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神岡鉄道と北陸の私鉄巡り その1

 本来昨日書く予定だった話を改めて。

 少し前の話ですが、北陸地方の私鉄を駆け足で回ってきました。これは近く廃止になる第3セクターの神岡鉄道に乗りに行こうという話がたんび氏から持ちかけられ、これまで北陸地方に縁がなかった小生としては、ついでに北陸各地の私鉄にも乗っておきたいと話を広げた次第です。北陸では路面電車関連で新たな動きも見られるので、電鉄ファンとしては一度は行ってみたかったのです。

 かくて某日、小生はたんび氏ともども高速バスで富山入りしました。バイト先から高速バス乗り場まで直行しましたが、いきなり小田急が人身事故でさあ大変。乗れた電車が快速急行だったので動き出したら速かったのが不幸中の幸いですが・・・何とか高速バスに間に合って出発。しかしどうも高速バスは眠れませんな。
 眠れませんでしたがバスは順調に走り、予定より早く富山到着。お蔭で高山本線の始発に乗ることができました(乗れなかった場合はバスで神岡入りの予定でした)。朝のローカル線らしく、高校生を大勢載せて列車は動き出します。すれ違う列車も高校生で一杯。でも制服はありがちなブレザーばかり。つまらん。
 昨日は豪雨だったようですが、今日は幸いにも好天でした。しかし豪雨の爪あとは随所に見られ、保線員が線路を巡回していたり、ダムがものすごい勢いで放流していたり、収穫間近の稲が無残に倒れていたりします。車中から撮った写真を一枚。(画像はクリックすると拡大します)
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 土木とかを専攻している友人を連れてくれば、かなり充実した解説が聞けただろうなあと思いました。

 列車はやがて猪谷駅へ。ここからが本命の神岡鉄道です。
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 出発までちょっと駅周辺を見て回ります。「神岡鉄道」という社名は実は二代目で、初代は鉱山が経営していた2フィート(609mm)ゲージの軽便鉄道だったそうです。軽便鉄道時代は、軽便で運んできた鉱石を高山本線に積み替えるホッパーがこの猪谷の駅にあったとか。その痕跡らしいところを探してみましたが、はっきりしたことは分かりませんでした。なお、軽便鉄道は、猪谷駅から富山方へと(現在の神岡鉄道と逆)分岐し、すぐに直角にカーブして、鉄橋で川を渡っていました。そのコンクリートの橋脚は、今でも確認できます。

 単行の、少しくたびれたディーゼルカーの乗客は、やはり同好の士が相当部分を占めていたように思われます。
 神岡鉄道は建設時期が新しいため、トンネル区間が多いのが特徴です。路線は神岡へ川沿いに遡っており、車中からの渓谷美はなかなかなのですが、すぐにトンネルに入ってしまいます。特にこの日は昨日の豪雨のため、川の流れの激しさは相当なものでしたが、あまりゆっくりも見ていられません。まあ川見物のために鉄道を引いたわけではないし、殊にこの鉄道は貨物中心でしたし。実際、貨物輸送がなくなって、このたびの廃線という事態に至ったと聞きます。車中から一枚。(画像はクリックすると拡大します)
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 かなりの水勢です。

 途中、貨物用に分岐していた線路の後を確認したり(脱線ポイントが目を惹きました)、踏切が第3種だったりするのを観察しているうちに、やがて終点の奥飛騨温泉口に到着。まだわりと真新しい駅舎があり、またその駅前にはバス停もあって先へと行けるようになっていますが、乗り換えそうな人は見当たりませんでした。バス路線図を見れば、神岡鉄道にわざわざ乗らずともバスで富山や高山に出られるようで、これでは廃線もやむをえないのかもしれません。
 駅前広場には貨物を引いていた機関車が一台置かれていましたが、広場の先には道路を隔てて如何にも廃線跡のような砂利敷の空き地が伸びていました。見に行ってみると、鉄道の敷地の境界を現す標柱があったので、やはり見立ては正しかったようです。
 それと関連するのかどうなのか、奥飛騨温泉口駅構内に、コンクリート枕木が大量に積んでありました。神岡鉄道の本線は、木の枕木だったのですが・・・謎です。

 折り返しの時間はそう長くありませんでしたので、以上のことをあわただしく見て取ってから切符を買い、戻りの列車に乗り込みます。トンネルの合間の渓谷風景を鑑賞し、窓を開けて雨上がりの湿気を含んだ高原の空気を堪能しているうちに、列車は猪谷へと戻ってきました。
 富山行きの列車が出るまで、待合室で時間を潰します。現在高山本線は、2年前の豪雨により猪谷~角川が運休中で、復旧(ほとんど作り直し状態なのでしょう)にはもう一年程度かかるとか。その代行バスの掲示などを見て暇潰しとしていましたが、ふと待合室の一隅に興味深いものを発見しました。
 それは駅で時折見られる、寄贈された(遺棄された?)書物を集めて作った文庫でした。(写真はクリックすると相当大きめに拡大します)
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 微妙な取り合わせが不思議な魅力を持つラインナップです。
 上段に2冊の講談社X文庫ティーンズハートが見出せますが、そのうち向かって左は折原みと『2100年の人魚姫』という本です。1989年に出た本というから結構昔ですね。
 小生小学生の砌、確か4年か5年か、その頃だったと思いますが、クラスの女子の中にこの手の小説を学校に持ってきてみんなで読んでいる集団がありました。当時から本をそれなりに読んでいた小生、好奇心を持って一冊それを読んでみました。それがこの『2100年の人魚姫』という本でした。
 何しろ生意気な小学生でしたし、当時は北杜夫の著作にはまってせっせと読んでいた時期でしたから、折原みとの文章を1章と続けて読むことができず、「こんな低俗な文章の本を読むとは何と程度の低い連中か」と彼女らをバカにしていた記憶があります。そのような態度こそが「程度の低い」ものであるということを悟るのに、小生はその後短からぬ時間を要しました。まあ今でもラノベは読みませんが・・・。
 というわけで、小学生時代の思い出の書物にこんなところで再会し、思いがけないめぐり合わせにひと時感慨に耽ったのでした。

 つづく。
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by bokukoui | 2006-09-30 23:57 | 鉄道(現況実見)

やれやれ

 今日は「神岡鉄道と北陸の私鉄巡り」という旅行記を書くつもりだったのですが、当ブログに時折コメントを寄せてくださるS竹氏ことn-dprj氏が、小生のブログを通じて知ったと思われるカマヤン氏のブログに何故だかご自分のブログで噛み付かれ(9月28・29日付※追記:その後S竹氏ことn-dprj氏は自己批判してブログを閉鎖しました)、それはまあ個人の自由ですが、更にカマヤン氏のブログのコメント欄に、内容の成否以前に「煽り」と思われても仕方のないようなコメントを残したりしているのを見ると、もはや四捨五入すれば三十路の身としては、ああ若さが眩しいなあという感想を抱くに至り、急遽予定を変更して全然違うことを書くことと相なりました。

 で、ちょうど時事ネタでも小林薫被告死刑判決なんてのもあったし、以前から多少考えていた話題も絡めてこの機会に執筆してみたいと思います。
 題して「いわゆる『ロリコン』に関する雑考~雑誌『Alice Club』を手がかりに」てなところですね。秋葉原系のエロゲ好きの人たちが「ロリ萌え~」なんて言うのにいちゃもんをつけようというわけです(笑)
 そうして、話をそこら辺にまで遡らせることで、小生が何故カマヤン氏のブログを読んでいるのかという理由を説明できるようになるのです。

 政治的な話題を扱っているブログを読んでいるのだから、政治的な議論として有意義かどうかという基準で良し悪しを判断するというのは当然のことであるし、そしてカマヤン氏の背景を知らずに今氏のブログを読んだ場合、n-dprj氏が示されたような反応は蓋し当然といえば当然です。何となれば、政治的な言説として見た場合、カマヤン氏の書くものは瑕疵が少なくないからです。そのことは今更n-dprj氏に指摘されるまでもなし。
 では何故小生がカマヤン氏のブログを読んでいるのかといえば、それは政治的な活動云々以前に、氏がロリコンという「変態」であり、そのことを認識して向き合いつつ様々な活動を展開しておられる方であるからに他なりません。そしてそういった自己に対し氏は大変真摯に向き合って来られた方のように小生には思われるのです。
 そして、そのようなバックボーンを持った人が、政治や教育といったことにどのような考えを持ち、どのような行動を取っているのか、いわば特異な「他山の石」として、カマヤン氏の書くものに注目してきたというわけです。

 となると、小生がどうしてカマヤン氏のことを知り、ブログを追っかけるに至ったかを書かねばなりますまい。
 それは小生がリアル工房であった今から十年も昔のこと、男子校のマニアックな連中とばかり交流してリアルなそういった方面の経験が全くない日々を送っておりましたもので、従って性的な物への嗜好が、その年代ならではのスノビッシュな傾向と相俟って、いやがおうにも高踏的(のように見える)な方向へと向かっていくのでした。なるほど中学の頃の部活の合宿で、お約束の如く先輩がエロ雑誌を持ち込んでおりました――しかし、その折に登場した『デラべっぴん』の如き「低俗」な雑誌を手に取ることは、到底行いうるところではなかったのです。
 そんな某日。クラスの親しくはないさる同級生が、『Sweet Lowteen』という雑誌を学校に持ち込んできておりました。知ってる人は知ってるでしょうが、この雑誌は黒田出版興文社とか言うところが出していた少女もの雑誌でした。そんなものがこの世にあるということに小生は衝撃を受け、さてこそ自分も読んでみたいと思ったのですが、親しくもない同級生のものゆえ見せてくれとも言い出せず、そこで自力で解決することにしました。つまり、本が一杯ある神保町に行けばきっとあるんじゃないかと。
 で無智(無恥の?)の一念とは怖ろしいもので、小生は神保町で遂に見つけ出すことに成功したんですね。どこの店かはご想像にお任せします(芳賀書店ではない)。
 しかし、その時隣に並んでいたコアマガジン発行の『Alice Club』という雑誌の方が目を惹きました。読み比べてみると(その店はシュリンクしていなかった)内容が全然違う。圧倒的に『Alice Club』の方が多岐に渡っていて怪しく、断然面白い。そこで小生は以後その店に定期的に通い、『Alice Club』に目を通すようになりました。嫌な客だな。

 だらだら書いているうちに過去の自分の恥を曝け出すこの行為に気が滅入ってきて、続きを書く気力が萎えたので、本編の続きであるカマヤン氏の作品との出会いにまだ届いていませんが、今日のところはここまででご勘弁ください。
 今日の話のオチとしては、事の発端になった『Sweet Lowteen』を持ち込んでいた人物が、後年東大医学部に進学したという事実を挙げておきます。噂では小児科を選択したとも聞くけれど、確証は持てません。確認するのも怖いし。
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by bokukoui | 2006-09-29 23:58 | 思い付き

宗教教育の実態

 先日話題に使った聖セシリア女子高の生徒を受け持つことになりました。
 科目は世界史、近代からやっているので今日は宗教改革。

「宗教改革の結果、カトリック教会に対してプロテスタントが登場しました。・・・そういや、聖セシリアって新教だっけ旧教だっけ?」
「・・・えーっと・・・」

 そこで考え込むな。
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by bokukoui | 2006-09-28 23:59 | 出来事

実在しないという約束があったからこそ意味があったこと

 テレビでこのニュースを知ったので、せっせと検索してみましたが、どうもネットのニュースでは主要トピックとして取り上げているところがないようで、代わりにこんなのが見つかりました。

 「美少女ゲーム」はゲームじゃない!?

 あら東先生何を仰るのかと思いきや。
 コスティキャンのゲーム論を金科玉条と仰ぐシミュレーションゲーム厨の小生にとっては今更何を言わんかという感ですが、まあ妄想を煽るのに技術の進化は要らないというのはそれはそれで筋が通っていると思わなくもありません。
 そしてそのことは、本日小生が取り上げようと思っていたニュースと関連しているのかもしれません。

 「東京ローズ」のアイバさん死去=反逆者の汚名かぶり30年

 「東京ローズ」を知らぬ人はいないと思いますが、実際には複数人のアナウンサーが担当していたにもかかわらずアイバさんのみが裁判にかけられるに至ったのは、
一口に言うと、東京ローズ裁判は、日米戦争中の一スパイの戦犯裁判ではなく、戦後の冷戦下アメリカの世界政策・国内政策の見せしめとして利用されたのである。折から起こったマッカーシズムの赤狩りに効果的に世論をかき立てるために、もともと同一人物説の根拠薄弱なアイバ戸栗=東京ローズにものものしい「反逆罪」の汚名を着せ、その連想で左翼知識人の反逆性を戦犯・スパイ並みに危険視させる。これが華やかな女スパイ東京ローズの魔女的イメージと重って、赤狩りを背景にした魔女裁判の趣きを呈した。
                    (種村季弘『書物漫遊記』p.209)
 から、だそうです。ドウズ昌代『東京ローズ』を読んだことがないので、同書を取り上げた種村書から孫引き。
 東京ローズは現実にいないからこそ意味があったようなものなのに、それを実際の人間に当てはめたための馬鹿げた醜い事態だったのかもしれません。

 そういえば、確かナチの対英英語放送のアナウンサーは死刑になったような(今出典が見つからないのですが)。
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by bokukoui | 2006-09-27 23:59 | 時事漫言

今日も

 多忙につき更新は困難。
 それだけ書くのも何なので、ここんとこ来訪者が増えていることに鑑み小ネタ一つだけ。

 又聞きの上記憶も曖昧なほど前の話なのですが、東大に吉本興業の偉い人(会長だか社長だか副社長だか)が講演に来たそうです。で、何でもそのヨシモトの偉い人曰く、東大は芸能界向きなので是非どうぞ、という話だったそうです。なんとなれば、
「東大生は存在自体ギャグだから」
 あとデビュー後一定の知名度を得たら、今度は「真面目」「頭いい」のイメージを利してコメンテーターなどへ転進の道も開ける、ということらしいです。

 先日の「ある喪オタクから聞いた話」の東大生の発言も、存在自体ギャグであるという自己認識に基づいた芸、だったんでしょうかね。ああいう風にサービス精神過剰な話し方をしてしまう、というところにはシンパシーを覚えるので・・・内容はまた別ですが。
 とまれ、このヨシモトの偉い人の発言、出典などがあやふやなので詳細をご存知の方がおられましたら是非コメント欄などでご教示ください。「東大出の芸能人」と聞いて加藤登紀子さんしか思い浮かばない小生にはピンと来ない話ですが。

 ♪ なんて淋しいこの夕暮れ とどかない想いを抱いて~
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by bokukoui | 2006-09-26 23:58 | 思い付き

ちょっと

 忙しいことが多く、おまけに体調もあまりよろしくないので今日は一休み。

 昨日・一昨日の話題のせいか来訪者は増加気味のところ情けなし。
 まあ、早いところ「東京大学オタク物語」完成させないとな・・・当初予定では4月完結の予定だったような気がします(苦笑)
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by bokukoui | 2006-09-25 23:59 | 身辺些事

生活改善運動

 5時に寝て10時に起きるという誤った生活サイクルのせいか眠くてたまらず。
 なので本来書こうと思っていた話題を書く気力なく、その代わりとして場所ふさぎに、昨日の話題に関連する小ネタを一つ思い出したので書いておきます。

 さる東大の院生(理系)が塾講師をしていたところ、その男に惚れた女子高生(最初は中学生だったとか)が猛烈なアタックをかけ、最終的にそういう仲になったのみならず、その女子高生は親を巧妙にも説得して、その東大の院生を「住み込みの家庭教師」にしちゃった、という例があるとか。
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by bokukoui | 2006-09-24 23:59 | 出来事

備忘・「東京大学オタク物語」向け資料

 MaIDERiA出版局サイトの「東京大学オタク物語」を、書きかけのまま長らくほったらかしにしておりますが、これに関連しそうなブログの記事を、憑かれた大学隠棲氏のブログ経由で知りました。
 「ある喪オタクから聞いた話」というのですが、なんだかはてなブログ界隈では大いに話題になっているみたいですね。今日まで知りませんでしたが。

 記事の内容については、東大の人間がこういう話題をするとついつい興に乗ってというか悪乗りしてというか、こんな感じに話してしまいそうな気がして、その点ではこの記事に登場される東大のオタクらしき方には共感が持てます。
 ですが、個別具体的な中身については些か見解を異にするところもあるので少しコメント。

 定義次第ですが、オタクは6割もいるのかな・・・理系では比率が高まるのかもしれませんが、過半数に達するとはいくらなんでも多すぎるように思います。オタクな人の周りにはオタクな人が集いやすいので、結果的にオタクの数が多く思われるのかもしれません。小生はその辺を慎重に考えて、2割程度がオタクなのではないか? と内輪に見積もった数字を出しておきました。
 この数字は基本的に学部生の状況に基づいて考えたので、院生の場合はおそらく上がるでしょう。そして、院生が多く、学部生が3・4年生しかいない本郷や駒場の後期課程の研究室では、比率がもっと高めに感じられたということがありそうですね。

 数の問題はとりあえず措くとして、男女交際の問題ですが、根本的に学内での男女比は3:1程度で男の方が多いので、そもそも学内で恋愛しようとすると不毛な奪い合いになるというのは確かですね。ですが、そんなに「オタク」な男に機会がないわけでもないのではないかと思ったりもするのです。何となれば、男にだけオタクが多いわけではない、男にオタクが多い状況ならば、女にもまた少なくないのではないか、そのように考えられないでしょうか。
 ここは小生の個人的な経験を、恥ずかしながら公開することと致しましょう。

 思えばあれは語学のクラス単位で行われた新入生のオリエンテーション合宿の折。
 中高6年間に予備校一年間のおまけつきで男子校生活をしていた小生は(いや、予備校時代はそうではなかった。そこには些かの悲喜劇があったけれど、現在述べる紙幅はありません)、女の子と合宿に行って酒を飲む歓談するなどという機会は全くといっていいほどなかったものですから、無用なまでに舞い上がってしまいました。
 その席に、同じく新入生で来ていた女性がおりました。彼女は米国からの帰国子女でした。
 今にして思えば、小生は女の子と話をすること自体が嬉しかったのだと思いますが、そこで「一般的」な初対面の男女に相応しい話題など小生にあろう筈がありません。で、「アメリカ帝国主義的文化の侵略性について」延々とやくたいもない空論をアルコールの勢いで若さに任せ放言しておりました。
 若いオタク者がよくやりそうな失敗だと思います。しかし、小生はそれ以降も別に、その女性に避けられるような事態は生じませんでした。小生の人徳でしょうか。いいや。

 なんとなれば、実は彼女と先日再会しました。
 8月12日、東京ビックサイトの西館で。

 男のオタク多ければ、その場には女のオタク、或いはそこまで行かずとも、オタク文化的な世界の存在に慣れている女性も多かろうと思います。ですから、こちらのシロクマ氏の「隠れオタク女子を検出するマーカー開発」のような方法論を使って周囲を観察することは結構有効なのではないかと思います。小生の良く知っている男の場合、ある女の子が持っていたプリント類を入れるナイロンパッドに、『あずまんが大王』のちよパパのごく小さいシールを張っていたのに気がついたのが縁で話が盛り上がり、ちよパパのグッズがないかと秋葉原に行ったのが結果的に初デートになったという事例があります。
 更には、高校生の頃から長期計画で染めて行った大物の先輩もおりましたね。

 他にもこういった種々の話題やネタはありますが、ブログで小出しにするより、早いとこ「東京大学オタク物語」を完成させた方がよさそうですね。(小出しにしたネタその1その2
 
 なお、「加筆予定」のまま放っていた9月20日付「「ノブレス・オブリージュ」略考続き・19世紀の軍と貴族」を完成させました。まあやくたいもない話ですが、一応のオチはつけたのでご関心のある方はお読みいただければ幸いです。
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by bokukoui | 2006-09-23 23:56 | 出来事

以前にも書いたことですが

 小生の某知人が法科大学院に合格した時、「シルフィふにふに抱き枕」を送った話は前にしました(※追記:本件に関する詳細をこちらに公開)、今度は別な某知人が新司法試験に合格していたことが判明しました。
 法科大学院で抱き枕なら、司法試験合格祝いは・・・ハルミデザインズ姉妹の「ゆうこ」ちゃんしかないな、とか思ったのですが、これを中身の見える状態で送ろうとしたら、送るほうが捕まりそうだな。

 ところで、抱き枕所有者で家族との同居生活に苦労するオタクの話は時々聞きますが、世の中には更に上手がいるものでして、家族同居でありながらこの手のお人形たちと同居していたつわものがいたとかで、愛の営みは押入れの中でドラえもん状態にてしていたとかなんとか。
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by bokukoui | 2006-09-22 23:59 | 思い付き

徴兵・傭兵・義勇兵

 新しく決まった自民党総裁が、最優先課題と掲げているらしい教育政策がそれはそれはスンバラシイものであることは、産経新聞が以下のように報じたりしておりますので、皆様ご存知のことであろうかと思います。
 テーマは10くらいあるが、例えば、子供たちに、1人で生きているのではなく、社会みんなで助け合って生きているのだと実体験してもらうために、奉仕活動、ボランティア活動を必修化しようという案がある。
 高校卒業は3月だが、大学入学は9月にする。半年のブランクのうち3カ月間は、介護施設などで奉仕活動をしてもらい、その経験がなければ大学に入学させない。
 これ以下の、アベ先生の「教育」構想の頓珍漢ぶりについては、先に指摘している方も多いのでもう今更本記事では致しません。アベ先生が首相になることが決まってしまった以上、これから日々それにどう立ち向かうかが既に問題です。
 で、カマヤン氏のブログを拝読すると、早速次のように実践行動を行っておられました。
塾にて。「今日、安倍晋三が自民党総裁になりました。26日には総理大臣になります。ですから、君たちは高校を卒業したら、半年間、農業強制労働をすることになりました。安倍晋三の教育政策とはそういうものです。なお安倍晋三本人は生まれてこの方、受験勉強すらしたことはありませんし、もちろん農業労働なんてしたことはありません」
 さて、小生の今日の授業はアメリカ独立革命でした。
 小生の教育相手は、カマヤン氏のように小学生ではなく、また高校3年生が主体ですから、制度作りの時間上、来年矯正労働(多分こっちの方が字としてはいいと思う)させられるのは何とか免れそうに思われます。なので、小生は授業にラファイエットやコシューシコが登場したのをちょうどいい機会だと思い、以下のように述べました。

 「『義勇軍』のことを英語で volunteer といいます。『義勇軍』というのは、理念に共鳴して自ら戦場に身を投じた人々のことです。ですから「ボランティア」というのは個人の自由意志によって行われることです。しかしアベ新総裁は勉強が足りないのか、『奉仕活動』を義務化しようとしています。これは徴兵で集めた軍隊を『義勇軍』と称するようなものです」

 もっともその後に、「朝鮮戦争に介入した中国軍は、『義勇軍』と称していたという実例はありますが」と付け加えたのには、生徒は意味がよく分からなかったようですが。
 ・・・あ、スペイン内戦のコンドル部隊とかはどうなんだろう。あれは志願か? あの当時ドイツは徴兵制を復活させてたと思うけど。イタリア軍はどうだったんでしょう。スペインに従軍するかどうかはある程度自由意志でも、集められた当初は徴兵だったのかな。

 閑話休題。
 そんなご時世に、このような判決が出されたのは、些か驚きましたが、しかし最近には少ない喜ばしいニュースでもありました。
国旗国歌:都教委の「強制は違憲」東京地裁が判決
 入学式や卒業式で日の丸に向かっての起立や君が代斉唱を強制するのは憲法で保障された思想・良心の自由を侵害するとして、東京都立高の教職員ら約400人が都教育委員会を相手取り、起立や斉唱の義務が存在しないことの確認を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。難波孝一裁判長は「強制は違法、違憲」と判断し、起立や斉唱の義務がないことを確認したうえ、一人当たり3万円の慰謝料の支払いを命じる判決を言い渡した。(中略)
 判決では、「国旗掲揚、国歌斉唱に反対する者も少なからずおり、このような主義主張を持つ者の思想・良心の自由も、他者の権利を侵害するなど公共の福祉に反しない限り、憲法上保護に値する権利。起立や斉唱の義務を課すことは思想・良心の自由を侵害する」と判断。
 さらに、「通達や都教委の一連の指導は、教職員に対し、一方的な一定の理論や観念を生徒に教え込むことを強制することに等しく、教育基本法10条1項で定めた『不当な支配』に該当し違法」と指摘した。
 というわけで、アベ総理の「教育改革」船出に相応しいニュースかと思います。司法についてもこのところしていなかった期待が少し戻ってきたような。
 で、今日は新司法試験の最初の試験結果が発表になった日でしたね。合格率はなんだかんだで、有利な初回であるにもかかわらず半数を切ってしまったようですが、ともあれ、今後暫くは(また制度が変わるかもしれないけれど)この制度の下で法曹界に人材が送り込まれることでしょう。
 小生の個人的な知り合いに、このロースクールに通っている人が少なからずいるのですが、この新制度で育った人が将来斯界で活躍する時、どのような仕事をしてくれるのでしょうか。今回のような思い切った判断を下したり、或いはこのような訴訟にも関っていくような、そういった人材は出るのでしょうか。
 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・
 期待はできますが、期待のしすぎは禁物、やはり裁判所頼みでなく自分で戦わなきゃ最後は駄目、ということですかね。
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by bokukoui | 2006-09-21 23:59 | 時事漫言