今日の東急デハ5001号の状況(48)

 いろいろと所用に追われたりしておりますが、その合間に急いで写真だけ撮ってきました。その後も忙しくて、記事のアップが遅れ気味です。その代わり、というわけでもないですが、今回は写真が多い目です。



 まずは例によって全景です。この写真はクリックすると拡大します。
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 時刻は昼過ぎぐらいだったか、しかしいつでも人出の多い渋谷駅頭です。

 細部を順番に見ていきましょう。
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 これは運転台の乗務員扉の窓枠です。縦に通っている手すりに鍵穴が半分隠れていますが、その周辺に塗料の剥離が見られます。

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 これは運転台寄りの戸袋窓の窓枠です。窓枠まわりは錆が表面にひびを入れている箇所が多いのですが、これもその一つで、赤で印をした所では錆が流れ出しています。

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 同じく窓周辺。これは、左側が運転台寄りの戸袋窓で、右側はサッシつきの開閉可能な窓です。どちらも縦にひび割れが入っています。

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 これはその右隣の窓と窓の間です。車体の雨などによる汚れの様子がお分かりいただけようかと思います。ここは雨樋からの水抜き孔がある所なので、特にこのような汚れ方をします。また、窓枠周辺のひび割れには、水平方向のものもあることが見えます(右側の窓周辺)。

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 上の写真の、更に右隣の窓と窓の間です。ここは水抜き孔がないので、雨だれによる汚れも様相が異なります。光の加減でちょっと見にくいのですが、上の写真よりも大きい縦のひび割れが窓枠に走っています。

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 これは車端部寄りのドア廻りです。10月の記事と比較していただけると、赤で印をした辺りに新たな剥がれが出来ているように見受けられます。

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 これは車端部寄りのドアの戸袋窓の、中桟です。ここにも比較的目立つ塗料剥がれがあります。割と高い位置なので、何かがぶつかって剥がれることは起きにくそうな所なのですが。

 とまあ、着実に傷が増え、ひび割れが成長し、汚れが付いてきています。

 さて、以前記事で小生は、このデハ5001号の車内に冷房が設けられたものの最初は室外機をどこに置くかが問題になって稼働せず、今年になって漸く機能したということをお伝えしました。ところが間抜けなことに、いままで室外機をどのようにして取り付けていたのか、調べておりませんでした。今回はこれを以下に少々詳しく紹介します。
 冷房機は車内の運転台と客室との仕切り上部、車内妻面にそれぞれ設置されています。室外機も各々設置されていますが、これらは5001号の車体と地下街へ降りる階段との間に置かれていました。ただし壁があって写しにくく、室外機j自体はうまく写った写真がないのですが(後日補足します)、とにかく、その室外機と車内のエアコンをどう繋いでいるかと言いますと、車端部側の場合、
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・・・という直截な方法を取っております。
 で、これが
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・・・という感じで室外機に繋がっています。
 上の写真には、かすかに前寄りのエアコンの配管も見えるのですが、前も
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こんな感じです。
 室内の様子も、それぞれ前寄り・後ろ寄りの順に挙げれば、
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という状況です。これらの配管と車体の隙間は、なんだかゴムっぽい粘土のようなもので埋められていました。車体にこの工事がどのような影響を与えるか、遅ればせながら今後観察していくつもりです。

 車内の展示は前回と特に変わっておらず、「春の小川」関係の資料館の展示の案内野間までしたが、季節柄か、おそらく渋谷区サービス公社の方の心遣いと思いますが、ポインセチアの鉢が置かれていました。
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 車内は相変わらずそれなりに利用されているようで、客層も老若男女多岐に渡っています。待ち合わせをするカップル、pしゃべりしているお婆さんの集団や、一休みしているサラリーマン、子どもな興味を示したので来たらしい通りすがりの親子連れなどなど。その子供が母親に、「何でこの電車走らないの?」と聞いているのには、ことの経緯を思って些か胸が痛みました。
 で、来る連中も多ければ不届き者もおり、小生が訪れた際には正面の行先表示板の裏に、
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と、ゴミが突っ込まれていました。もちろん回収しておきました。一番近いゴミ箱は恐らく、5001が寄り添っている地下鉄への降り口の、反対側にあるものだと思います。

 さて、この日気がついたのですが、5001の側に、何やら妙なものが設置されています。
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 赤で印をつけた辺り、大きな看板が掲げられ、更に踏み台のようなものも設置されています。
 看板には、このようなことが書かれていました。
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「献電にご協力下さい」というわけで、これは人が床を踏むとその圧力で発電する、という「エコ」な実験の紹介でした。ちなみにこの看板のわき辺りにゴミ箱はあります。
 踏み台のように見えたものは、踏むと発電するという床のデモンストレーションコーナーだったわけです。その様子は下の写真をご覧下さい。
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 黒い板状のものが発電システムのようです。電光掲示板は、もしこの発電のユニットをハチ公前広場中に敷き詰めた場合に発電されるであろう電力を表しています。それだけCO2削減と言うことのようですが、現状のタイル一枚きりでは、この電光掲示板の電力需要すら賄えそうにありません。

 渋谷区が駅周辺にいろいろと手を入れ、電車を置いたり岡本太郎の絵を誘致したり、はたまたこんな「エコ」ネタをやってみたり、その意欲自体は評価すべきものなのでしょう。しかし、どうも思いつきで個々の施策をやっているようで、全体としてどのようなイメージで売り込みたいのか、今一つ分からないことを悲しむのみです。
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by bokukoui | 2008-12-18 23:59 | [特設]東急デハ5001号問題 | Trackback | Comments(2)

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Commented by 東急ファン at 2009-01-06 12:41 x
 新年、あけましておめでとうございます。
 エアコンを取り付けする為、車体に穴を開ければ、そこから腐食が進み
穴があく・・・
 現役時代に5000系は車体裾のR部が腐食し、鉄板を当てている車も
ありました。
 そのうち、前頭部のみの保存(電車とバスの博物館で)というパターン
になりかねません。

 残存の車体(松電・熊電)の車体と組み合わせて、5000系の全姿を
残せることを、後世のためにも考えなければいけないと思います。
Commented by bokukoui at 2009-01-06 23:58
今年も宜しくお願い致します。

やはり、元々ぎりぎりの軽量化をしている5000形は、錆には決して強くないようですね。5000形に限らずとも、同時代の初期高性能車よりも、戦前の古豪の方が長生きした例は結構ありますし。

正直、渋谷区と東急のこのやる気のなさでは、前頭部だけでも電バスに保存されたらマシな方と思います。確か、当初は5001をこういった貸出には使わない、という話だったはずなのに。
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