昔から結構いたのであって、自明と当人が思い込んでいるだけの「真理」に現実がそぐわないことに絶望して(本来それは受験までの段階か、せめて入った後に乗り越えられるべきことの筈ですが)明後日の方向に行く人というのは、30年前ならセクトでゲバ棒を振るい、15年前ならオウム真理教に入信していたのが、今日では「はてな村」で管を巻いているのではないか、ということを思いつきました。
 しかし小生も、さすがにこの見方はどんなもんかと思い直したので、やはり文学部卒の身では分かりかねるところかも知れないと、東大法学部卒の友人某氏に電話して聞いてみました。

小生:「某氏、本件について小生はかくかくしかじかと考えたが、貴殿は如何お考えか」
某氏:「あー、そりゃ考えすぎ。ありゃ中二病を引きずってるんですよ」
小生:「・・・え? それでいいの?」
某氏:「あーいうの、オウムにもセクトにも入れないよ」

 ところで、某氏の言う「中二病」的なものをこのようにこじらせずに済むには、学校などでの友人などとの交友関係が重要なのではないかと、自身を省みて思うのですが、多分realiste0氏はそこでも失敗があって、こういう事態に繋がる一因になったのだろう、とも思います。
 そこで、小生は少々意地悪く、このような教訓を本件から引き出すことにします――realiste0氏の状況を改善するのに、ネットは、すくなくとも「はてな」諸サービスは、役に立たなかったのだと。

※こういった教訓を引き出したのは、そもそも小生が本件について知るきっかけとなった「革非同」古澤書記長のブログ記事の、あまりの内容に影響された可能性が大である。なんとなれば、書記長の該記事の書いている内容は一見むちゃくちゃに見えるが、それはすべてを「はてな」中心に考え、すべてを「はてな」に奉仕させる、「はてな」中心の世界観(「はてな」主体思想)を書記長が抱いていると考えれば理解可能である。もちろん、理解できれば賛同どころかより一層むちゃくちゃと分かるだけの話であるが。詳しくは約一年前の拙稿を参照。一年経っても何も変わらない。


 つまらない話を長々と書いてしまいました。
 これもすべてコミンテルンの陰謀です。
 ・・・↑のリンクは、戦史研など物好き東大生共が拵えたと思しき、田母神空幕長の件をからかって作ったmixiコミュニティ「コミンテルンの陰謀を暴く会」ですが、マッカーシーの写真を貼って
 偉大なる空に輝かれる日本の軍事指導者、田母神俊雄氏によって、日本に暗躍する恐るべきコミンテルンの陰謀が明らかにされました。
 私たちは、この凶悪で非道徳的な陰謀を断じて許しません。私たちは非日活動委員会が国会で組織される、その日までコミンテルンの陰謀を暴き続けます。
 等とヨタをとばしているにもかかわらず、コミュニティ参加者を見ていると、東大関係者でない、なんだか「本気」らしき加入者が・・・ネタキャラだよね、と思いたいけど、mixiだしなあ。
 嗚呼、陰謀論はふる星の如く。
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by bokukoui | 2008-12-03 23:59 | 思い付き