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まだ年は越せない

 今年一年を振り返るに、何しろ後半があまりにあまりな状況でありました。何より今愕然とせざるを得ないのは、8月頃から何をしていたのかほとんど思い出せないということで、このブログは日記では別にありませんけど、後から読み返せば書いた当人はある程度その頃の自分の状況を思い出せるものなのですが、今年後半は思い出せることがほとんどなく・・・つまり生きていなかったようなものであります。

 で、もうすぐ年が明けるから、来年は心機一転がんばります、とでも書くのが時節柄ふさわしいところなのでしょうが、昨日書いたような事情で埃舞う状況の中、まだ年が明けるような気分にはなれません。生きていなかった時期に積み残した滞貨をある程度目鼻をつけないと、年が明けたとは自分の体感の暦ではいえそうにないのです。
 しかし多くの皆様は、やはり間もなく年が明ける暦を生きておられるのですから、ここで、本年にしでかした馬鹿げたことと本年にできなかったまともなことと、半分づつ皆様にご迷惑をかけましたことを深く陳謝するものであります。すみませんでした。

 それでは皆様、良いお年を。
 前向きな話は、また小生の暦が明けてから・・・
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by bokukoui | 2007-12-31 23:09 | 身辺些事 | Trackback | Comments(3)

開設2周年御礼・身辺雑事(いろいろ溜まったことを大掃除)

 今日で当ブログ開設2周年です。皆様有難うございます。

 さて、ここ数日は首は回るものの背中や腕が痛く、風邪に下痢が加わるなど、要するに相変わらずなのですが、何で寝ていても症状が改善しないのかしばし考えた末、ハウスダストが原因なのではないかと思い至りました。然るに小生の部屋は書物や書類が散乱して埃の一大生産現場と化しており、そのような状況であるため掃除機の導入もままならず、埃の害が解消しないのです。また単純に収容力不足で様々な書籍類・コピー類が山積しては崩壊を繰り返し、もうどこに何があるのやら小生にも良く分からなくなっており、斯様に様々な面で今現在せねばならぬ仕事にも差し障りが出ております。
 で、今年は本棚を一架導入したものの焼け石に水だったということがあり、何とか場所を捻出してもう一つ導入することとしました。整理しないと何も進まない、大掃除をしないと仕事も片付かない、そういう感じです。
 これらがすべて片付くのは、流石に今日明日では難しいですが、しかしこれが片付くまでは新しい年は始まらない、と思ってせっせとやっております。短期的には余計埃が舞って喉がおかしいんですが。
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by bokukoui | 2007-12-30 16:27 | 書物 | Trackback | Comments(2)

入試問題雑感

 風邪引きの上首までおかしかった先週ですが、首が回るようになったら早速冬期講習バイトでありまして、イブからクリスマス当日まで講習バイトなどで忙しく、しかし受験生に風邪をうつすことのないようそれなりに配慮しつつ(なんだか疲れが来ているような生徒が多く心配。人の心配できるほど自分がいいわけじゃないですが)、せっせと講義をしておりました。
 そういえば昨年のクリスマス同様、今年のクリスマスも女子高生に世界史を教えておりました。諸般の事情により宗教改革の話など。つまり女子高生に魔女狩りの話を・・・

 それはそれとして、世界史や地理の課題として、前年度の過去問など見ておりましたところ、なかなか興味深い出典を使っている問題が幾つか。
 昨年度早稲田政経学部の世界史では、ジェフリー・パーカー『長篠合戦の世界史 ヨーロッパ軍事革命の衝撃1500~1800年』を出題のリード文に使っている問題があり、これはなかなか面白いチョイスだと感じ入りました。読んだ受験生がどう思ったか知りたいところです。
 ちなみに小生が持っている同書(以前ネタにしたことがありましたな)は、パーカー教授の直筆サイン入りです。これはパーカー教授のいるオハイオ州立大学に留学した某後輩氏に託して、往復一年かかって実現したといういわくつきの一品であります。

 で、この出典はなかなか感心したのですが、驚いたのが昨年度学習院の確か文学部の、地理の問題。
 これは写真が何枚か掲げられていて、この写真をどこからどちらを向いて撮ったのか地形図中の地点から選べ、という問題なのですが、その出典が雑誌『鉄道ダイヤ情報』なのでした。この雑誌は鉄道写真を撮影する鉄道マニア向けの、撮影地や列車運行のガイドで、鉄道趣味誌の中でもかなり特化した雑誌なのです。
 この雑誌の撮影地ガイドには地図が載せられているので、自分で現地に足を運んだりしなくても間違いなく地形図中のどの地点から撮影したのか分かるというわけで、確かに合理的といえばそうですが、それにしたって出典にするこの雑誌を知っているとは・・・。どんな先生が出題されたのか、大変気になります。学習院の経済史には、これも以前取り上げた『イギリス鉄道経営史』を執筆された湯沢威先生がおられますが、地理とは関係なさそうだし。
 余談ですが、小生所蔵の『イギリス鉄道経営史』は湯沢先生のサイン入りでございます。こう見えてもミーハーなもので。

 とまあ、まさに「師走」の状況です。ですが塾講師バイトもヤマ越えたし、後半不調続きだったこの一年ですが、何とか年内に用事を片付けてしまうよう、残り少ない日も能う限り稼働していくつもりです。ふう。
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by bokukoui | 2007-12-26 22:36 | 歴史雑談 | Trackback(1) | Comments(3)

今日の東急デハ5001号の状況(39)

 今年最後の更新です。といっても諸般の事情によりだいぶ遅れてのアップになっております。

(続きを読む)
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by bokukoui | 2007-12-24 23:59 | [特設]東急デハ5001号問題 | Trackback | Comments(3)

今日の渋谷駅前~「クリスマス粉砕デモ」見学記

 いろいろ調子が振るわず機械も具合が悪い日々ですが、先日こんな大見得を切ってしまったからには、やはり行かねばならぬところであり、というか駒場の図書館まで延滞くらってはいかんともしがたいので、返却ポストに投げ込みついでに渋谷に行ってきました。
 「革命的非モテ同盟」古澤書記長主催の、クリスマス粉砕デモ@渋谷、です。
 以下にレポートを。

 もしかして本当に誰も来ないんじゃないかと危惧しましたが、予定時間をいくらか回った頃の宮下公園には、制服のおまわりさんと私服の公安と思しき方々の他に、ざっと十人かそこらの人々がおりまして、正直安心しました。以下の写真は、ものによってはクリックすると拡大表示します。
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デモの説明をする古澤書記長

 この画面にも写っているのですが、フランス人三名の取材班が今回来ておられました。事情は良く存じないのですが、そのうち日本語を流暢に話されていた一人の方は、東大の大学院に留学しておられる方だそうで。
 世界に広がる革非同。あと東大と非モテは縁の深いこと深いこと。ついでに今日の参加者には、元自衛官(書記長と、これまでのイベントに来ていた方とは別)の方もおられ、自衛隊も「非モテ」と縁の深いこと深いこと(公務員という点では有利という説もありますが・・・)。
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フランス取材陣の取材を受ける古澤書記長

 上の画像にちょこっと出ているところを拡大表示。
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今回新調された横断幕

 文字はガムテープなので、張り替えればバレンタインもホワイトデーも粉砕できます。

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 これは独創的。
 でも一瞬、天蓬元帥『ちょいあ!』のガス子さまを思い出してしまったのはここだけの秘密。

 さて、ころあいを見計らって書記長がトラメガを握り、一席の弁舌を。まずは何をおいても、問題の贈賄事件に関しお詫びの弁を述べる書記長なのでありました。
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贈賄事件に関し陳謝する古澤書記長

 書記長の陳謝の後、参加者の有志の方々が各々一席。かの外山恒一の「我々団」東京支部長の方、去年のクリスマス粉砕闘争以来のMarkWaterさん、更にGonzalezさん、たかおんさんといった方々がメガホンを。MarkWaterさんの「『メタボリック症候群』なる用語によってデブを差別する厚生労働省粉砕」演説は、デモ集合場所であった宮下公園でフットサルをしている方々にも好評だったとか!?

 そんなこんなでデモが始まります。
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デモ隊の出発

 昨日は雨でしたが、今日は寒いながら日差しの強い日でした。デモが雨だったら書記長に対する天譴だろうと思いましたが、この好天は書記長の悪運未だ尽きずということ、なのかどうなのか。

 今回のデモは前回の渋谷でのデモよりコースが長くなっていました。宮下公園から明治通りに一旦出てから山手線のガードをくぐるまでは同じですが、電力館の手前で右手に折れて、渋谷公会堂の前に出るコースでした。
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渋谷公会堂の前を行進するデモ隊

 渋谷公会堂も命名権売却により怪しい名前になってしまいました。「渋公」の名はそれ自体が既に充分な高い価値を持っていたはずなのですが・・・開港資料館の件もあり、なんともかんとも。今年はフルキャストとグッドウィルが命名権でかえって悪名を宣伝してしまうオチになりましたな。
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パルコの前を行進するデモ隊

 三連休でクリスマスイブとあって渋谷界隈は人で溢れています。その中、キリスト教系の宗教団体と思しき方々が、「イエス・キリストは人間の罪を贖われた」などと書いた立札を持って辻辻に立ち、スピーカーで信仰を呼びかけます。その中を行進するデモ隊。カオスです。これが日本のクリスマスです。
 で、その情景の写真があればまこと絵になったのですが、なにせ歩くのにも難渋するほど人出が多かったため、これ以後ハチ公前のスクランブル交差点附近では、碌に写真は撮れませんでした。体力的な限界もあって、撮影好適位置に先回りすることも出来ず。残念。

 というわけで、半時間ばかりでつつがなくデモは終わりました。今回配ったビラは片面が英文というものでしたが、沿道の人々にもそれなりに受取ってもらえていたようです。例の贈賄事件がらみで、ネット上での古澤書記長の観察者、いわゆる「ヲチャ」の方々も見に来られて、ついでに書記長に批判の野次でも飛ばしたり、いっそ生卵や腐ったキャベツや猫の死体なんぞを投げつけたりはしないかと多少期待せぬでもなかったのですが、そういうこともありませんでした。ヲチャらしい人がいた、と言っていた人もいましたが、小生は確認しておりません(plummet 氏のブログによると、皆さん見に来ておられたようです。お会いできず残念)。

 というわけでデモも終わり、小生は所用に追われる身ゆえ程々に切り上げて帰りましたが、それまでに多少聞いた話など。
 今回のデモを見に来られた方の一人が、かの外山恒一氏や「素人の乱」などを取材して、ドキュメンタリー『革命☆前夜』を撮影された葛西峰雄さんで、続篇(?)の取材に訪れておられました。今回のデモの取材がどのような映像作品に結実するのか、楽しみです。
 外山恒一といえば、今回「我々団」の方が参加されていたのですが、自称ファシストの外山氏の仲間と、それとは毛色の違ってそうなアナキストっぽい様々なセクトとがなぜ一緒なのかと、上掲写真のフランス人取材班に「散々聞かれた」とは古澤書記長の弁でした。

 更に「はてな」の「非モテ」論壇的話題としては興味深いトピックであるのが、「はてな」の「非モテ」論者としてその方面では有名な「烏蛇ノート」の烏蛇さんが、今回のデモを見に来られていたことでした。なんでも所用で関西方面から来られたので、ついでに見に来られた由。ここ二月半、「烏蛇ノート」の更新が止まっているので気にかかっていましたが、お元気な様子で何よりでした。
 ここで「はてな」の「非モテ」論壇きっての理論家と行動家が対面し、さぞかし議論もあったかと思いますが、小生はそれを詳しく聞いている暇がありませんでした。ですが一部メモっておいたので以下にご紹介(メモと纏めの文責は小生にあります)。

烏蛇:古澤書記長は恋愛をどう捉えているのか
古澤:自分は元木柾長や草実スサの恋愛論、恋愛=幻想という論にコミットしている。論理として美しい
烏蛇:理論ではなく、あなた個人としてどう思っているのか

 烏蛇さんの問に対する書記長の答えは書きません。どうもずれていて答えになっていない気がするので。むしろ、ここんとこのずれが大事な気がします。書記長が自分の言葉で語れば、他の人も語りだし、より人がついてくることになるだろうと指摘された方がおられましたが、まさに現在の書記長の問題点を、烏蛇さんが鋭く突かれたというように思うのです。

 細かい話はまだ多少ありますが、こんなところで。
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by bokukoui | 2007-12-24 23:13 | 出来事 | Trackback | Comments(17)

くびがまわりません

 お金の話ではなく(お金だってあるわけじゃないですが)医学的な話。

 風邪で頭が重くなって、その重みに耐えかねたというわけでもあるまいに、同時に首まで痛くなって身動きが取れなくなっておりました。なんだかもう踏んだり蹴ったりです。風邪と首の痛みとが同時に襲いかかってくると、とりあえず嗽を出来なくなるのが困ったところです。湿布とロキソニンのお蔭で、今日のところは何とか起き上がっています。
 他にも色々とありまして・・・。ちょっとしっちゃかめっちゃかな状況に陥っております。
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by bokukoui | 2007-12-22 16:07 | 身辺些事 | Trackback | Comments(3)

また忙しい

 先週水曜日に一山越えても、まだまだ次の山が幾つも・・・しかし一旦緊張が切れて風邪気味になり、ようやく回復基調というところです。大体最近は、午後になればかなり活動できるような感じです。午前中に何かしていると後で反動が来ます。
 風邪気味の喉の痛みは幸い今は良くなっておりますが、しかし寒さでまた機械が挙動不審に・・・回線が頻々と切れてまたすぐ繋がります。不整脈みたいな。買い換えればいいんでしょうが、先立つものがございませぬ。
 youtubeやニコニコ動画を見られない、というのは現下の状況ではむしろ嘉すべきことでありますが、添付ファイルも送れそうにないなこれは。

 部屋を整理しないと物事がうまく進みそうにないことは分かっていますが、しかしそれをやっている余裕もなかったり。
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by bokukoui | 2007-12-17 22:08 | 身辺些事 | Trackback | Comments(0)

フルカツノミライ~「革非同」ヲチって一周年

 思い起こせば一年前の12月15日、初めて拙ブログにて「革命的非モテ同盟」およびその古澤書記長を話題に取り扱ったわけで、あれからもう一年、そして一年経って最近の書記長の振舞を見るにつけ、些か思うところもありますので、多分最古参の「革非同」見学者として、以下に一筆。

 まず、ことの経緯に関しては書記長のブログのここ何日か分をご参照下さい(12/912/1012/11)。ついでにそこにトラックバックしているであろう「ヲチャ」の方々のブログ記事も。
 簡単に記せば、クリスマス粉砕デモを計画した古澤書記長が、今度は6月の「アキハバラ解放デモ」の轍を踏むまいとする余り、アキバデモの際の「ヲチャ」の代表的存在であった plummet 氏をデモ計画のために設けた wiki に招待し、そこまではともかく、折角 wiki を作ってそこで議論して方針を決めるというはずだったのに、書記長は他のメンバーに何一つ示唆することも無く突如 plummet 氏に「はてなポイント」一万ポイントを送りつけ(賄賂云々は勿論、デモの予算配分を勝手に決めたという問題もあるわけで)て懐柔を図り、plummet 氏が怒って突っ返した、ということのようです。その後、アキバデモの際の「ヲチャ」の方々が再登場し、古澤書記長はひたすらブログ上で謝罪、さらにはコメント欄でひと騒動あって現状に至る、ようです。

 で、小生つらつら思うに、まさに古澤書記長は「非モテ」の鑑というか、「非モテ」の中の「非モテ」というか、そういう人なのだなあと深く感じ入ったのであります。
 「非モテ」という言葉と概念そのものは、やはり近年のネットの中で生まれ育っていった概念であったと思います。で、「非モテ」を標榜するネット上の発言者に対し、しばしば投げつけられる言葉は、「そんな御託並べてないで、モテるように努力すればいいじゃないか」というものでした。実際に恋人の一人もできればそんなこと思わなくなるだろう、というわけですね。確かに、そういう場合はありそうです。
 然るに書記長において恐らくそんなことはないだろう、なぜならば書記長は、耳元で恋人が囁く愛の言葉より、ネット上の「ヲチャ」のエントリの方により強く動かされる蓋然性が高い、からです。

 「ヲチャ」と申しましたが、この場合の「ヲチャ」の方々は、6月のアキハバラ解放デモ以来古澤書記長をネット上で観察・コメントしてこられた方々であって、昨年12月のクリスマス粉砕ビラ撒き闘争@秋葉原今年2月のバレンタインデー粉砕デモ@渋谷3月のホワイトデー粉砕デモ@池袋、ここら辺から追っかけてネット上に何がしか報告している暇な徒輩は小生ぐらいなもののようです。しかも6月以降の「ヲチャ」の方々が、もっぱら活動のフィールドをネット上に構えていた(ネットの「ヲチャ」としてはそれが普通だと思います)のに対し、小生は現場取材がメインでした。そして取材を重ねるうちに、書記長を介してその周辺の方々とも出会い、まあ「ヲチャ」というよりリアルの(この言い方はあまり好みませんが)交友関係を持つようになり、書記長を囲んで皆で中国茶など飲みつつ話をする機会もありました。

 その時の古澤書記長の口癖が、「ネットがリアル(現実)を包囲する」でした。

 「リアル」で書記長に会っていた面々は、書記長はてっきり「リアル」での「非モテ」解放なり何なりの目的を持って、その手段としてネット上で活動しているものとばかり思っていたのです。ところが実はそうではなくて、書記長はネットでの自分の活動の発展のために、リアルに出てきたつもりだったのでした。まさかそんなこと、と思わなかったので、そのことに気がつくまで随分時間がかかりました。
 その視点で見直せば、今回の騒動のような極めて不可解な事態が生じた理由もある程度説明できようかと思います。古澤書記長がネットでの「集合知」というものにとことんこだわり、そのためにwikiまで拵えたこと、しまいには自分の出処進退までネットでの意見で決めようとしたことも、書記長の果てしなきネットへの情熱からすれば説明できます。会ったり電話で忠告したりする人びとの話を重視せず、「ヲチャ」の人たちの取り込みに焦ったことも理解できます。

 しかし、古澤書記長の言う「ネット」というのは、実は巨大な集合知というよりも、ネット上で書記長が特に嗜好する、ある決して広いとは言いかねる分野でのことに過ぎなかったのではないか、そう思わざるを得ません。具体的には「はてな」です。書記長は会うたびに「はてな」の魅力を説き、しかし他の面々(含小生)はネットの宣伝もいいけどリアルの活動こそ重要ではないかと指摘し、その齟齬はいつも存在していました。それがここまで決定的とは、流石に思い至りませんでしたが・・・。書記長がなぜそこまで「はてな」が大好きなのか、実は未だに良く分かりません。小生は今、もしかすると「非モテ」を最も搾取している企業は、「はてな」なのではないかと思っています。
 というわけで、「はてな」の「空気」を「ネットの集合知」と見做していた節のある書記長が、その「空気」を操作すればいいのだと最も短絡的に考えた結果、この賄賂事件がおきたのでしょう。ネット上のポイントサービスを賄賂に使うというのは、もしかすると史上初かも知れず、その意味で画期的かもしれません(外山恒一が動画アップサイトと選挙運動の間に新境地を開いたように)。ですが同時に、この賄賂の送り方自体、書記長の「ネットがリアルを包囲する」信仰を良く表していたと言えるかもしれません。

 しかしながらやはり小生が思うに、古澤書記長の行動がこれまでそれなりに話題になり、多少なりとも支持を集められてのは、ひとえに「リアル」で行動したことにあったと思います。書記長本人だけが、リアルの関係を深めることよりも、「はてなスター」の獲得に躍起になっていたのですが。「星の数よりメンコの数」って、軍隊で習わなかったのかい?
 で、ネット上での対戦となれば、そっちを根城にしている「ヲチャ」の人たちの方にイニシアチヴを取られてしまうのは、致し方なかったのかもしれません。書記長自身、リアルで何事かいわれるよりも、書記長が主戦場と定めていた(でも書記長に向いた戦場ではなかった)ネットでの言論、特に「ヲチャ」の人びとへのある種のシンパシーを抱いていたのではないかと思われる節もあります。本件の謝罪文など斜め読みしても、あれだけ叩かれても(まあ、叩かれるだけのことはしてしまったわけですが…)尚、ネット上の集合知≒「ヲチャ」の言論への信頼はなくしていないのですから。で、本件に関する「ヲチャ」、この場合特に plummet 氏やJSF氏などが思い浮かぶのですが、徹底的に古澤書記長を叩き潰すというわけでもないところがおありのようで、好意的に見ればこれもまたネット住人としての「ある種の」シンパシーなのか、と思います(悪意に見れば当分突っついてネタに出来る、ということになりますが、そうではないと思いたいです)。

 というわけで、古澤書記長はネットで生まれた「非モテ」の前衛(ピオニール)であり、ネットからリアルに飛び出してみせたことで評価を獲得し、雨宮かりん氏・香山リカ氏や赤木智弘氏と対談する機会まで得ました。しかし書記長は、そこでリアルに植えた苗を育てることよりも、その成果を元にネットでの更なる勢力拡大を図ったのです。
 でもやはり、ネットはリアルの活動をとても便利にする道具ではあっても、リアルに取って代わるものではないと思います――少なくとも現時点では。書記長は目的と手段とをはきちがえていたのだ、そう小生は思います。
 以前小生は、書記長の特質を「プロイセン的」と評したことがありましたが、まさにプロイセン的な破局が今回の事態だったと思います。目的と手段をはきちがえた結果、ドイツ軍がベルギーの中立を侵犯して世界各国を敵に回してしまったように、書記長は「はてなポイント」で plummet 氏を激怒させてしまったのでしょう。シュリーフェンプランは主観的には美しくても、国際世論の眼には不埒な侵略にしか映らなかったわけで、「やらないか(ベルギーを)」と冗談で書いておいたのに、冗談になりませんでしたね。

 今後どうなるか、ですが、クリスマスのデモは決行するのでしょうか。決行するとすれば、最悪の場合、これまで書記長をリアルの場で支えていた友人は事の次第に呆れて(異界洋香奈氏の激怒と決別は、小生読んでいてなんとも悲しくなりました。そうなってしまうのもやむなしとも思いますが、いつかまた復縁されんことを)来ず、本来書記長が「お客」とすべき層は賄賂事件の醜態で愛想を尽かし、「ヲチャ」は「ヲチャ」で警戒して来ず、誰も来ないかもしれません。リアルの活動で支持を得たのに、リアルをないがしろにしてしっぺ返しを喰うことになる可能性は多分にあると思います。
 しかし、そこから再出発するしかないだろうとも思うのです。

 というわけで、手元に転がっているきづきあきら『ヨイコノミライ』4巻の帯の言葉をもじって、本件のまとめとします。

女の子に、愛されなかった。
ネットに、愛されたかった。

 色々手厳しいことを書いてきましたが、しかし別に小生は書記長と絶交するつもりではありません。小生は異界洋氏ほどは書記長と深く付き合っては居らず、むしろこの一年、書記長のお蔭でリアルでの新しい友人も得、楽しい経験が出来、別段損はしていません。クリスマスのデモを決行するなら勿論最古参ヲチャとして見に行きます。書記長がそういう主義なのだと知っていれば、それはそれでいいのです。齟齬に気付かなかった側にも、責任なしとはいえませんし。
 んー、でもクリスマスデモやったとして、本当に誰も来なかったらどうしよう? その時は小生もトラメガ握って、桑原区政の糾弾演説をする羽目になりそうな(苦笑)

 最後に全く別題ですが、本件に巻き込まれてしまった plummet 氏におかれては大変お疲れ様でした、としか申し上げようがないのですが、拙ブログにリンクしてくださっている記事「コミックマーケット73でも注意が必要か【冬コミ】」に関しましては苦情を一つ。
 小生のブログにカマヤン氏がコメントされ、また異界洋氏もコメントされたことを以ってして、何か陰謀のように指摘されるのは全くの空論です。失礼ながら、ネット上のヲチばかりされていて、「リアル」での人間関係の構築について疎くなられているのではないでしょうか(書記長よか大分マシだとは思いますが)。
 これはただ小生が、十年以上前からのカマヤン作品の愛読者で、コミケに行くたびに氏のサークルに行って新刊を買い、それが重なるにつれてありがたくもカマヤン氏が小生のブログの存在を認知してくださったというだけのことです。その小生が大学で「反白色テロル大連帯」を見つけて面白さに背後関係をちょいと調べ、そして奇しくも古澤書記長に出会ったというわけで、まあ世界は狭い、特にネットの「オタク」界隈なんて本当に狭いタコツボ、村に過ぎない。そういう教訓ではないでしょうか。狭い村でのことを大仰に騒ぐことは、感心しません。

※訂正:タイトル打ち間違えてた。間抜け。
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by bokukoui | 2007-12-15 12:01 | 思い付き | Trackback | Comments(7)

冬コミのことなど

 ようやっとゼミの報告が終わりまして、一息つこうと思ったら風邪気味で頭が痛い、そんな感じです。でもまだやることが色々とありまして、なかなか寝ているわけにも行きません。
 しかし今回のゼミ報告で、自分が夜鍋仕事の全く出来ない人間になってしまったことを痛感いたしました。徹夜でなくて、せめてあと半徹でも出来れば、報告の完成度が上がったのですが・・・開港資料館で集めた明治11年の新聞のコピーが結局充分に生かしきれなかったのが残念です。まあ、余りやったことのない時代や題材に取組み、久々に筆書きの一次史料と取組んだこと自体は、面白かったし勉強にもなったからよかったのですが。

 さて、数日前の記事のコメント欄で、カマヤン先生に冬コミの件についてありがたいお申し出を戴きまして、そこではじめて自分が半年間MaIDERiA出版局サイトを半年は放っておいたことに気がつき、今日はコミケ情報をトップに載せ、ついでに「よりぬき『筆不精者の雑彙』」も更新しておきました。
 コミケの情報はこちらにも転載しておきます。

 三日目・12月31日(月) 西り-29a

 今回からジャンルを評論に変えましたので、場所が異なっております。何卒宜しくお願いいたします。新刊については、・・・ネタ本は幾らでもあるので、何がしか配りものの一つくらいはスキャナとプリンタででっち上げたいなあ、と思っております。渡辺プロデューサーとも相談の上。
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by bokukoui | 2007-12-13 23:37 | 身辺些事 | Trackback | Comments(5)

流薔忌

 今日は12月10日です。
 とはすなわち、中井英夫の十五回忌であり、そして『虚無への供物』開巻から53周年ということであります。残念ながら外には淡い靄もおりていなければ、月のいい晩でもありませんが。
 この日を記念して書きたいことがあったのですが、所用山積でも夜鍋仕事のできない体調の上、ゼミ報告が迫っているとあらば如何ともしがたく、また日を改めて。

 幾つもコメントを頂戴し、ありがたく読ませて頂きましたが、そういう事情で返信はいましばしご猶予を乞う次第です。古澤書記長一件についても。

※追記:一年後の日付けで何とかこの件について書きました。
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by bokukoui | 2007-12-10 19:01 | 身辺些事 | Trackback | Comments(2)