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書物雑話

 よくあることですが急に用事が集中して忙しくなったり、そんな折に腹痛になって電車の中で呼吸困難に陥ったりと慌しく1月も終わりそうです。

 とまあ色々忙しかったので、体力的・時間的限界から行けなかったこのイベント。誠に残念。

 これまで数度にわたって話題にのぼせてきた(123)青木栄一『鉄道忌避伝説の謎』、遂に3刷だとか。おめでとうございます。吉川弘文館のサイトでも大きく取り上げております。
 ちなみに吉川弘文館のサイトにはなぜかgooのブログ検索がくっついていますが、そこをクリックしてみるとうちの書評は上から三番目でした。一番上はアクセス解析なので措くとして、二番目に来ているブログの方は
蒸気機関車から排出される煤が田畑に悪影響を与えるから云々という話は聞いたことがありますが、鉄道が忌避された理由はそういう実利的(たとえそれが根拠の無い想像であっても)な動機からではなく、まったく没交渉であった他地区へ直接つながる駅という存在、言い換えれば異界への入り口(岩泉駅なんて正に「異界への入り口」なロケーションだ)への拒否感からではないか?という説を長年信奉しているので、そこらへん含めてキッチリ反証しているのか?が気になる。実利的な動機を一つ一つ検証し潰しているんであれば、それは的外れなんで金と時間の無駄だわなぁ。
と書かれていますが、道徳的な話題は触れられていないわけではないけれど重きを置かれていないので、この人にとっては「金と時間の無駄」かもしれませんね。もっとも誘致に積極的だったということが反証になるかもしれませんが。
 鉄道の文化的役割は重要ですが、根本の経済的技術的要因をほっといてそっちばかり注目するのはどうかなと思います。それは原武史氏のような問題ある議論に繋がりかねないので。
 ・・・あ、原氏の書物の検証企画、2ヶ月前からほったらかしだ。どないしたもんかな。

 鉄道と書物といえば、『負け犬の遠吠え』で著名な酒井順子氏の『女子と鉄道』を先日購入。そのうち読んだら感想でも書くことにします。
 その前に積んである本の山を、ひいては部屋の清掃の続きを何とかしないと・・・って、これも一月前から持ち越していますね。でも掃除の前にバイトの仕事と某学会に送る原稿と某お役所の調査と・・・
 課題を碌に片付けられずに2007年も2月。とほほ。
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by bokukoui | 2007-01-31 23:59 | 鉄道(歴史方面)

ヘルメス 愛はカネの如く

 「恋愛資本主義」云々の話を昨日(事実上今日)書いていましたが、どうも理屈っぽい話ばかり書いているのも書いている当人が疲れるし、それに季節柄バイトの仕事が幾つもあったりもするので今日は長文を書く精神的余裕がなく、代わりに戦史研の新年会で出た小ネタでお茶を濁します。

 「恋愛資本主義」といえば本田透の『電波男』、で、そこで批判されている『電車男』のヒロインといえば「エルメス」。何でも主人公の「電車男」にお礼として、おフランスのブランドであるエルメスの茶器をプレゼントしたことからその名が付いたとか。
 で、小生はデパートに出店している高級ブランド「Hermes」のロゴを見て、一瞬「ハーミース」と読んでしまったことがありました。イギリス海軍にそういう名前の航空母艦がいたもので。
 そこで、戦史研新年会時によろず言葉に詳しい(特にドイツ語に詳しい)先輩の大名死亡氏に伺ってみたところ、スペリングは英語の「ハーミーズ」(濁る方が正しいらしい)も「エルメス」も同じだということでした。そこで続いた話。

「『電車男』が、オタクはオタクでも軍艦オタクだったら、『エルメス』を空母『ハーミーズ』の関連グッズと勘違いして喜んだかも知れんなあ」

 オタクといってもいろいろ。
 どうでもいい話ですが、小生は英艦のギリシャ神話系艦名のフネでは Minotaur が好きですが(最強の装甲巡洋艦という役に立たなさが素晴らしい)、本によって読み方が違うので困ります。「マイノーター」が一番強そうなのでそう読んでますが。

 下らない話なのでおまけ画像。
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 ハーミーズに艦名入りグッズがあったかは知りませんが。

 あと余談ですが、デート中女の子に「エルメス」のお店に「見るだけだから」と連れ込まれて、どうしたものか困って「航空母艦『ハーミーズ』はセイロン沖で日本海軍に撃沈されたんだよ」とか店内で解説をしていた男を小生は知っています。
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by bokukoui | 2007-01-30 23:58 | 思い付き

ママのように素敵な恋 見つかるかしら

 先日書いた記事の続きです、というか、要するに「恋愛資本主義史三部作」(123)の更に続きというべきか。
 今回はその補足の2、として、jこれらの問題に積極的に発言しておられる大野氏のブログの、コメント欄で展開された素朴な疑問氏との議論について、小生の三部作のうち23をご紹介いただいたこともあるので、この議論を拝読して小生が思ったこと、およびまとめとしてこの「非モテ」「恋愛資本主義」に関する小生のスタンスを闡明にしたいと思います。

 で、以前小生はラーゲリ緒方氏に「長い意見を書くなら最初に結論を示せ」といわれたので、最初に結論、つまり小生が「非モテ」という話題に関し如何なる関心を抱いているかということを簡潔に述べたいと思います。
 端的に言えば、小生は「非モテ」そのものにはあまり関心がないということです。
 小生が関心があるのは、近代経済史の一環としての「恋愛資本主義」であり、そしてこのことは以前にも書いた覚えがありますが、「資本主義」に関心があるから「恋愛資本主義」に関心を抱いたのであって、逆ではないということです。
 勿論、これは「非モテ」という話題を熱心に議論しておられる皆さんに喧嘩を売っているわけではなく、ただ小生の関心が少しずれているために議論に際し余計な混乱や誤解が起こることを避けたいがためのことであります。この一連の記事で一番喧嘩を売っている相手は多分JASRAC(笑)。

 で、以上の立場を闡明にした上で、大野氏のブログの1月22日付記事のコメント欄で行われた議論について、感想などを述べて見たいと思います。
※追記:その後、大野氏のブログのデータが吹っ飛んでしまいましたが、web archive 上に幸いにしてコメント欄付きのデータが残っておりました。

 大変長い議論なので、幾つかの部分に区切って考えるのがよいでしょう。
 まず勝手に第1部(素朴な疑問氏の最初の書き込みから、大野氏の1月24日3時43分付コメントまで)としますが、素朴な疑問氏の「革命的非モテ同盟」古澤氏に対する批判とそれに対する大野氏のコメントについては小生も同意いたします。「非モテ」を救えるのならば「モテ」だって救える、なぜならどちらも「恋愛」に抑圧されているのだから、素朴な疑問氏の言う「恋愛産業複合体」が共通の問題なのである、という論は小生も全く同じ様に考えており、それだけにこの文脈で拙文をご紹介いただいたのは大変嬉しく光栄に存じます。
 第2部となるのは、素朴な疑問氏の1月26日19時52分付コメントあたりまででしょうか。ここではフェミニズムの運動論との比較などから古澤氏の活動に関する批判と、「非モテ」問題は個人的なものか社会的なものか、「恋愛資本主義/恋愛産業複合体」の重要さ、「スクールカースト」との関連などが話題に上っています。この辺の議論は小生にしても感心のあるところで、個別に引用して述べるのは煩瑣なので略させていただきますが、首肯するところの多いものでした。
 ただ小生は「革命的非モテ同盟」に興味を持った発端が「反白色テロル大連帯」のパクリではないかというツッコミからなので、おそらく大野氏や素朴な疑問氏と比べて古澤氏の考え方への見方が最初から異なっているかもしれません(新左翼が日共のネタに乗せられてどうする)。「クリスマス粉砕闘争」にも「参加」したのではなく「見学」「取材」に行ったのであり、またネタだと固く信じていたのもそのためですし。

 それ以降の第3部(第2部の後半でも既に出てきていますが)および素朴な疑問氏がご自身のブログで主に展開されている議論は、「恋愛普遍主義」という新たな話題に移ってしまっており、「恋愛資本主義/恋愛産業複合体」という話題とは異なってしまっております。それが小生にはいささか残念なことでした。小生の管見の範囲では(とはかなり狭いのですが)、「非モテ」の議論で「恋愛資本主義」という言葉が登場しても、それについて議論しようという向きはほとんどないように感じられたため、大野氏のブログのコメント欄で素朴な疑問氏がこの方面の議論を始められたことに多大な関心を持ったのですが、やはりなかなかこの方向で議論を進めることは難しいのでしょうか。
 「非モテ」を巡る議論が発生している主たる要因はそれがある人々を抑圧しているからで、それは資本主義が関与しているためであるという立場に立てば、重要なのは近代におけるその特質であって、生物学的なところまで遡ることは、勿論意味がないなんてことは決してありませんが、それほど重要ではないように思います。
 さらに素朴な疑問氏はご自身のブログの「自分の意見を疑ってみる。」の中で、大野氏のブログのコメント欄で出された「恋愛産業複合体」というアプローチ方法に対し、ご自身で否定的な見解を示され、以降この話題には触れておられないようです。これに対し大野氏が、むしろこのアプローチについて長文の意見を該記事のコメント欄で書かれております。
 で、もうせん書いたように、小生はこれに対し「賢い消費者になる」、つまり「恋愛」と結びついたライフスタイルこそが「幸福」に至る唯一の道であるかのような資本主義と結びついた規範を相対化することを対策として唱えております。それは個人的解決に過ぎないかもしれませんが、多くの個人がこのような方針を取ることで、恋愛と結びつけた手法の利潤率が低下すれば、資本主義の方で方針転換することでしょう。方針転換した先でまた新たな規範と抑圧が生まれることは否定できませんけど、このサイクルを繰り返すうちに社会がもっと成熟して、抑圧や規範を次第に軽減する方向に向かって行ってくれるかも知れません。まあ、漸進的社会改良主義であって、ちっとも革命的ではありませんけど。

 以上、大野氏と素朴な疑問氏の議論の展開を拝見するに、小生が考えている「資本主義分析が『恋愛資本主義』の抑圧への対策として重要」「『恋愛資本主義』のバックには近代家族イデオロギーがある」という主張は、基本的に「非モテ」界隈で無視あまり追求されていない論点であるという感を再確認しました。
 ので、まあ小生が自分勝手にこっち方面の話をしても、多少のニッチ的需要はあるのかなと思いますので、何かネタがあればこれからも書いていきたいと思います。

 最後におまけみたいな話ですが、「恋愛資本主義」の展開が時代によって変化するのではないかという、思いつきの論点を一つ。
 「恋愛資本主義を打破するには恋愛をインフレ化させればよい」というご意見があったかと思いますが(大野氏のブログコメント欄の素朴な疑問氏のコメント)、実はインフレ化は既に起きているのではないかと。
 恋愛が当初登場した時は、いわば稀少な財、贅沢品として「恋愛資本主義」は展開していたところが、それが次第に普及してくるにつれて今度は生活必需品的な位置付けに変わっているのではないかと思うのです。「持っていたらスゴイ(から持てるように上を目指してがんばろう)」という位置付けから「持っていなかったら恥ずかしい(から失うことがないようにがんばろう)」というように。このような変化が、「非モテ」に対する抑圧を生むに至った要因の一つではないかと思います。またこの変化は、近代家族イデオロギーが全国にほぼ普及し渡ったということでもあるのではないかと。
 いつ頃この変化が起きたかというと、・・・戦後史にはあんまり詳しくないのですが、加藤秀一『<恋愛結婚>は何をもたらしたか』によると見合い結婚と恋愛結婚が1960年代後半に逆転したとあるので、その辺なんでしょうかね? 持っていないのが恥ずかしい、となるのはもうちょっと後でしょうか。
 このあたりの参考になるのではないかと、大野氏の「日本の純愛史」の続きを楽しみにしております。

 以上、題名を考えるのに時間がかかりすぎたり、寝落ち体調の都合で完成が遅れてすみませんでした。

※オチはこっち。
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by bokukoui | 2007-01-29 23:59 | 思い付き

今日の東急デハ5001号の状況(21)

 今日も見てきましたが、所用の隙を縫っての探訪でしたのであまり細かい話はありません。なお、この記事は投稿の時間を修正しています。

(続きを読む)
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by bokukoui | 2007-01-28 23:59 | [特設]東急デハ5001号問題

渋谷点景

 このところ更新が遅れ気味で申し訳ありません。臨時のバイトなどが急に入ったりしてドタバタしております。「非モテ」「恋愛資本主義」関連コンテンツは腰を入れて明日にでも書き、コメントもつけたいと思いますが、今夜のところは時間もないので写真一点でご勘弁を。

 で、小生が渋谷駅からキャンパスまで歩く途中に目に付いて、いつも気になっている看板があるのです。たまたまデジカメを持っていた折に通りかかったので撮影。
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  「渋谷新鮮カ 小林タカヒロ」

 「渋谷、新鮮か?」と問いかけているようです。若者の街と思われている渋谷、しかしその評判に安住して革新への努力を怠っていないか? 小林タカヒロ区議はそのようにお考えなのでしょう。問いかけがカタカナなのは、日本語が母語ではない外国人も多いという街の状況を踏まえているのでしょうね。

 ・・・故中島らも氏の書物に、「カタ焼ソバ」というメニューを見て「ちからゆうやけそば下さい!」と言った人がいた、というネタがありましたが、小林区議もらも師匠の本を読んでいればこんな看板作ったりはしなかったでしょうなあ。
 ということを思ったのは、先日「徹子の部屋」に中井貴一が出ていた回を見て、「寝ずの番」が映画になっていたことを初めて知ったせいで、中島らも関連のことが頭の中に引っ掛かっていたからだと思います。
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by bokukoui | 2007-01-28 23:58 | 出来事

秋葉原瞥見(附:コスプレRPG雀荘攻略の戦略指針)

 年が明けて初めて秋葉原に行きました。
 何かといえば、先日の酒井シズエ翁主催鼎談の際に持ち上がった、玄人筋に好評(?)の「メイド」喫茶「シャッツキステ」と、最近秋葉原にオープンしたコスプレ雀荘?「てんぱね!」との探索という企画でありました。
 参加者は先日の対談の酒井翁と北庭さんに、ゆんさんを迎え、小生もお相伴に与りました。

 というわけで、まずはシャッツキステに。
 場所はサイトをご参照いただければ、というところなのですが、えらく分かりにくいです。余程気をつけないと見落としてしまうビルの入口の階段を登りつめると、そこにごくごくこじんまりとした空間がありました。
 内装はコンクリートなどがむき出しにならないようにするなど気を使っているようで、小道具類もなかなかに充実していました(ビーダーマイヤー的なのかヴィクトリアン的なのか、小生には実はよく分からないのですが)。特筆されるのはドイツ系のボードゲームが備え付けられており、貸し出しやルール説明をしてくれるということでしょうか。但し「メイド」装束の店員さんは、ゲームのルール説明はしてくれてもお相手はしてくれません(風営法の関係と察せられます)。
 もっともお店の性格から、備え付けられているゲームは、「カタンの開拓者」とか「6ニムト!」といったお手軽なゲームであり、戦史研員である小生はちとお手軽に過ぎるなと思ってしまいます。おそらくカタンでもこの中では――そして多くのドイツゲーマーにとっても――「重い」部類に入るでしょう。でも出来れば『ヴァレンシュタイン』ぐらいが欲しいなあ、とか(笑)。メイドさんが『ヴァレンシュタイン』の相手をしてくれるイヴェントがあったら行きます。

 それはともかく、一同四人はここですっかり話し込んでしまったので、実はそれ以上の周辺の観察はしておりません(苦笑)。ですがあまり騒がしくないのはいいことで、しかも見つけにくい割には結構お客さんも来ており(酒井翁の12時集合という計画は妥当でした)、それなりに繁盛している様子でした。一人の女性客も見られたのは店の性格を占う上で結構示唆的であります。後どうでもいいことですが、今日我々の滞在中に来た女性客はなぜか全員めがねをしていました。まあ場所柄ですか。
 ところで何を話しこんでいたかといえば(自主規制)。ゆんさん、今度ハードディスクの棚卸をお互いにしませんか?

 頃合を見てシャッツキステを出、てんぱね!へ向かいます。
 こちらもビルの一室ですが、こちらは入口に看板があって所在をアピールしています。
 で、まあコスプレ雀荘なわけですが、サイトを見ると色々と細かいルールというかオプションのようなものがあります。細かいシステムは小生も完全に分かっている訳ではないのですが、こういったアイテムを盛り込んだ麻雀をコスプレ女性とするというのは、ゲームセンターでよくあるような感じの麻雀を、実際の雀荘でやってみようという発想なのでしょうね。
 というわけで作ったポイントカードとアイテムのカード(使うの忘れた)。
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 番号は既に400人近くで、なかなか盛況なようです。
 なお、左側のポイントカードの少年の絵を見て、ゆんさんが一言「受けですね」と仰ったのはここだけの秘密。

 ところでコスプレ雀荘といえば「LittleBSD」がすでに有名で、小生もいまを去る事数年前酒井翁・北庭さん・南雲さんと行ったことがありましたが、どうもこのお店はその系列店のようです。ということは、このコスプレ+雀荘という業態はなかなかうまく行っているということのようですね。
 え? ゲームの顛末? 1ゲーム目は酒井さんの圧勝でした。小生はラングレー教授状態。つまり「飛びそうで飛ばない」・・・。2ゲーム目はコスプレ雀士の方が赤とドラの支援もあって快勝。うむむ。もっともこの2ゲーム目の方、てんぱね!のブログを見たらこの日役満を上がっていた由。親満で済んで良かった((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
 戦い済んで日が暮れて。
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 この写真はクリックすると拡大表示します。
 そうそう感想ですが、東風戦はきつかったです。

 さて何故本日秋葉原で麻雀をすることになったかといえば、それは先日の鼎談の折、『ヤングガンガン』絶賛連載中でオタク業界でも話題沸騰中らしい美少女萌え麻雀漫画・小林立『咲-Saki-』スクウェアエニックスアマゾンアキバblogオタロードblogの各記事を参照。人気振りがうかがえますな)が話題に上った(確か北庭さんが持参して酒井さんに貸したんでしたっけ?)ことがきっかけでした。で、北庭さんがてんぱね!の情報を収集してきて本日の探訪となったのです。
 この『咲-Saki-』という漫画、主人公の宮永咲はゲーム終了時いつもプラスマイナスゼロの点数を取るという特異な能力を持っているという設定になっています。で、この漫画にインスパイアされて本日秋葉原のコスプレ雀荘に乗り込んだというのに、我々は極めて大事な戦略のあるべき方針に気が付かなかったのです。

 「てんぱね!」はノーレート麻雀です。料金は1ゲームいくら、という設定です。このお店の売りはコスプレ雀士さんとオタ話なぞしながら楽しく打つことにあります。しかしルールは東風戦、うっかりするとあっという間に終わってしまいます。が、2万5千点持ち3万点返し、ただしトップが3万点を超えていない場合は南入というルールにあります。そう、誰も3万点を超えないようにプラスマイナスゼロを目指して打てば、より長い時間コスプレ雀士さんと卓を囲み続けることが出来るのです。
 今日の我々の卓でも、加わっていたコスプレ雀士さんのファンの方が、コスプレ雀士さんの後ろで観戦しつつ声援を送っておられましたが、そのような人ならばまさに『咲-Saki-』の宮永咲の打ち方を学ぶべきなのであります。といってもこれはまあ漫画なので、実際にやろうとする場合は雀鬼流に入門するのが宜しいかと存じます(その意味はこちら参照)。
 このてんぱね!では、お客3人とコスプレ雀士さん1名とで卓を囲むのが原則のようです。ので、3人のチームを作ってこの作戦をやれば、無視できない程度の可能性を期待できるのではないでしょうか。正確にはプラスマイナスゼロではなく、3万点を越えなければ良いんですからね。越えた瞬間にサドンデスになるので、どこまで粘れるか記録に挑戦しがいがありそうです。
 これで最長不倒記録を作ったら、きっと「ゼロの使い魔」という称号をお店から与えられることでしょう。
 ・・・以上のネタで『咲-Saki-』の同人誌を作成した人は、小生に一部送るように(笑)

 最後に、これは一つだけ真面目にお店へのお願い。
 実際、お店の「マナーについて」で、「観戦、見学は雀士の許可を得た上で可能です。」とありますが、この点は徹底をお願いします。今日、我々の卓でここら辺がルーズな局面があったので。いや、ご贔屓のコスプレ雀士さんを応援したい気持ちはよく分かるのですが・・・。

 「てんぱね!」を出てからは、ゲームセンターに乗り込んでアーケード版「脳トレ」の声のエロさを堪能し、ついでに全くやったことのないゆんさんと小生が北庭さんのカードでお試しでやってみた結果、脳年齢の評価をゆんさんは小幅に、小生は大幅に上げてしまったり、幾つかのお店をひやかして酒井翁がPS2の百合&吸血鬼ゲーム(すみません名前忘れました)を買ったりといった感じで、解散となりました。
 まだ話したりないことも打ち足りないこともありますので、機会があればこのような集いをまた持てればと思います。皆様ありがとうございました。
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by bokukoui | 2007-01-27 23:59 | 制服・メイド

愛してるとか好きだなんて 軽く言うのね

 機器不調のため、更新が遅れております。ご諒承下さい。

 小生が先日ものした「恋愛資本主義史三部作」(←勝手に命名)に関し、そもそもの発端の「革命的非モテ同盟」の古澤氏にその後色々とコメントをいただき、また本件に関連して大野氏からも参照すべき議論がある旨ご教示いただき、古澤氏大野氏のブログのコメント欄で論陣を張っておられた素朴な疑問氏もご自身のブログを立ち上げられ、かくて参照文献の急増状態に小生は目下付いていけておらず、今の時点ではまだまとまった記事は書けそうにありません。済みませんが、いつか必ずコメントへの返信も兼ねた記事を書きますので、しばしお待ち下さい。
 ただ、ざっと自分の書いたものも読み返して、ひとつ書き落としていたことがあったのを思い出したので、今日は小生の主張をものすごく雑駁にまとめてから、書き落としていたことを補足しようと思います。

※自称「恋愛資本主義史三部作」へのリンク
 その1「愛という形無いもの とらわれている」
 その2「教えてあげる 嘘じゃない “愛”のこと」
 その3「私の世界 夢と恋と不安で出来てる」

 で、まず簡単におさらいをすると、小生の主張は
・「非モテ」の人々が主張する、「恋愛」を史上の価値とする規範に抑圧されていると主張する状況をもたらしている要因は、近代家族システムにある。
・近代家族と資本主義は共に関連して発展してきたものであるため、両者が強く結びついて「恋愛資本主義」を生み、幸福のあり方を一方的に定めて抑圧の原因となっている。
・このような規範の抑圧に対抗するには、抑圧をもたらすメカニズムを理解することを通じて規範を相対化し、自分なりの幸福を追求することである。

 ・・・たったこんだけのことを書くのにずいぶん無駄な容量を使ったもんだと我ながら思いますが、おおむねそんなところです。

 さて、そうはいってもどうやって価値観の相対化を達成し、自分なりの幸福を見つけたものでしょうか。「革命的非モテ同盟」の古澤氏は、「革非同」と別のご自身のブログ「断片部」1月24日付の記事で、以下のように述べておられます。
私は、殴り飛ばして言うことを聞かせる以上の方法論を知らない。

しかし、最終的には非モテが生きやすい社会になればそれでいい。

その意味では、恋愛という概念を相対化するというのは、一番良いかもしれない。

でも、それが出来るのか? どうやって?
 古澤氏が前段で「相対化」の意義を認めてくださったのは有難い限りですが、確かに具体的手段については実証的に自体を認識する、位のことしか書きませんでした。なるほどもうちょっと具体的な方法を示すべきであったと思います。
 相対化の方法については、「各人の得意な・好きな手法で構わない」と半ば逃げを打ったように思われても仕方のないことを書きましたが、しかし人によって方法が異なること自体は否定できますまい。ただ小生は少なくとも一つの回答を持っており、しかもそれはきっと古澤氏にも、そして秋葉原の「クリスマス粉砕闘争」に集うた人々にも、そして秋葉原の闘争で訴えかけようとした層の人々にも、有効な訴求力を持っていることだと思います。
 それは畢竟、「オタクであることを貫く」ということでしょう。
 小生が過去に「オタク」について書いてきた文章の中で多少は触れてきたことではありますが、そもそもは「オタク」とは、ある事物が本来消費されると想定されている状況とは異なった形で消費する人々ではなかったかと思うのです。「子供向け」の特撮番組を一生懸命に見る大人のように。ということは、「恋愛資本主義」のような、「幸福=よき消費」の形とはかくあるべし、という規範を既に相対化しているようなものではないでしょうか。古澤氏のブログの表現を拝借すれば、「ルールの越え方」を既に見つけている人たちがそもそも「オタク」だったのではないかと小生は考えます。
 だとすれば、既に「オタク」は恋愛資本主義的な抑圧からの脱却法を、少なくともその端緒は摑んでいるはずです。

 最近になって「非モテ」という話題が盛り上がり、その議論に参与したものの少なからぬ部分が「オタク」であったということを解釈する際、ものすごく意地の悪い書き方をすればこうなります。「オタク」はもともと捻くれた消費をすることで資本主義の抑圧を相対化して生きる術を身につけていた(一種の「適応」といえましょう)のが、近年「オタク」がもてはやされるようになって「オタク」相手の産業というのが急速に注目されるようになった、その結果「オタク」自身が恋愛資本主義ならぬ「アキバ資本主義」というか「萌え資本主義」というものにはまってしまい、かつてのようなオタク活動を通じた相対化の能力が低下してしまった、そういうこともあるのではないか、なんて思ったりもしますが、これは9割以上は鉄道趣味者の厭味ですね。
 ただ古澤氏の場合は、ミリオタという方法もありますし(これは鉄道趣味と並んで「~資本主義」的状況を惹起しにくいという点で優れています)、またミリオタを更に発展されて軍事思想史の研究に進まれているようですから、そっち方面でも相対化の手がかりはいくらでも拾えるのではないかと思います。小生は政治・軍事思想史にはとんと疎いですが、これらの学問が「殴り飛ばして言うことを聞かせる以上の方法論」を生み出しえないほど不毛な学問であるとは思えません。
 繰り返せば、「オタク」であるならば既に道は開かれているのです。自分の手元にある材料を自分で組み立ててください。とことん「オタク」をやれば、それを通じて世界を違ったように眺めることが出来るはずです。つまり規範を相対化できるのです。
 幸い小生は、昔から周辺に「この人の世界の見方はすごい」と思える「オタク」を何人も見出すことが出来ました。ので、こういった方法に対し楽観的になっております。実際にはなかなかそういった周辺の師匠かつ同志足り得る人物が見つからない状況も多いでしょうが、ネットの普及は恐らくその困難を軽減してくれることでしょう。

 さて以上のような説を持ち出すと、どうしても本田透『電波男』には言及せざるを得ないでしょう。小生は同書を一読しましたが、今読み返す暇もないし、かつあんまり読み返したくもないので、以下記憶に頼ってではありますが、小生の上に述べた説と本田氏の説く「護身完成」との違いを略述します。もう面倒なので箇条書き。
・その1。本田氏は現在の「恋愛」を批難する一方で、「純愛」や「家族」は称揚するものとしており、近代家族イデオロギーと資本主義との関連性を全く想定していない。
・その2。「萌え」自体が資本主義として成立することを唱え(「ほんだシステム」だっけか?)、資本主義とオタクの関係に過度に楽観的である。
・その3。「萌え」関連の、いわゆるアキバ系以外の様々な「オタク」というか「マニア」というか、そういったあり方に無頓着である。

 一点だけ補足するつもりがえらく大長編になってしまいました。いつものことですが。
 引き続き、大野氏や素朴な疑問氏の書かれたことについても考え、折を見て本稿の続きとなるべきものを書いてみたいと思います。

こちらに続く
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by bokukoui | 2007-01-26 23:59 | 思い付き

HMS センター試験

 先週末に行われたセンター試験についてですが、小生が受験生だったころには世界史の平均点が地理より低いことが多く、人気の低い地理はわざと易しくしているのだという噂がまことしやかに流れておりました。小生の受けた年はあまりにも地理が易しくて、得点調整なんてこともありましたっけ。
 ところが今年は、逆に随分と地理の方が難しく、平均点で見ると世界史B68点に対し地理B58点と、これはこれで結構な差がついています。でも得点調整はしないらしい。なんだかなあ・・・。
 受け持ちの生徒の点数が思ったほど延びずなんとも悔しいですが、地理に関しては多少は問題の難しさのせいもあるように思います(負け惜しみ)。

 以上の話とは何の関係もなく、センター直前に過去問なぞを色々漁っていて、昨年実施の「世界史A」の問題が目に留まりました。普通の受験で使われるのはほとんどが世界史Bで、受験者も大部分がそちらです。センター試験翌日の新聞には問題と解答が付いてきますが、普通A分野の問題は省略されています。ですので演習用の過去問としても世界史Aを見ることは滅多になく、最近まで知らなかったのですが。
 こんな問題がありました。昨年実施の「世界史A」第2問の問4です。
下線部④に関連して、17世紀にヨーロッパ諸国が本国に向かう外洋航海に使用していた船の図として最も適当なものを、次の①~④の内から一つ選べ。
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 この画像はクリックすると拡大表示します。
 で、問題としては至極簡単です。それはいいんですが、気になったのが選択肢1の軍艦。
 一瞥して第2次大戦の英艦、それも巡洋艦であろうかと見当はつきましたが、はてこんな軍艦あったっけ? 2次大戦の巡洋艦で3本煙突といえばカウンティ級とか? でも砲塔の数が違うし、どだい随分小さい砲塔だな。高角砲みたいだし。

 賢明なる読者の方は既にお気づきかと思いますが、小生は蔵書の『イギリス巡洋艦史』を引っ張り出してやっと思い出しました。いやはや戦史研員にもあるまじき失態。

 これはアブディール級機雷敷設巡洋艦でした。

 詳しいスペックはリンク先でも参照してもらうとして、要するに敵の制空権下の海域に高速力で強行突入して機雷を敷設するという軍艦ですね。実際には高速力を生かして地中海での強行輸送にも大いに活躍しましたが、そのような危険な任務だけに損失も多く、6隻中3隻が戦没しています。4隻最初建造されて、その後2隻追加されたくらいだから便利な艦だったことは間違いなさそうですが・・・。そしてその高速力とは、どうも最大は40ノット近く出たというとんでもないものだとか。
 そういう意味でマニア受けする艦だけに、小生がすぐに気が付かなかったのは悔やまれますが、しかしセンター試験の嘘選択肢としては別にキングジョージ5世でも大和でも何でも良かったわけで、ここでわざわざアブディール級のようなマニアックな艦を引っ張り出してくるとは、やはり出題者も同類なのでしょうな。
 こちらのサイトから拝借。図面と同じ向きなので比べやすいでしょう。

 いろいろコメントに返信申し上げたいし、メールなどの返事も溜まっているのですが、何分すぐに風邪を引いて体調を崩してしまうたちで、昨日今日と調子が良くないので今宵はこれにて失礼。コメント返信などはしばしお待ち下さい。
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by bokukoui | 2007-01-25 23:57 | 歴史雑談

世界遺産と防災無線補足・市長は思いつきでものを言う?

 昨日の記事の続きのような内容です。幾つか情報が入ったので。
 富岡市の富岡製糸場世界遺産指定を目指した努力と、いささかの暴走について。

 富岡製糸場が世界遺産暫定リストに入った、ということは昨日の記事の通りですが、他にも幾つもの候補があった中で近代のこの遺産が選ばれたのには、やはり現地の熱心な取り組みがあったようです。今回のリストに入ったのは単に富岡製糸場本体だけではなく、「絹産業遺産群」とあるように周辺の様々な関連した産業遺産も含まれており、やはり遺跡一個よりもそのような広がりを持っている方が世界遺産指定の際には評価されるそうです。詳細は群馬県のページなどに載っていますが、何でも地元でこういった産業について研究しておられる方が推進室を仕切っておられるため、こういった厚みのある遺産郡の捉え方が可能になったそうです。しかし碓氷峠の鉄道も入っているのか・・・。
 ところで以前富岡製糸場を見学した時のことを数度に渡って書きましたが((1)(1)の2(2)(3)(4))、その際に書き落としていたこととして、富岡製糸場は1872年の創業から1987年の創業終了まで115年間も製糸工場として稼動していたということが挙げられます。これは事実上、日本における近代的製糸業が移植されて誕生し、日本を支えるほどの輸出産業にまで成長し、やがて産業構造の変化により衰退してなくなるまで、ずっと富岡は糸を作り続けてきていたということです。そのため、富岡製糸場は一世紀以上に渡る日本製糸業(これは一時は世界最大級のものでした)そのものの歴史を積み重ねてその中に有しており、単に明治時代に最初に出来た煉瓦の建物が立派だから凄い、ということではないのです。だからこそ世界遺産の価値もあろうかというものですが、それだけに難しいところもあって、現在の遺産を修復して残すという際、ただ単に昔のスタイルに戻せば良いというものではない、ということなのです。これについては以前ある例を書きました。
 いよいよ世界遺産の候補に名乗りを上げたとなると、その遺産をどのように保存し活用するのか、という保存管理計画を立てる必要があります。その際にどのような視点で臨むのか、それは富岡製糸場の何を評価するのかという問題でもありますから、上に書いたようなことが重要になってくるのです。

 最近の歴史学、ことにヨーロッパ方面における生活史への着目の深まりからすると、単なる博物館的なものよりも、機械を動くようにして作業を実体験できるような設備にすれば良いのではないか、最近流行の「職業体験」的な教育効果もあるし、といった意見が出ているようで、確かにそれはそうだと思うのですが。ただ、東急デハ5001号の問題を追っかけている者としては、歴史的遺産と教育とがくっつく状況に対し、なんとはなしに不安をも感じてしまうわけで。
 富岡製糸場の世界遺産登録を目指すために、昨年富岡市教育委員会は『旧富岡製糸場建造物群調査報告書』という、種々の史料・写真・図面を盛り込んだ巨大な報告書を作成しました。その序文を見ると、あの防災無線を拵えた土建屋市長・今井清二郎氏は、報告書の序文の中で以下のようなことを書いています。
・・・ある高名な学者が・・・「こういう文化財に触れると非行に走る子ども達は出ない。」とも言われました。これも嬉しい指摘です。
 どうも渋谷区区長の件を思い出してしまい、何となく不安な気がしてきます。それにしてもこの「高名な学者」って誰だ。
 昨日の記事でご紹介した、富岡の防災無線の濫用振りに怒り心頭のエロマンガ編集者・塩山芳明氏に言わせれば、「こういう文化財に触れ」ても、他人を思いやる謙虚さはカケラも身に付かなかった、ということになるでしょうね。

 で、この防災無線について、昨日の記事で富岡製糸場の暫定リスト登録を放送していたらしいと書きましたが、実際には更に手の込んだことをやっていた(やろうと計画していた)ようです。
 それはどうするかというと、市の数箇所に花火を打ち上げる準備をしておき、暫定リスト登録の報が入ると同時に花火を打ち上げてその音響で市民を驚かせ、そこで市民の注意力が上がった(?)ところで防災無線で暫定リスト登録を告げる、というものだったそうです(これは計画で、実施されたかどうかは知りません)。
 防災無線の使い方としてあまりにも本末転倒な気がしますが・・・。しかも花火を打ち上げる時に万が一事故があってはということで、消防車を発射地点各所に配備しておくつもりだったんだとか。ますます何のための防災無線なのか分かりません。塩山氏ならずともカラオケやってんじゃねーぞと言いたくもなるでしょうね(実際、苦情は来ているとか)。

 塩山氏の日記(本日付)を拝読するに、
富岡製糸場が、単に世界遺産コーホになっただけで、バルチック艦隊センメツしたり、南京陥落時のように、チョ-チン行列まで税金使ってかました・・・
とありますが、何でもこの提灯行列の提灯、お祭りの時の町に飾るものを転用したそうです。というのも富岡市はお金がないそうなので(群馬で一番財政が良くないとか)。で、提灯はそうやって調達しても、もともと街の飾付用ですから、行列に使うには柄がない。というわけで市の職員が動員されて、山から竹を切ってきて自分で作ったんだとか(笑)
 で、市長は興に乗ってか、富岡製糸場の「活用」方策として、市役所を富岡製糸場の煉瓦造りの倉庫に移転するなどというヨタを飛ばしたそうです。いくらなんでもヨタと思いますが、ここら辺の振舞を見ていると、ますます渋谷区長的な事態が予測されてげんなりします。
 あと市長の思いつき、といえば、何でも今年は正月三が日に富岡製糸場を一般公開したそうです。で、誰も来ないのではないかと思ったら予想外に来場者が殺到し、自動車が多すぎて渋滞になったほどだったとか。こっちは市長の思惑が当たったということで、来場者の多さに市当局も感激していたそうですが、実も蓋もないことを言えば群馬の田舎で他に行くところがなかっただけではないかという気もします。お金かからないしね。

 以前も書きましたが、富岡製糸場の世界的な意義を説けば世界遺産登録は不可能ではないと思います。富岡に始まった日本製糸業は日本の近代化に大いに貢献したわけで、その点で途上国から好感を得ることは出来そうですし、その糸で作られた製品を大量に消費して消費社会を形作っていったアメリカ人にも無視できないだろうし、勿論フランスはミーの国の機械がヤポンを近代国家にしたザマス、ということで賛同してくれそうだし、とまあ公算はあるとのことです。
 ですが首尾よく世界遺産になったとして、この市長が土建屋のノリで(岩井現市長の本業は土建屋)変なことをしてユネスコにお目玉くらって認定取り消しとかになったら・・・ま、その頃まで今の市長とは限らないか。

 だいぶ阿呆なことを書きましたが、例の巨大な報告書の出来栄えを見ても、文化財関係者の熱意は疑うべくもなく、全国的・世界的な知名度を上げてより来るべき人が来れるような体制を整えて欲しいと思います。そして過去の記事で多くの写真を掲げましたが、一見以上の価値ある遺産であることは間違いありませんので、興味のある方は是非一度見に行かれることをお勧めします。

 で、ここ両日散々ネタにさせていただいたので、ここはひとつ塩山氏に御礼をせねばと思って『出版業界最底辺日記 エロ漫画編集者「嫌われ者の記」』を、今日大学生協書籍部で買ってきました。アマゾンにもなかなか好意的な書評が出ていますね。ふむふむ、
編輯を担当した南陀楼綾繁にあえて注文を出せば、ブックガイドとして利用するために、人名索引などつけてほしかった
 ・・・。
 もうやりませんよ、あんなこと。ええもう。
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by bokukoui | 2007-01-24 23:55 | 歴史雑談

世界遺産と防災無線&「東京大学オタク物語」やっと更新

 まずはこちらのニュースから。

 [世界遺産]暫定リストに「富士山」など4件追加 文化庁

 というわけで、世界遺産の暫定リスト、いわば立候補の国内予選通過くらいのものなのでしょうか、それに4件が登録されたというものです。4件とは

・富士山
・富岡製糸場と絹産業遺産群
・飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群
・長崎の教会群とキリスト教関連遺産

 だそうで、まあ全国ニュースであれば「富士山」を見出しに持ってくる新聞社の判断は妥当でしょう。
 ところで小生はこのニュースをネットではなくNHKの地方版ニュースで知りました。関東地方限定のニュースでしたので、そのニュースでは富岡製糸場がもっぱら取り上げられていました。
 富岡製糸場といえば、日本近代の社会経済史専攻を自称する小生にとっては興味を惹かれるところですし、実際昨年機会があって見学して色々見てきました。その際のことはこのブログでも書きましたね。
 で、その記事には富岡製糸場が世界遺産登録運動を行っていることを記すと同時に、最近『出版業界最底辺日記エロ漫画編集者「嫌われ者の記」』が好評な、エロマンガ編集者・塩山芳明氏が富岡市に在住しておられ、同市のあまりにやかましい防災無線に猛烈に抗議しておられることも記しました。そして、小生は「世界遺産に富岡製糸場が指定されたら、この防災無線で市じゅうに伝達するのかもしれません。」と半分冗談で記しました。
 ところが。
 件のNHKニュースが映し出した富岡市の情景を見ますと。
 防災無線が、富岡製糸場の暫定リスト登録を、全市に大々的に流しているではありませんか。NHKはご丁寧に「防災無線でも広報されました」とナレーション入れてるし。
 塩山氏は如何にお怒りか、と思いましたが、氏のサイトの日記を読む限りでは、幸いその時刻富岡にはおられなかったようです。氏の1月17日付日記には、
・・・岩井賢太郎新市長になって以来、その気違い騒音振りが過激化した、富岡市の防災無線。新任の尾高行政課長に、明日午前に面談予定。市長や役人のカラオケじゃないと、強く抗議するつもりだが…。・・・
とありますが、やはり富岡市当局の姿勢は変わっていないようですな。

※この問題については翌日の記事に続きがありますので、そちらもご参照下さい。

 以上の話に何の関係もありませんが、書く書くといっていた「東京大学オタク物語~スクールカーストの一事例」の、「その五 彼ら何処より来たりしか~中高一貫男子校と三つの類型」をようやっと更新。当初予定していた内容を全部書くとあまりに長くなるため、途中の区切りの良いところで一旦切りました。そのため全6回の予定が全7回に延びました・・・。
 今回は反白色やめがねっこのようなネタは一切なく、ひたすら文章ばかりの上に内容も自分語りめいた痛さを薄めようと努力したものの払拭しきれないものとなってしまいましたが、一応この企画の本旨というべき部分に到達しましたので、ご一読いただければ幸いです。
 MaIDERiA出版局サイトよりお越し下さい。
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by bokukoui | 2007-01-23 23:58 | 出来事