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次号の発売日も迫る『月刊COMICリュウ』1月号雑感

 毎度ながら、次号の発売日ぎりぎりにならないと書けないこのシリーズです。

・ナヲコ「なずなのねいろ」 
 素晴らしいものを素晴らしいと受け止めることは、実はとても難しい。そんなお話。・・・長かった回想篇も、シームレスに(?)現在へと繋がってきました。眞さんの前でおめかしして「エヘッ」と照れるなずなの表情がとても可愛いです。しかし、単に「可愛い」の一言では済まされない微妙な何かを、なずなと眞さんの間に感じてもしまうのは、小生が前世紀以来のナヲコ先生の読者だから(コアマガジンの単行本を読んでいるから)、というだけではないはずです。
 このところページ数が少なくて寂しいのですが、次回はお休みらしいです。年末年始の楽しみが一つ減りました。

・速水螺旋人「螺子の囁き」
 今回のお題はイギリス海軍の戦列艦ヴィクトリー。・・・んー、これは木造でメカかどうか疑問だし螺子なんか使ってるのかと(備品や艤装品を含めれば使ってるでしょう)思う人も結構いたのではないかと推測しますが、しかし何より、こんなに有名な教科書に載っているようなものが登場とは、ネタ切れでないかと心配になってしまいます。速水先生に限ってそんなことはないと思いますが。
 ちなみに、今回のコラムで速水先生オススメの映画『マスター&コマンダー』、小生も以前評判を聞いてDVDを買いましたが・・・爾来数年、未だにシュリンクすら剥がしておりません。

・小石川ふに「ゆるユルにゃ-!!」
 タイトルページで津軽三味線をかかえたなずな、そしてその後方でおびえるヨークたちネコ娘。・・・大丈夫、津軽三味線の材料は犬の皮だそうで(?)。小石川先生がこんなことをするに至った経緯はナヲコ先生のサイト参照。
 本題の方は、ヨークが双子ネコをお供に旅に出て一転、と思いきやなにも変わってないような(笑)。チキンラーメンを生のまま齧るのが好きな小生としては、ひたすら「ぽりぽりぽりぽりぽり(以下数十回続く)」と「チキンにゃーメン」を齧っているところは、微笑まずにはいられません。
 
・大野ツトム「ネム×ダン」
 これまでもなかなか面白いと思ってきた本作ですが、今回は特に冴えていた感が。途中で止まることなく、最後まで笑いっぱなしのような読後感でした。続きが楽しみだなあ、と思ったら、大野ツトム氏は次号から光瀬龍原作・押井守脚色「夕ばえ作戦」を連載するそうで(宣伝に5ページも使う力の入れよう、なのか単にページが余ったのか)、「ネム×ダン」はしばらくお休みのようで。
 いよいよ編集長の趣味?全開のSF漫画雑誌になりつつある感じもして、それはそれで一向構わないのですが、『リュウ』ではオリジナル作品で結構面白い漫画を描いていた漫画家さんが、原作つきになった途端に大暴投をやらかした先例もあるので――どなたの作品かは申しませんが――なんだかちょっと心配な気もしてくるのでした。

・神楽坂淳/伊藤伸平「大正野球娘。」
 繰り返しますが、どなたの作品かは申しません。ええ。
 で、おそらくは本来の漫画の鑑賞方法とは多分ずれた視点から、(一部)読者をハラハラドキドキさせているであろう本作ですが、今回は人見知りの女の子が心を開く様子を描いていて、一読安心。
 さらに間違った鑑賞法ですが、本作中に登場していた路面電車は屋根がシングルルーフなのがいただけない。大正時代ならやはり二重屋根でないと。1107と車番が描いてありますが、この番号の東京市電の電車は実在して、旧東京電車鉄道251形→東京鉄道1101形として20両作られたそうです。このグループは、大正10年に車庫の火事で3両が失われ、そして震災で残った車輌もほぼ全滅しましたが、たった1両生き残ったのが1107号だったそうな。
 で、大正14年に番号改正があって、別な車輌がこの番号を・・・え、もういいですか?

・大塚英志/ひらりん「三つ目の夢二」
 夢二はどこまでもダメ人間。
 それにしても、このご時世扱いの難しそうな題材を果敢に取り込むとは、原作者・大塚英志ならではと言うべきか、『リュウ』の読者は"大人"なのか。

・西川魯介「ヴンダーカンマー」
 シリアス路線かと思ったら、一転、何の脈絡もなく一同はアフリカ戦線に出張して、砂漠の発掘を。なんだか『インディー・ジョーンズ』みたいですな。
 やられ役雑魚キャラ扱いのマチルダ嬢哀れ。

・アサミ・マート「木造迷宮」
 サエコさんの病気見舞いに女中のヤイさんが・・・というお話。こういうキャラクターのお話を、「ツンデレ」なんてありきたりの言葉で括ってしまうのは、何とももったいないことです。

・たまきひさお「トランス・ヴィーナス」
 突然ニューヨークに飛ばされた主人公タケヒロ君・・・と、早速金融恐慌ネタとは仕事がお早い。しかし株式取引所周辺は、妖怪や幽霊ぐらい幾らいてもおかしくないような空間ですので、実はそれほど笑うべきネタでもないのかも知れません。

・とり・みき&唐沢なをき「とりから往復書簡」f0030574_20311169.jpg
 『リュウ』の2周年パーティーでのくじ引きばなし。ここでナヲコ先生と小石川ふに先生が出会って上述のようなことになったわけですが、それはそれとして、何でもメイドさんがパーティーのアシスタントだったそうな。
 で、とり・唐沢両氏のメイドさんの絵など見比べていたりしたのですが、左に引用した唐沢氏描くコマの、左側のメイドさんがドロワーズなんだか「はいてない」んだかパッと見は微妙な感じ(笑)。よく見るとドロワーズだと分かりますが。

・平尾アウリ「まんがの作り方」
 中学生で漫画家デビューした川口さん、なぜ一度は引退したかというと・・・
 ネットって怖いですね。「数年前の私はそうして終わったのさ」と言い切ってる時の川口さんの表情がいいです。

・天蓬元帥「ちょいあ!」
 先々号の感想で、「岡山といえばママカリもいいですが、大手饅頭は外せない」と書いたら、今月号で本当に大手饅頭が登場してびっくり。これが荷物の底になって平たく潰れたり、カビが生えたのを蒸し直して食べたりという展開になったら、単行本買います。

・安堂維子里「Fusion」
 この作者の方は、これまで『リュウ』に何度か読み切りを書かれていたかと思いますが、これまで感想で取り上げたことがなかったですね。さらりと読めてしまって反って強く印象に残らなかったようなところがありましたが、本作は取り分けよかったと思います。
 もっとも、途中まで読んでいて、銀茄子氏「生殖の礎」(リンク先は一応成年向けなのでその旨ご注意下さい)を思い出して、もっと違った結末を勝手に予測してしまっただけ、印象が強くなったのかも知れませんが。

・京極夏彦/樋口彰彦「ルー=ガルー」
 先月書いたように単行本を購入。今月号でお話がいよいよ核心に入り、連続殺人事件と死体からの臓器持ち去りの意味が示唆されます。一方終わりが近づいてきたような寂しさも・・・。
 このタイミングで単行本を読んでおいてちょうど良かったですね。ストーリーも絵もいいだけに、取っつきにくさで知名度が上がらない作品なのかな、とも思います。設定が入り組んでいるだけに、単行本で読んだ方が楽しみやすい作品なのかも知れません。というわけで、小生の好みで「いつも夢いっぱい」の都築さんが表紙の2巻を挙げておきました。単行本の感想は・・・書くのが大変なので将来目標ということで。大体ナヲコ先生の『からだのきもち』『なずなのねいろ(1)』の感想すらまだ書いていないので・・・

・吾妻ひでお/中塚圭骸「吾妻ひでおの失踪入門」
 ブラコンとして著名な精神科医・香山リカ氏の弟で、ハルシオン依存の歯科医・中塚圭骸氏が吾妻ひでお先生と対談的な何かを繰り広げるコーナーですが、吾妻師匠の偉大さ故か中塚氏が順調に社会復帰し、娘さんも生まれたという話が数号前に出ておりました。
 その中塚氏、今号で曰くは「子どもができた」とお姉さんに電話を入れたら「ブチッと切られた」。どうも香山氏のブラコンとは、「僕(註:中塚氏)を自分(註:香山氏)のもうひとつの人格と捉えて、破滅願望の安全弁にしていたみたいなの」だそうです。それが子どもができるということで、依存対象に出来なくなったのかな。
 てなわけで、中塚氏はお姉さんに、今後は<若貴の関係>だと言われてしまいます。
――若貴(笑)。
圭骸「今後の付き合いは冠婚葬祭のみ。で、事務所も解散するからって。姉ちゃ
(註:「ん」脱か)来年で引退したいみたいなの」
吾妻「せっかくの緑の丘が、みるみるグランドキャニオンに」
圭骸「そう、なんか在宅失踪な感じ」
 吾妻先生、グランドキャニオンは実は結構緑が多いです――って突っ込むのはそこじゃないですね。香山リカ来年引退。ほんまかいな。


 まだ触れていない作品も数多くありますが、一々書いているときりがありませんので(完成前に次の発売日が・・・)この辺でおしまい。今月号は、特に外れが少なくて、読んでいて大変充実した印象がありました。今後もこのクオリティを維持していって欲しいと切に願う次第。
 しかし、いつも本誌を買っていた本郷三丁目の書店が、先月から『リュウ』置かなくなったんだよね・・・大丈夫かな。
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by bokukoui | 2008-12-17 23:53 | 漫画 | Trackback | Comments(0)

やっと『月刊COMICリュウ』12月号雑感

 そろそろ次の号の発売日が近づいてきましたので、論文作業が忙しくなる前に片付けておきましょう。今月号は、今夏からといいつつようやっと連載が始まった、鶴田謙二『さすらいエマノン』が表紙でなかなか格好良し。

・ナヲコ「なずなのねいろ」
 引き続き回想篇。前号で示唆された眞さんとなずなの関係について描かれています。そろそろ次当たりからは現在に戻るのかな? なずなが三味線を弾くには、最初のきっかけとなった父、再び弾くきっかけとなった叔父がいたわけですが、今度は年下の他人である伊賀君が関わった時にどんなことになるのでしょうか・・・しかし、マジで伊賀君の名前を忘れかけていて焦りました。
 それはそれとして、幼少なずなのセーラー服姿がとても可愛いのですが、かわいいと単純に言ってしまうには胸の痛む美しさなのでありました。

 多忙で色紙プレゼントに応募できなかったのが無念・・・

・速水螺旋人「螺子の囁き」
 今回はロシアものではありませんでした。オリンパスのペンEEという、昔流行ったハーフサイズ(普通のカメラと較べ半分のフィルムですませるので、画質は粗いが節約になる)のカメラ。速水氏は今でも現用だとか。
 鉄道の写真集を見ていたら、吉川文夫氏が「一頃安いのでハーフサイズを使ったが、今見ると箸にも棒にもかからない」とかこき下ろされていた印象がありましたが、固定焦点で簡単に扱え、セレン電池で消耗品もなく、今でも使える。なるほど、ロシアもの好き速水氏のお眼鏡に適いそうなメカではあります。 

・黄島点心「くままごと」
 今回は二本立て。一本目の「種を蒔くこぐま」は多分、大熊が登場しない初作品では。今回は二本とも「食品安全」関係なのか・・・いやまあ、そういう社会性とこの漫画の面白さは別に関係ないと思いますが。

・とり・みき/唐沢なをき「とりから往復書簡」
 愛猫家の唐沢なをき氏が動物ネタを振ったのに対し、とり氏

「どいつもこいつも あいつもそいつも いしかわじゅんも
 飼ってる犬猫のことになると えんえんえんえん デレデレデレデレ しやがって」


 わりと共感。

・神楽坂淳/伊藤伸平「大正野球娘。」
 前号は一体何をやらかしたのかと思いましたが、やはり途中で落っことしていた模様。本題から外れた大暴投だった前号の、後半が今回載っていましたが、通して読めば結構いい話・・・やっぱ大暴投だ。

・永井朋裕「うちゅんちゅ!」
 なぜか知らねど2ちゃんリュウスレで評判の悪い本作、小生は大好きなんですが。
 で、今号もトンデモ幼稚園シリーズ。肝心の宇宙人はあんまり登場しないし、ひところのホームコメディ的方向からも変わって、さてこの先はどうなるのか? 幼稚園児をこういう風に描くこと自体になにがしか抵抗感を覚える人がいる(2ちゃんのスレでは『園じぇる』を例に挙げていたのがいたけど、???)ようなことには、少し驚きました。本作はそういう視点ではないように思うのですが、どんなものでしょう。

・大野ツトム「ネム×ダン」
 考えてみれば今までこの作品の感想を書いたことがなかったような。
 たまきひさお「トランス・ヴィーナス」と好一対? な作品です。遠く宇宙の向こうからやってきた宇宙人(的存在)が地球人に取り付いて、毎回これまた宇宙の果てからやってくる怪しい連中をやっつける、という枠は両作品とも同じで、取り付くキャラクターと取り付かれるキャラクターの性別が逆になっている(たまたまでしょうが)ためますます一対感があります。本作は取り付くのが男で取り付かれるのが女の子(めがねっこ)。で、どっちも面白いのが嬉しいところです。

・アサミ・マート「木造迷宮」
 ありきたりの材料(シチュエーション)を、ごく正統的な方法(ストーリー)で調理したものであったとしても、丁寧な仕事を積み重ねれば、それは芳醇な味わいをもたらすのであります。
 恰もこのお話中で、ヤイさんが作る肉じゃがの如く。

・安永航一郎「青空にとおく酒浸り」
 新参者にはネタが分からんところが多すぎるけど、もはやそんなことはどうでもいい作品ではあります。単行本は火星人刑事のようなことにはならないといいなあ・・・いや、もう既になっているのか。しかしそれを踏まえて「ぱんつじゃなければありがたくないもん」の台詞を考えると、斯界の先達としての余裕が感じられます。

・安彦良和「麗島夢譚」
 久しぶりにお話の続きが。台湾で暴れ回るオランダ兵、なんてのを読まされた日には、またぞろ Europa Universalis 2 なぞがやりたくなってきますが、時間がありませぬ。
 ところで、宮本武蔵は本作中どう見てもボケキャラのような・・・こういう描き方はあんまりない気がして、それもまたよし。

・いけ「ねこむすめ道草日記」
 巻頭カラー。単行本発売おめでとうございます。しかし正直、カラーでのキャラクターの顔色が、妖(あやかし)の猫娘はともかくも、小学生男子諸君のそれがちょっと不景気な感じが・・・猫娘だけでなく、彼らの可愛らしさも本作の魅力と思うだけにちょっと残念。お話の方は前号編仕立てで、次号が楽しみです。

・梶尾慎治/鶴田謙二「さすらいエマノン」
 巻末カラーでオールカラー。扉絵に出て来る都電の廃車体の魅力的なこと。戦前製ながら都電ほぼ全廃頃まで更新しつつ働いていた古豪1000形(1052とナンバーも描いてある)。塗装の褪色した表現もまた美しい(廃物が美しいというのも変な話ですが)。しかし都電末期の黄色+赤帯の褪色というよりも、緑っぽいので旧塗装だったように見えますね。これのポスターが欲しいので特典に・・・ならんな。
 え? 都電はどうでもいいからエマノンはどうしたのかって? 今回はオールカラーで8ページしかなくて(うち2ページは見開きエマノン)話は全然進んでいないんだから、「これはっ!」という一齣をためつすがめつ鑑賞というのでいいんではないかと。

・京極夏彦/樋口彰彦「ルー=ガルー」
 今号は休載でしたが、いなくなって初めて分かるありがたさ、と申しましょうか、やはりこれが本誌の看板なんだろうと改めて感じ、単行本を買い込みました・・・が、忙しくてまだ読んでいないという次第。

・横尾公敏「ロボット残党兵」
 アクセス解析をしたらここからリンクが張られていたのですが、もちろんご紹介いただいたのは大変有難いことと思っておりますけれど、元の記事からそのような引用のされ方をされるとちょっと微妙な気もします。

・「ちみもりを短篇集 SF編」(別冊付録)
 ゼオライマーのちみもりを氏の、デビュー作も含むらしい80年代の旧作を6本に、あさりよしとお氏との対談を収めるA5の小冊子。
 内容は、嗚呼栄光の80年代って感じです。ロボットが女の子を襲ってどうしたこうしたとか。しかし、これら短編の初出は書いていないのですが、多分『レモンピープル』とか『プチアップルパイ』とかですよね・・・早い話がエロマンガ雑誌に載せていた作品を別冊に付けているわけで、うーん大した編集部。ナヲコ先生の旧作を集めた単行本出したんですから、ついでに『DIFFERENT VIEW』も復刊してください。


 まだ読んで思ったことは幾らもあるのですが、あまり長くなりすぎると書くのも読むのも大変になりますのでこの辺で。
 しかし今回の別冊付録には驚きました。面白く読ませては貰いましたが、『リュウ』編集部はやはりエロへのこだわりがあるのでしょうか。もうこうなったら、年に一回『裏・COMICリュウ』とでも題して、今の連載陣でエロマンガ雑誌を出したらどうかと思います。きっと読者層が大きく拡大・・・しないかね、やっぱ。そっち方面の実績のある方もさりながら、エロというお題を出されたらどう切り返してくるのか、是非読んでみたい作家さんも多い雑誌ではありますが。

※追記:その後『リュウ』が附録で『リュウH』なる別冊を出しました。
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by bokukoui | 2008-11-17 23:53 | 漫画 | Trackback | Comments(0)

簡単に『月刊COMICリュウ』11月号雑感

 いろいろ忙しいのですが、また次の号が出そうなので、手短に。
 今回は新創刊2周年特集(小生が本誌を買い始めて1年ともなるわけですが)、ということで付録がいろいろついているのですが、そちらは我が琴線に触れるところなく・・・ま、本誌について以下簡単に。

・ナヲコ「なずなのねいろ」
 なずな回想編も大詰めでしょうか。なずなの、父から引き継いだ天性の音に心揺れる花梨さん。そしてようやく、なずなが叔父の眞さんに、密かに三味線の手ほどきをしていたことの繋がりが見えてきました。花梨さんと眞さんの繋がりはいよいよ妖しさを増してきましたが・・・
 幼少なずなが三味線を弾いているシーンで、三味線の「カンカン」という音の書き文字が、マジックで大胆に書いてあって、しかもわざと(でしょう)文字を塗り残してあるあたり、なずなの荒削りな音が伝わってくる感じです。

・速水螺旋人「螺子の囁き」
 今回もロシアメカ、アントノフAn-2。戦後の1947年初飛行の単発複葉機、万能の軽輸送機です。ポーランドで1991年まで作っていたとは・・・地上を見やすくするのか、ちょっと変わった風防が可愛いです。

・神楽坂淳/伊藤伸平「大正野球娘。」
 大正なのに扉の絵がT-34/85・・・。いきなり後日談状態で、おまけにペン入れ怪しいページもあったり、そして途中で終わっているような・・・。女の子の絵はラフでも、T-34はきちんとペン入れしてるのはどういうことか。
 いきなり心配になってきました。

・大塚英志/ひらりん「三つ目の夢二」
 エプロン+和服の女給さんに目が奪われた読者は決して小生のみではないはず(ホテルの従業員なら「女中」でいい気もしますが)。それはそれとして、震災の中で夢二は幻想モードに入り込んでアレなシーンになっております。

・石黒正数「響子と父さん」
 いよいよ石黒作品再登場。微妙な距離感を堪能。とはいえ現状では「ネムルバカ」ほど印象が強くないのですが、シリーズを今後重ねて魅力も深まることを期待します。

・ちみもりお/ワタリユウ「冥王計画ゼオライマーΩ」
 新連載。何でも昔のロボットアニメの復活というか続編みたいなものらしいのですが、ロボット系を受け付けない小生としては如何とも評価しがたいところです。とりあえず女の子はとても可愛らしく、初回から触手まがいに絡め取られるなど、見所も。
 で、何で受け付けないのに感想を書いているのかといえば、ナヲコ先生の『からだのきもち』のあとがきで、編集が「ゼオライマーも出したし」、だからナヲコ先生のエロ作品集も出しましょう、という文脈で出てきたので気になったので・・・正直関連は分からん(笑)

・安彦良和「『麗島夢譚』事始」
 エッセイ漫画としても面白かったのですが、次回から連載再開らしく、喜ばしいことです。それにしても、博多から筑肥線経由で平戸に行ったら、そりゃ時間かかりますわな。

・たまきひさお「トランス・ヴィーナス」
 祝隔月連載決定(それにしても、月刊連載の漫画と同じくらい、隔月や不定期の連載があるのではないかと・・・)。一気に読まされるパワーの点では、本誌でも随一の作品と思います。「純愛も 行き着く先は肉欲なのよ」ってなもんで。

・アサミ・マート「木造迷宮」
 扉絵を見た瞬間、ヤイさんの幼少時代の話かと一瞬思いました(笑)。駄菓子屋のバアさんがいい味を出しています。

・安永航一郎「青空にとおく酒浸り」
 今回は本来のストーリーに戻って一安心。「ノーパナイザー」ってのは、目にも止まらぬ速さで女性のぱんつ(下着の方)を脱がす奇怪な技を使う輩、という意味だと思っていたら、ちゃんと本来の? 意味があったんですね。

・魔夜峰央「黄昏マンガ家ミーちゃんのSFですよ」
 「クレプスキュール」が一応終わったので、今度はエッセイ漫画。『リュウ』編集部はSF好きが多いんでしょうか。コマ割りがひたすら横にだけ区切っています。

・永井朋裕「うちゅんちゅ!」
 幼稚園ネタが引き続き。ある意味『LO』よりいかれてます。

・つばな「第七女子会彷徨」
 今回も二本立て。もしかするとこれはすごい作品なのかもしれない、と思うようになりました。今回は特に、死んだ人の意識をデータ化して「天国」を作ってしまう話が特に。

・天蓬元帥「ちょいあ!」
 『電撃大王』だとか『まんがタイムきらら』だとかの掲載でも違和感のない作品だけに、個人的にはあまり注目しておらず、殊にガスマスクをいつも装着していたガス子がガスマスクを取ってただの美少女になってしまったのは遺憾だと思っていましたが、今回久々にガスマスク姿が見られたのは良し。あとどうでもいいお国自慢ネタもよかったのではと。岡山といえばママカリもいいですが、大手饅頭は外せない。


 駆け足で見てきましたが、今回も基本的には満足の内容。次回はやっとこさ『さすらいエマノン』掲載ということで期待大です。
 それにしても、今号の『ゼオライマー』だとか、付録の出淵裕『機神幻想ルーンマスカー』だとか、大暮維人『BURN-UP EXCESS&W』だとか、ひとむかし或いはそれ以上前の漫画を、復刊させたり続編を出したり、そういうのが『リュウ』周りは多い気がします。そのお陰でナヲコ先生の作品も、未収録作品が単行本化されたので文句のないところですが、市場の飽和というか成熟がこういった方針を採らせているのでしょうか。
 で、小生がふと思ったのが、

『COMICリュウ』の商売敵は復刊ドットコム

 ではないかと。実際、ナヲコ先生の単行本未収録作品集は復刊ドットコムで要望されて、結構票集まってましたからね。
 或いはむしろ逆に捉えるべきかもしれません。復刊交渉開始の目安である100票まで行かなくても、この分ならいけそう、というのを漫画を扱っている出版社が先に目をつけて交渉すれば、復刊ドットコムよりも或いは手早くやりやすいかもしれない、そんなことをふと思いました。フリーライダー的やり方ですけど、本気で出すならノウハウのある方が、漫画雑誌を定期刊行しレーベルも持ってる方が、有利でしょう。なんだか野党のよい政策を丸呑みして、実行したら自分の手柄面する自民党みたいですが。
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by bokukoui | 2008-10-13 23:55 | 漫画 | Trackback | Comments(4)

11月号も出たのに『月刊COMICリュウ』10月号雑感

 いろいろトラブル続きだった電子機器関係の環境も、憑かれた大学隠棲氏のご指導のおかげでかなり使えるようになりました。まだ細々といろいろ残っておりますが、そして部屋そのものの環境はむしろ混沌度が増しているのですが、これで作業効率は大きく改善されたものと思います。ただしこれまで効率低かった分の(体調もあるが)ツケはまだだいぶたまっておりますので・・・再来月には学会報告もあるし、なかなか気の休まる暇がありません。

 そんなわけで、今月発売の『COMICリュウ』もまだ読んでいないのですが、先月号の感想が速水螺旋人「螺子の囁き」の鉄道ネタについてしか書いておりませんでしたので、今回こそ簡単に感想をば。

・ナヲコ「なずなのねいろ」
 引き続きなずなの幼少時代回想篇。両親と別れ義母と姉(半分だけ血縁)のもとに引き取られたなずなが描かれます。義母が姉の花梨さんに、なずなに三味線を教えるよう命じます。
 「・・・はい・・・/・・・ねぇ、お母さん」
 「先生と呼びなさい」
 「おかあさん / おとうさんはどうしてこないの? どうして撫菜ちゃんを迎えにこないの・・・?」
 複雑な人と人との関係の中で、三味線との関係もまた様々に絡まって展開しています。

・安永航一郎「青空にとおく酒浸り」
 今月号はこれまでのストーリーと全く何の関係もなく、「瀬戸内海の西の方のちょっと信じられないすごい話大会」と題して、某県のコワ~い話を4つ紹介。いやあ、大分某県教育界(教育ネタ以外も1つあるけど)あなおそろし。しかし単行本化の際、この話どうするんでしょうか(あ、だからなかなか単行本が出ないのか)。
 ところで、このような噂話をもっともらしく広める効果的な手法は、過剰なほどしつこく「この話はフィクションです」と繰り返すことなんですね。「建前上フィクションです。」「フィクションです 信じないでね。」「やばいくらいフィクションです。」「何度も言うけどフィクションですから」・・・そして巻末の目次についている著者ひとことコーナーで「ここだけの話だが、実はフィクションというワケでもないんだ。」

・とり・みき&唐沢なをき「とりから往復書簡」

 単行本が出たので早速購入。最初からのネタが分かって大いに満足。単行本は執筆者によってページの印刷の色を変えてある凝りようですが、単色の雑誌版の方が読みやすい気もします。パッとページを開いた一瞬、とり・みきか唐沢なをきか、どっちの絵かわからない、そこがいいとも思います。もちろん編集部の気合いはひしひしと伝わってくるのですが。
 ところで今号の漫画では、とり・みき氏が「唐沢なをきが描いたとり・みきの自画像(唐草風呂敷のあれ)」を描くという実にややこしいコマが。単行本の帯の写真の元の絵を描いた時のシーンですね。

・黄島点心「くままごと」
 こぐまどもの名前が次第に判明してきて楽しみが増えました。ですが、「ツィッギー・ハィッギー」ってどう発音するんだ。

・永井朋裕「うちゅんちゅ!」
 「アンファン・テリブル」な幼稚園。実に「教育的」な保母さん。毎度ながら「酷い」漫画でした。(誉めてます)

・つばな「第七女子会彷徨」
 2本立て。このシリーズ、以前掲載されたときは印象に残らなかったのですが、今回はなかなか。特に「私達の顔は個人情報の塊! 顔隠し君大発売」の方が。それにしてもめんどくさい世の中になったなあ。

・いけ「ねこむすめ道草日記」
 今回は新キャラ・狛犬姉弟(当然犬耳)が登場。弟が妹に見えてなりません。狛犬の化けた姿が、袴を膝で括ってあるのに頭身が低いので、ちょうちんブルマ状態なのもまた良し。
 ところで、いけ氏はサンセットゲームズでTRPGの仕事もされているのか・・・。

・魔夜峰央「クレプスキュール」
 今回で一応最終回、単行本化との由。いかにも続きそうな終わり方なだけに、是非第2部に続いて欲しいですね。隔月掲載でしたが、1話がその分長く、さらに濃度も高い作品でしたので、大変読みでがあったいい作品でした。

・五十嵐浩一「REVIVE!」
 前回のレポで、「各話同士のつながりが迷走している」という感想を書きましたが、なんと今回で最終回に。もうちょっと展開して、まとめて欲しかった感があります。

・坂木原レム「フルイドラット」
 扉絵が・・・なんといいますか。ミズキ-サイネンとアルミ-マリカの関係を並行して読んでみるのもまた楽し。

・神楽坂淳/伊藤伸平「大正野球娘。」
 顔見せ乳見せだった前回(第1回)と違い、今回はちゃんとお話が。お嬢様が、野球をやっていた青年(見合い相手・銀行家子息)の阿呆さ加減に激怒して、自ら野球チーム結成に乗り出します。なかなか面白いですね(原作の筋か、漫画の良さかどっちが大きいかは分かりませんが)。体育会系は明治時代から暑苦しかったのですね(小生は「体育会系はなぜ暑苦しいのか」という歴史研究を卒論でやろうとして挫折したことがある)。それにしても、この作品の設定の2年後は金融恐慌ですが、件の銀行家は無事だったのでしょうか。
 ところで、この原作小説はアニメ化されるそうですが、スカートの長さが短すぎますね。膝が見えるなんて、はしたなくってよ。この点は漫画の方がちゃんとしてますね(挿絵は未確認)。

・大塚英志/ひらりん「三つ目の夢二」
 以前別な騎崎サブゼロ氏作画で連載が始まったものの、その方の健康問題で中断、仕切り直しだそうです。大塚英志原作の漫画といえば、小生が読んだことがあるのは『オクタゴニアン』だけですね。あれも面白かったのですが、続きは・・・。
 それはさておき、これも大正です。ひらりん氏の作品は、以前連載されていた「のろい屋しまい」がありましたが、それと比べると絵の感じも少し変わって、読みやすくなっています。「のろい屋」はどうもページ内に情報を詰め込みすぎの傾向があって、もちろんそれが面白いこともあるのですが、往々作品の幹が見失われ、一読「ん?」となることがありましたが、今回はそのようなこともなく。
 袋を被った怪しい男の登場に『オクタゴニアン』を思い出しました。次回が楽しみです。

 
 早いとこ山積する所用に目鼻をつけ、今月発売の号にも取りかかりたいものです。
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by bokukoui | 2008-09-25 22:01 | 漫画 | Trackback | Comments(4)

『月刊COMICリュウ』10月号の速水螺旋人「螺子の囁き」について

 体調も機器もその他もいろいろあって、なかなか何事も思うようにはいかず、こういった状況でネタも暇もないのですが、まあそんなことばかり書いていても何も面白くないので、目先の違った話を。

 で、せっかくタグまで作った割に、ちっとも更新していない『COMICリュウ』の話ですが、うっかりしているうちに次の発売日が目前にまで迫ってきたので、急遽一つ。もちろん、ナヲコ先生の「なずなのねいろ」はじめ掲載された漫画作品について書きたいのですが、それ以上に先月発売だった10月号には驚くべき記事がありましたのでまずその話を。
 それは速水螺旋人氏のイラストコラム「螺子の囁き」ですが、なんと今回のお題が

 ロシアの蒸気機関車「E形SL」

 だったので、これはもう驚いた次第。

 以前、速水氏の作品について書いた、単行本『速水螺旋人の馬車馬大作戦』と、この「螺子の囁き」を比較した記事の中で、兵器でないメカが「螺子の囁き」では登場しやすいから、鉄道も出るかも、という期待を表明しておきましたが、いやあ本当に出るとは嬉しい限りです。

 で、お題はロシア・ソ連熱愛者の速水螺旋人氏にふさわしく、ロシアの蒸気機関車でした。E型というのはずいぶん素っ気ない名前ですが、世界でもっともたくさん作られた蒸気機関車(およそ1万4千輌)として有名です。ロシアで速水氏は実見されたそうで、絵もいい感じです。比較的小振りな動輪が5軸並んで(先輪も従輪もない。軸配置は0-10-0)、その上にボイラーが載っかっている姿はスマートさは全くありませんが、機関車らしいパワフルさはありますし、どこか短足ぶりがユーモラスな感じもします。1912年初製造で2次大戦後まで作られていたとか(道理で数が多いわけです)。日本でいえばちょうど9600形と同世代ですね。小径の動輪をたくさん並べてその上にボイラーを乗せた貨物機、という点では似ているかもしれません。どちらも末永く活躍したし。
 兵器などのメカを巧みに描かれる漫画家さんが、こと鉄道になるとバランスが変になったりすることがままあったりしますが、そんなことないのが今回の「螺子の囁き」の嬉しいところです。短足な感じが、速水氏の画風とも相性がよかったのかも。もっとも、蒸気機関車のスペックで一番大事な動輪径は書かれていませんが(1320ミリだそうです。1333ミリと書いていた本も見た覚えがあります。どちらにせよ、ロシアの5フィート=1524ミリゲージより小さい動輪な訳で、1250ミリの9600以上に短足な感じ)。

 しかし、ハタと思ったのですが、ロシアの鉄道のことってどうも日本ではあまりわかりませんね。このE形は、世界最多生産ということで存在ぐらいは小生も知っていましたが、ロシアの機関車の技術的な特徴とか系譜、というのはさっぱりです。なるほど英米独と違い輸入機はありませんでしたが、満鉄が繋がっていたという浅からぬ縁はあるはずなんですけど・・・。
 当ブログに折々コメントしてくださる鈴木光太郎さんのブログ「蒸気機関車拾遺」では、最近ロシア関係の機関車が数多く登場していますね。E形より古い19世紀の話題が多いようですが、E形の話題も出ています。写真もあるので、興味を持たれた方は是非ご参照ください。紹介されているのがスウェーデン生産バージョンというマニアさに脱帽(E形はロシアの他ドイツとスウェーデンでも生産された由)。
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by bokukoui | 2008-09-17 23:45 | 鉄道(その他) | Trackback | Comments(2)

今更ながら『月刊COMICリュウ』9月号雑感

 ゴタゴタ忙しくしたり、暑さでのびたりしているうちに、気がつけば八月も十日を過ぎていました。
 で、ふと思い出したのですが、先月「『月刊COMICリュウ』10ヶ月分まとめて感想」なんて記事を書いたあと、19日にナヲコ先生の単行本共々『月刊COMICリュウ』の9月号を買って読んだのに感想を書いていませんでしたね。折角カテゴリ作ったのにこれはいけません。そこで・・・と思ったのですが、その後少々考えた結果、カテゴリよりタグの方が記事一覧が出てくる分使い勝手がよいのではないかと考え、タグに切り替えることにしました。ついでに、という言い方もなんですが、「ナヲコ」先生のタグも作りました。ナヲコ先生の単行本も勿論読んだ以上は感想を書くべきなのですが、それはかえって非常に難しいことなので、いつか精神的余裕が出来たとき、ということで。

 ところで先日友人に、「お前のブログは長すぎるから読む人が少ないんだ」と言われたので、その友人に学んで極力短く書くように、今回はやってみましょう。かえって難しいんですけど。

・ナヲコ「なずなのねいろ」
 なずなの秘密がいよいよ明らかに・・・なるのは次号のようです。ブリキの太鼓ならぬ三味線、なんて想像が(三味線を自作した場合、皮は何が使いやすいでしょう? 近所の猫をアレするわけにはいかなさそうで)。
 回想シーンでわずかに登場するなずなのお母さんの表情と台詞(の沈黙)が、印象に残りました。

・神楽坂淳/伊藤伸平「大正野球娘。」
 初回巻頭カラー。初回ということで何か違う方向にはっちゃけていますが、次回はちゃんと野球するそうです(笑)。セーラー服は最初体操着的に導入されたようなので、セーラーと袴が混在しているのはなかなか宜しいことと思います。

・安永航一郎「青空にとおく酒浸り」
 いつもにもまして濃いめ。徳間の雑誌で「崖の上の放尿(ホニョ) もらさなくてよかった」という小ネタも冴えてますが、やはりアレなおっさんキャラがこの作品の愉しみ。今回のメインゲストキャラである「国恥記念日」と大書したパンツをはいたおっさんも強烈。今回限りにするのは勿体ない。

・宮部みゆき/中平正彦「ドリームバスター」
 『リュウ』を1年近く読み続けて、やっと本作の作品世界を少しは掴めるようになったかも。新展開で久しぶりのリエコ登場も、成長しているようで成長していない、人に期待されるということに舞い上がってしまう、そんなところに胸が痛みます。

・西川魯介「ヴンダーカンマー」
 ますますシリアス路線に転換し、今回はコメディ要素なし。それはそれとして、カッセ少尉のかぶっている鉄兜はちょっと欲しい。あの石炭バケツ形ヘルメットに「安全第一」と書いてあるのですが、緑十字のところが鉄十字(パテ十字)になっているのです。

・いけ「ねこむすめ道草日記」
 男の子たちの可愛いらしさもまたよし。小生ショタのたしなみはありませんけど。

・あさりよしとお/鶴田謙二/たまきひさお/加藤直之「追悼野田昌宏」
 SFにはとんと疎い小生ではありますが、野田氏のお名前は聞いたことがありました。SF売り場の「近辺」は結構うろうろしてましたから。パイオニアの方が74歳ということは、斯界も成熟したのだとも捉えられましょう。
 ところで鶴田先生、『エマノン』の続きは如何相成ったのでしょうか?

・アサミ・マート「木造迷宮」
 対抗心を燃やすヤイさんの表情が素晴らしいです。幼時のヤイさんの絵も二コマとけちらずに描かれるのを希望。
 結局このような表情を引き立てるには、道具立てはありきたりであることがむしろ望ましいのかも知れません。しかしけん玉の資料を捜す前に、家屋に関する資料を・・・(まだ根に持ってる) 

・魔夜峰央「クレプスキュール」
 毎度思うのですが、笑うシーンとシリアスなシーンとの配分や構成が絶妙なんだなーと感心。ところで次回も掲載なのは嬉しいのですが、もしかして終わり? と心配の方が先に立ってしまいます。

・永井朋裕「うちんちゅ!」
 宇宙人との異世界遭遇を織り込んだホームコメディ、と思っていましたが、実は男オタクの妄想をもっとも煮詰めたという点では本誌随一の危険なマンガかも知れません。

・坂木原レム「フルイドラット」
 ミズキさんの飾らない「色気」と、アイドルの人工的な「かわいさ」との対比に感心。

・五十嵐浩一「REVIVE!」
 秋葉原通り魔事件を早速作品中に取り込んでいます。7月19日発売の雑誌のマンガで間に合うものなんですね。
 このマンガ、一話一話は結構面白いんですけど、連載としては話がどっちに向かっているのか時々分からなくなります。一話完結って訳じゃなさそうだし。

・たまきひさお「トランス・ヴィーナス」
 別に何か特定の作品を指して言っているわけではないつもりですが、作者が一人疾走してしまっていて、読者は呆然と口を開けたままその走っていく様子を眺めているだけ、なんて漫画が折々ありませんか。長期連載を途中から読んだりしたときはやむを得ない面もありますが、初回から読んでも時としてあるのではないかと思います。
 なんて話をしたのは本作がそうだと言いたいのではなく、全く逆で、一読即引っ張り込まれる、そのスピード感がたまらないと感じた次第。
 ところで作者の方の名前に見覚えがあったのですが、やっとさっき園田健一『GUN SMITH CATS』のアシスタントだったと思い出しました。久しぶりにガンスミを引っ張り出して、あとがきコーナーの田巻氏の絵を見ると、ソノケンがこう注釈していました。
 「彼は“雑誌ブレイカー”らしい」
 ・・・『リュウ』は大丈夫だよね?

・速水螺旋人「螺子の囁き」
 今回のお題は「コングリーヴロケット」。ナポレオン戦争の頃イギリス軍が使っていたロケット兵器ですね。小生はどっちかというと「コングレーヴロケット」だと思ってました。
 で、このロケットはまあそれなりに有名と思うのですが、今回のこのコラムの目玉はむしろ、コングリーヴロケットのモデルになったインドのマイソール王国のロケット。これは見たことがなかった。安定棒が竹だったんですね。竹の棒に黒色火薬を詰めた木筒をくっつけた、ロケット花火の親玉というわけ。
 同じ時代の日本では、黒色火薬の扱い自体は慣れていたし、竹の工作もお手の物だったのに、こういうものは開発しませんでした。やはり平和が何より。
 ところでこのロケット、運動エネルギーで対象を破壊するというより放火用だったんでしょうか。ウェリントンはロケット兵器を好まず、都市を焼き払うくらいにしか使えないが幸い使う機会がない、とか言ってたと何かで読んだ覚えが。といって推進薬と炸薬を別にするほど凝っていたのか、機会があれば調べてみよう。

※追記:炸薬の話ではないですが、ロケットの余談はこちら参照。

・読者返信用はがき
 今月はちゃんと「螺子の囁き」になってました(笑)

 さて、まだまだ触れたいことはあれど、やはり短く書くことは難しいなあということに気付いたもので、今月分はこの辺で。畏友の境地に達するのは、小生には難しそうです。
 なお、来月号と同時に『とりから往復書簡』の単行本が出るそうで、これは買うかも。
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by bokukoui | 2008-08-11 23:59 | 漫画 | Trackback | Comments(4)

『月刊COMICリュウ』10ヶ月分まとめて感想

 幸いこのところ復調傾向なので、部屋掃除を進めたり論文の準備をしたりそこそこ出かけたりと、まあそれなりに活動しております。とはいえ電車の中では寝てばかりで読書が進まなかったり(やはり出かけると疲れるんですね)、パソコン関係の方は小生の使う機械使う機械が悉く不調に陥るという体たらくで(毒電波でも発信しているのか?)、やはりまだ全面的な復調とも行かぬようであります。

 ともかく、そんな風にドタバタしているうちに時間が経ってしまい、『月刊COMICリュウ』関係の話をするという積もりが、速水螺旋人氏のコラムの話ナヲコ先生の新刊の話アサミ・マート『木造迷宮』の話まで書いたところで、気がつけば次の号の発売日が迫ってきてしまいました。ので、今日はもう一気にまとめて、小生が同誌を買い始めた2007年11月号(9月発売)から前月発売の2008年8月号まで、記憶に残る作品について感想を記すことにしようと思います。思い切らないと何時までも先延ばしになって、結局書かずじまいに終わりそうなので。
 ので、一作品3行程度にしかなかろうかと思いますが、勝手な感想を徒然なるままに以下に連ねていきます。思い浮かぶままなので、順序に特に意味はありません。

(相当に長いので続きはこちら)
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by bokukoui | 2008-07-17 23:58 | 漫画 | Trackback | Comments(4)

アサミ・マート『木造迷宮』~建築学的にこれってあるの???

 引き続き『月刊COMICリュウ』、というか、リュウコミックスの話をば。


アサミ・マート『木造迷宮』

 「三文作家」の独り者「ボク」(おっさん)が、一軒家で割烹着姿の女中さん「ヤイさん」と暮らす、そんな日常をしみじみと描いた作品。
 この漫画を、『COMICリュウ』を小生が最初に買い込んだ昨年11月号で見かけたことが、同誌定期購読の一つのきっかけとなったことは間違いありません。この辺のことはだいぶ前に、酒井シズエ翁主催の「新春メイドさん放談2008」の中で縷々喋ってますので、あんまり繰り返すことはありません。
 小生一読して、絵がなんともほんわかとしていいなあと思い、また身辺の小さな出来事を丁寧に描くそのお話(お話というほど起伏があるわけではないのですが、それもまたよし)もまた感じ入り、コミックス発売前にアサミ・マート氏の同人誌まで買い込んだくらいでした。編集部は、雑誌連載時も、或いは単行本の帯でもそうなんですが、「日本の正しい女中(メイド)さん」と銘打ってたりしますが、いわゆる「メイド」ものとはかなり傾向が違っていると思います。こちらのしばたたかひろ氏のレビュー中にある通り、「けたたましい萌えに疲れてしまったという人」に向いた、「メイド」萌えにむしろ同調しない層にこそ受けるのではないかと思います。

 で、コミックスも発売後間もなく購入しました。そして一読して、絵や描かれた世界の雰囲気の良さはもちろん楽しめたのですが、が・・・九仞の功を一簣に虧くというと大げさかもしれませんけど、ちょっと引っかかるところが出来てしまったのでした。
 それは何かといいますと。

(引用図があるので続きはこちら)
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by bokukoui | 2008-07-12 23:31 | 漫画 | Trackback | Comments(9)

ナヲコ先生単行本2冊同時発売記念企画 なずなのぱんつ考

 世相の話などすれば暗澹たる思いになり、趣味的な話をすれば繰言になり、身辺の話をすればただ沈黙よりなく、とかく人の世は住みにくい感ばかりする今日この頃ですが、時にはいいこともあるのだということで、表題の如くナヲコ先生の新刊に寄せる期待と『月刊COMICリュウ』の話などしたいと思います。

 というわけで、ネットでも書影が公開された様子なので、以下にご紹介。


『なずなのねいろ(1)』
 『月刊COMICリュウ』連載作品を単行本化。三味線を奏でる少女・なずなと出会った高校生・伊賀君が三味線部を作ろうと・・・というお話。でもやはりナヲコ作品にとってしばしば重要テーマである「きょうだい」が、boy meets girl 的な話にとどまらない厚みを作品に与えている(と、個人的に思います)。


『からだのきもち』
 単行本未収録のかつての作品をまとめたもの・・・とはつまり、復刊ドットコムのリスト(はてなダイアリーのキーワードにも同じのが)に明らかなように、本来は成年向けだった作品集。

 『月刊COMICリュウ』でナヲコ先生の連載が始まったということ自体結構驚いてそして嬉しかったものですが、順調に連載が続いているからには単行本化、という流れは順当なところです。
 しかし、しかし、まさかかつての作品集まで出るとは・・・最初、先月発売の本誌の広告ではタイトルしか載っていなかったので「?」だったのですが、驚き喜び、かつ『リュウ』編集部の素晴らしいセンスと英断に感動して、思わず当ブログに新しいカテゴリ[特設]『COMICリュウ』関係まで作ってしまいました。一応「漫画」の下位分類ということで[特設]とした次第。「関係」なのはコミックスも扱う予定なので。
※追記:閲覧・記事作成双方の利便性を考え、カテゴリをやめてタグにしました

 確かに、『リュウコミックス』はベテラン作家の旧作の再版も結構やっているようですので、それだけならまあそういうこともあるのかな、とは思えなくもありません。が、曲がりなりにも「成年コミック」の類として当初発表されたものを、普通のレーベルで黄色い楕円マークもなしに出してしまうというのはやはり驚きました。
 ナヲコ先生ご自身からして
わたしの未収録ってことは、マーク付きなんじゃ!?

と思いきや、マークなしなのです………………………
工工エエエエ(゚д゚;)エエエエ工工工工エエエエ(゚д゚;)エエエエ工工
しかもノンジャンルなんです!!!!
工工エエエエ(゚д゚;)エエエエ工工工工エエエエ(゚д゚;)エエエエ工工
(といってもぼーいず系のえちいのは避けました)


思い切りすぎじゃね!?徳間書店さん!?
 と仰るほどですので。
 しかしマークをつけないどころか、編集部は『なずなのねいろ』とセット売りする気満々ですね。帯を見れば一目瞭然で。あと、ネット上で当初伝えられた書名は『連立H方程式』だったらしいですが、書名を変えたのも『なずな』と揃えるためのような気がしてなりません(笑)。商売としてはもちろん至極妥当なことと思います。
 で、ナヲコ作品の年来の読者ならば、Hシーンがどうこうとかマークがうんたらという皮相的なことで、ナヲコ作品を語るのは愚かだと分かっているからいいんですけど、このご時世それで大丈夫なのでしょうか。いや大丈夫であるべきなんだけど。むしろ編集部にはこのまま突っ走って欲しいと心から思うのですが。

 と、ここでふと冷静になって考えてみるに、『リュウ』編集部はえっちな漫画を出してみたかったんじゃないかと思うに至りました。ここ10ヶ月ばかりの新参者の読者ではありますが、そう思った経緯を以下に述べてみたいと思います。というわけで、今回かかる表題をつけた次第なのでした(別にパンツの話という訳ではないです)。

(今回もいろいろ引用があるので続きはこちら)
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by bokukoui | 2008-07-09 23:58 | 漫画 | Trackback | Comments(4)

『リュウ』特集(1)続き 「螺子の囁き」『速水螺旋人の馬車馬大作戦』

 少し気温が上がると覿面に調子が悪くなります。先月はいろいろあって比較的活動が活発だった(そうせざるを得なかった)のですが、ここ数日はその反動かだいぶくたばっておりました。この分ではこの先が思いやられます。せめて部屋の冷房を稼動させてみようかと思いましたが、冷房機休業中の9ヶ月間に溜まったゴミを片付けないことには稼動もままならず・・・
 このように不調で引きこもっておりますと、新型絶滅収容所の構想とか、大体において考えれば考えるほど当人の精神状況に芳しくないことしか思いつきません。ので、気を取り直して無理にでも明るいことを書くようにします。

 で、途中まで書いてしばらく放って置いた速水螺旋人先生の作品についての感想などひとつ。
 『月刊COMICリュウ』のメカコラム「螺子の囁き」の話をするといいつつ、『速水螺旋人の馬車馬大作戦』の話も一緒にした方がいいのでそっちから、と書いたところで止まっておりました。

  で、『速水螺旋人の馬車馬大作戦』なんですが、本書の面白さと信じがたいお値ごろ感はすでにネット上随所で喋々されているところで、その点について小生も何も異論はありません。該博な知識を背景に、独自のセンスで組み上げた奇想世界は大変楽しいものです。
 また本書の後半を占めるゲーム関係の話にしても、多分やったことのあまりない人でも関心を持てるようになっているのではないかと思います。ゲームの背景世界を速水氏がうまく捉えられているので、ゲームをやって無くても読んで面白いのだろうと思うのです。そして、多少の非電源系ゲームへの素養のある人ならば、プレイ意欲を掻き立てられることでしょう。小生も『バグ・アイド・モンスター』は是非機会があれば、ってこれは読者の9割がやりたいと思っただろうなあ(笑)。もちろん残りの1割はプレイ経験者です。
 小生は『コマンドマガジン日本版』(国際通信社のウォーゲーム雑誌)を以前は結構読んでましたもので、以前同誌上で見かけたものもいくつもあって、懐かしく嬉しかったのですが、そういえば本書によると速水氏の商業初出は96年同誌のようです。それは収録されていないのですが、ひょっとすると多分これじゃないか、という号が現在整理中の書架から発掘されましたので、機会があればまたこれについても。

 この調子でやっていくと長くなるばっかりなので、ここらで話を戻しまして。
 メカにせよゲームにせよ速水氏の描くものが面白いのは、画力を別としても、速水氏がその背景世界に深い知識と愛着とを持っているからなのは間違いないところでしょう。
 で、その点で「螺子の囁き」というコラムは、速水氏のそういった愛着を生かした作品を生み出せるという点で、『馬車馬大作戦』の発表媒体と比べるとひとついい点があるのではないかと思うのです。というのも、軍事、兵器という縛りが解けるからで、例えば『馬車馬大作戦』では「要塞は時速4キロ」の中でちょこっと出てきただけの腕木信号だけで、「螺子の囁き」では1ページ使ったりしてますからね(笑)。そもそも蒸気自動車からして『馬車馬大作戦』では大砲の土台扱いのところ、「螺子」では主役になってますね。
 戦争や軍事というシチュエーションは、トンデモなメカを登場させてすったもんだの状況を描き出すには極めて便利です。でも、その便利さに寄りかかってしまって、そうではない分野のメカとそれをめぐる人間模様なんかがなかなか表に出ないのは残念だと思うのです。それだって充分面白いんだよと。
 速水氏は「官僚主義」というのがお好きで、『馬車馬大作戦』の中でもそれを題材にした面白い話を描かれていますが(本書収録「ユートピア・カフェはあなたの友」は、世にウェイトレス登場漫画数あれど、類例のない傑作)、非軍用の機械でもお役所の頓馬な規制との間でドタバタを起こしたという例は結構あります。きっと面白い話がいろいろ造れると思うんですよね。

 小生が何でまたそれにこだわるかというと、やはり自分が鉄道趣味者だからなんでしょうね(苦笑)。鉄道というのはメカの体系として極めて魅力的なことでは決して他のどの機械分野にも、兵器にもひけを取るものではないんですが、「戦争という劇的シチュエーションに登場しづらい」と「個人所有していじりにくい」という二つの要因が大きいと思うんですが、どうも他のジャンルと距離のある感がありまして。あ、距離のある理由のもうひとつは、「模型業界で鉄道模型だけ規格もメーカーも雑誌も違ってる」かも知れませんね。個人で兼業してる人自体は決して少なくないんですが(兼業者の大御所としては、『シーパワーの世界史』を書くと同時に『鉄道忌避伝説の謎』を書いた青木栄一先生のお名前を挙げておきます)。
 で、『馬車馬大作戦』では、書き下ろしで装甲モノレールに装甲路面電車という悶絶もののネタが巻頭を飾っており、車掌さんのマズルカさんの制服姿がとっても可愛くて、でもやっぱ個人的には車掌さんの鞄は肩掛けよりも腰のベルトから吊って欲しいと思ったりもするのですが、いやメカの話じゃないですね。ともかく、モノレールと路面電車をこんな風に登場させるのってとっても面白いのですが、反面「装甲」じゃないと登場できないのは残念だなあ、とも思っちゃうんですよね。ことに今回、装甲化前のモノレールの丸っこいスタイルが、いかにも大戦間にありそうないい雰囲気だっただけに。
 どうでもいいですが、速水氏はモノレールがお好きとのことですが、そういえばオタキングもモノレールが好きとか書いてたような気が。昔の「未来都市」にはモノレールがバンバン登場していたから、SF好きの少年たちのハートを掴んでいたのかもしれませんね。『馬車馬大作戦』のモノレールは、あれはどう見ても上野公園のモノレールですね。
 鉄道マニア以外の人も関心を持ちそうな鉄道のメカというと・・・シェイ・ギヤード・ロコなんかどうでしょう。縦置きしたシリンダーから歯車と自在継手で動力を伝達するという、まるで自動車みたいな構造の蒸気機関車なのですが、クランクも歯車も継手も全部思いっきり露出しているという豪快な機関車です(だから整備はとてもしやすい)。台湾の阿里山森林鉄道にいたのが有名です。

 というわけで、兵器でないメカにも愛を。

 東武動物公園の駅の近くにある日本工業大学には、工業技術博物館という素晴らしい博物館がありまして、工作機械を数多く収蔵しております。一度ゼミでここを見学に行ったことがあるのですが、これが途轍もなく面白いのです。ここの展示のすごいところは、機械の多くが動くのです。感心することしきり。金属切削をする工作機械ほど「メカっぽい」「メカメカしい」機械はそうざらにありません。興味のある人は是非。工作機械に加えて、蒸気機関車もありますよ。これも動くんですからたまりません。
 工作機械の話を思い出したのは、先日L.T.C. ロルト (磯田浩訳)『工作機械の歴史 職人の技からオートメーションへという本を買い込んで読んだからですが、この本は主として19世紀、産業革命の時期を中心とした工作機械の歴史を扱っています(原書が古い本なので、第2次大戦後まもなくまでで終わっています)。産業革命が実現したのは、蒸気機関を作ることが出来る工作機械が出来たからだというのは言われてみれば当たり前ですが、本書でも述べられている通り、工作機械(とそれを作った人々)の偉大さは専門家以外にはほとんど知られていないのです。確かに、文系の小生にとって、本書を読み解くのはなかなか難しいことだったのは事実で、門外漢には分かりにくいことは確かです。 もう少し親切に図解してくれれば(決して図面の少ない本ではないのですが)、と思うことしきりで、この本を抱えてこの博物館に行けば・・・と思い出したのでした。
 そう、『工作機械の歴史』を速水螺旋人氏に漫画化してもらって子供たちに読ませれば、きっと将来技術者を志す人が大勢・・・?

 話が滅茶苦茶逸れまくりましたね。ここまで読んでくださった方、済みません。
 こう長々と書いてしまったのは、いろいろ思うところがあったからなのですが、それについては流石にもう別記事にします。

※追記:「螺子の囁き」で鉄道ネタがその後登場。こちら参照

※更に追記:「螺子の囁き」が単行本に収録されました。めでたい。
  →「速水螺旋人『靴ずれ戦線 1』略感~「螺子の囁き」完全収録を祝して「火箭図」も」
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by bokukoui | 2008-07-04 23:56 | 書物 | Trackback | Comments(15)