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「DQNネーム」「キラキラネーム」の近代史~荒木良造編『名乗辞典』

 4月といえば出会いの季節(もう終わりですが)。新たに知り合った人も皆さん多いのではないかと思います。引き籠もりの小生には無縁の話ですが・・・まあそれはともかく。
 で、新たに出会った人の名前を読む機会も多かろうと思うのですが、最近はよく、「子供の名前に変すぎて読めない名前が多い」なんて声が聞かれますね。批判的に見る側はそういう名前を「DQNネーム」「暴走万葉仮名」などと呼び、肯定する側は「キラキラネーム」なんて呼んでいるようですが。ネット上でこの手の名前を集めたサイトとしては、「DQNネーム(子供の名前@あー勘違い・子供がカワイソ)」が有名ですね。
 具体的に、どういう名前が「DQN」になるのか、上掲サイトの中から引用してみましょう。
明確な掲載基準はありませんが、名言集や当事者の声をご覧いただければ、だいたいの基準が浮かび上がってくると思います。以下のものが代表例です。

* 漢字の読み方をぶった切りしている(心愛、大翔、光風)
* 漢字の読み方を完全に無視している(十兵、紗冬、桜桃)
* 漢字が悪い意味を持っている(憂、哀、未、倭、伽、汰)
* やたら難しい漢字を使っている(紫癒羅、純魅麗、楽瑠琥)
* 本来、別の意味を持っている(海月、心太、湯女、早世)
* 一目で勘違いだと分かってしまう(王子、宇宙、星)
* 語感が悪い、言いにくい(樹美羅、夏栄、莉瑠葉)
* 外国語に無理して漢字を当てている(花紗鈴、英翔、海)
* アニメ・小説の登場人物(ハム太郎、月、美月&美新)
* 食べ物、動物、モノ(賦鈴、栗、美音、らいおん)
* おこがましい(神王、天使、帝、天照)
* 冗談にもほどがある(苺苺苺、たまてば子、奈々安寿絵里)
* 悪意が感じられる(吾郎、ポチ男、カス美、大麻)
 といったところのようです。
 で、このような名前についてネット上で話題になる時は、まあ場所によって論調は大きく変わるでしょうが、どちらかといえば批判的なものが多いんじゃないでしょうか。例えばこんな感じで。まあ2ちゃんねるだけど・・・参考にはなるでしょう。
 さて、こういう名前を批判して、日本の将来が思いやられる、名前は昔ながらの普通なのが一番、なんていう人は上掲2ちゃんまとめのようによく見受けられますが、それでは過去を振り返ってみたらどうでしょうか。

f0030574_2050739.jpg そんな時に格好の資料を小生、大学の図書館で見つけました。

荒木良造編
『名乗辞典 付録・難読姓氏名辞典』
東京堂出版(1959)

 と、半世紀前に出された名乗りを集めた辞典です。図書館の資料室でたまたま見つけ、面白かったもので記憶にとどめていたところ、最近古書店でたまたま見つけたので手に入れておきました。本書をひもとき、日本人の名前の歴史を探ってみましょう。といっても、前近代であれば名前は全然違うので、対象はやはり近代以降で。
 本書収録の人名は、漢和辞典や歴史人名辞典の類から収集したものも多いようですが、主力は編者の荒木先生が、人事興信録や紳士録、職員録の類からせっせと収集し、場合によっては載せられた人にお手紙を出して問い合わせた、という確かなデータです。出典の人名録の類は昭和10年代から30年代初頭のものが中心なので、掲載されている人名の方の生年は大体明治から昭和初め、もっとも遅くとも敗戦直後くらいまでのものであろうと思われます。 

(続きは以下に)
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by bokukoui | 2011-04-28 23:59 | 書物

百合アンソロジー『つぼみ vol.11』 雑感

 4月も下旬ですが、今ひとつ気候が暖かくならない、そんな日が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。小生は階段落ちの傷いまだ癒えぬにもかかわらず、今度は酔ってもいないのに階段を踏み外し、左足首を酷く痛めました。前の右膝の異常も治っていないというのに、ますます引き籠もるしかなさそうで、気分的にも沈滞の一方です。
 しかし景気の悪い話ばかりもなんなので、少しは楽しげな話題を。

 というわけで、今月発売の百合アンソロジー『つぼみ vol.11』(芳文社)です。今まで vol.6 / vol.7 / vol.8 / vol.10 の感想を発売日すぐに書いていましたが、今回はそんなこんなで、なかなか本書を買う機会も手に取るしおも見いだせず、今頃にまでなって感想を書く次第です。
 もっとも、先に書いておくと、感想が遅れたのは決して本号がつまらなかったというようなことではなく、むしろ個人的にはなかなか満足のいく内容でした。あと表紙。メイドさんだわーい(お姫様よりそっちに目が行く・・・)。メイドさんのエプロン姿を堪能するにはむしろ裏表紙の後ろ姿の方がお勧めです!? はともかく、こういう感じの絵は小生好きです。絵師の方についてはよく存じ上げませんが・・・

(続きは以下に)
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by bokukoui | 2011-04-24 23:59 | 漫画

『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』瞥見

f0030574_035173.jpg 当ブログでは昨年、「近鉄創業百周年記念雑文 近鉄が日本最大の私鉄になれたのは?」という一文を物しましたが、そんなわけで近鉄は昨年度、創業百周年を迎えていました。この「百周年」とは、近鉄を形成する中心となった会社・大阪電気軌道が設立された年を指しまして、その開業は1914年のことで、また現在の近鉄線の中でも、南大阪線の母体となった会社は更に古い開業です。ですが、近鉄としては1910年を創業年と位置づけ、それに合わせて社史を編纂しておりました。
 で、ちょっと遅くなりましたが、百周年の年度末には社史も完成しまして、憑かれた大学隠棲氏経由でそのことを知った小生、早速注文した次第。一般頒布限定1000部のことでしたが、幸い入手することが出来、先日近鉄百貨店から我が家に送られて参りました。
 で、当ブログでは過去に阪神の百年史西鉄の百年史を手に入れて紹介しておりましたので、今回も一筆。といっても、いろいろ忙しかったりくたびれていたりして、ろくすっぽ読めておりませんが・・・まあ瞥見ということで。

(続きは以下に)
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by bokukoui | 2011-04-18 23:59 | 鉄道(歴史方面)

さよなら交通博物館(11) 工事現場の顕彰看板(?)

 もう完結したつもりになっていたこの企画ですが、ちょいとした発見がありましたので続きをば。
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南側から旧交通博物館跡地を望む


(写真が多いので続きは以下に)
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by bokukoui | 2011-04-14 18:52 | [特設]さよなら交通博物館

ここ一月の身辺雑彙

 思えばあっという間の気もします。被災地の一刻も早い復興を願わずにはいられませんが、自分の無力さもよく承知しておりますので、精々できることをやることにします。で、ここ一月の身辺で起こった話から、ふと思ったことを。ただの愚痴ですから読む意味はあまりありません。

(メモ的なものでまとまっていませんのでお暇な方のみどうぞ)
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by bokukoui | 2011-04-12 23:58 | 身辺些事

ナヲコ『なずなのねいろ』のウェブ上感想リスト 完結記念篇

 本来先月にやろうと思っていて、階段から落っこちたり地震が起こったりでお流れになっていた企画です。そしてこの企画こそ、小生がツイッターのアカウントを取得した、最大の理由だったりします。

 今年2月12日に3巻が発売されて完結したナヲコ『なずなのねいろ』(リュウコミックス)ですが、小生は購入後所用に追われたり階段から落っこちたりとの諸事情により、なかなかゆっくり読めていません。感想は書きたいけれど当分先になりそうです。もっとも、仮に時間があった所で、ナヲコ先生の漫画の感想をなかなかどうして難しいもので、自分でもいつになるか判りません。
 そんなわけで自分の感想を書くのはちょっと先延ばしにして、以前2巻が出た時に当ブログで「ナヲコ『なずなのねいろ』各巻のウェブ上感想リスト」なるものを作成しましたので、今回も完結記念ということで新たなまとめを作成してみることにしました。しかしまず先行研究をまとめるところから始めようとするのは、院生の性というべきか・・・。

(続きは以下に)
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by bokukoui | 2011-04-08 23:59 | 漫画

鍋焼うどんの探求(25) 新ふじ@池ノ端

 前回に引き続き、不忍通を歩きます。今回は地下鉄根津駅にだいぶ近いあたりですが、住所としては前回と同じく台東区池之端になります。
 その池之端の新ふじで、「なべ焼うどん」(950円)をいただきます。
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by bokukoui | 2011-04-08 23:58 | [特設]鍋焼うどん探求

鍋焼うどんの探求(24) そば処 池ノ端亀鶴庵@池ノ端

 「神保町満留賀めぐり」のあと、前回川崎に飛んだ本企画ですが、そろそろ本来の? フィールドである本郷付近に戻ろうと思います。で、今まで東大の西側を中心に、北から南まで巡ってきましたので、未踏地である大学の東側に足を伸ばしてみます。今回は不忍通りに出て池ノ端界隈を歩きます。池ノ端といえば「藪」系の有名なお店がありますが、そこは遠いし高そうだし(苦笑)、まずは手近なところから。
 というわけで、不忍通に面したそば処 池ノ端亀鶴庵にて、「なべ焼うどん」(1200円)をいただきます。ちなみにこれは席にあったメニューの表記で、壁に貼られたお品書きは「なべやきうどん」でした。
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by bokukoui | 2011-04-08 23:57 | [特設]鍋焼うどん探求

鍋焼うどんの探求(23) 蕎麦処 美濃戸@川崎

 月が変わりましたが今年はやや寒いようで、まだしばらくこの企画が続きそうです。・・・まあ取材したのはアップした日よりずっと前だったりしますが。
 で、いつぞや川崎の図書館に行ったついでに本企画を一度行いましたが、前回の記事に書いたような理由でまた最近川崎に足が向いているもので、二度目の川崎のお店です。
 本企画(17)のコシバの角を挟んで2軒隣、蕎麦処 美濃戸にて、「鍋焼(玉子入り)」(1000円)をいただきます。
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by bokukoui | 2011-04-08 23:56 | [特設]鍋焼うどん探求

【自分用メモ】東日本大震災に伴う図書館の開館状況など

 先月の大震災は東北から関東の太平洋岸を中心に大きな爪痕を残しましたが、一方首都圏の大部分は春めいて電力消費が減ったのか計画停電もしばらくお休みで、一見平常に戻ったような感もあります。小生も平常運転に戻って論文に勤しみたいところですが、相変わらず首や膝の違和感が取れません。本日医者に行った所、膝の感覚が一部ないのは末梢神経が損傷したせいだとのことでした。負傷から一月経ってもあまり良くならないので、どれくらい治癒にかかるのかと問うた所、3~4ヶ月といわれ凹んでおります。
 そんなことはともかく、作業を平常に戻そうとした時に立ちふさがっている意外な壁が、図書館でした。震災そのもので建物が壊れたといった被害は、東京近辺では液状化した埋立地や天井の崩れた九段会館でこそ伝えられましたが、それ以外にはあまり聞きません。ところが建物の中はそうはいかず、特に図書館は本が散乱して大変なことになったところが少なくなったようです。
 聞いた所では、大学でも震災直後、理系は実験装置の電源を入れることをやめ、研究中止の状態になっていたそうです。その点文系は大丈夫かと思ったら図書館が如上の事情で閉まっており、やっぱり中止状態になってしまいました。大学当局が「不要不急の登校や活動は控えるよう」旨をサイトに掲載し、ならば小生の研究なぞ不要不急だから自粛すべきかと引き籠もっておりました。不要不急って言葉はいやですね。

 とまれ、新年度が始まり、まもなく震災から一ヶ月、首と背中は痛むけど、もうちょっと活動せねばならぬと自分の行動範囲内での図書館の状況をまとめてみます。
 なお、震災による図書館一般の被災状況については、以下のサイトが情報を集約しております。

・SaveMLAK
 先月までの情報はsavelibrary @ ウィキが集約していたようですが、こちらも上のサイトに移行しました。
 資史料については歴史資料ネットワークをご参照下さい。募金も集めてます。
 では、「被災地」ではないけど計画停電だなんだで東京近辺の図書館の機能がどう低下しているか、現状を見ていきましょう。

(以下備忘の資料)
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by bokukoui | 2011-04-05 22:35 | 書物