タグ:書籍・漫画等感想 ( 128 ) タグの人気記事

百合アンソロジー『dolce』雑感 附:百合における「革新派」論

 このところ鉄道や電力などのインフラ系の堅い(?)話題が続いておりましたが、今日は華やかで軽やかでほのぼのとした話題をご提供しようかと。

 というわけで、本日発売の


 でございます。公式サイトはこちらをクリックして下さい。『amaro』というアンソロジーの新シリーズという扱いのようで、百合業界も新しい雑誌やアンソロが着実に増え、活発なようで何よりです。
 『dolce』の概要についてはむしろ、公式サイトよりコミックナタリーの記事「百合アンソロ「dolce」誕生、表紙は「ゆるゆり」のなもり」の方が、手短で分かりやすいかも知れません。帯付きの書影画像もありますのでどうぞ。



 で、当ブログでは以前、同様の百合アンソロジー『つぼみ』について感想を書いておりましたが、今回も『つぼみ』同様に、ナヲコ先生の作品が載るということで買い込んだ次第です。それに加え、以前当ブログでも記事「鉄道と漫画・MATSUDA98篇 19才の「鉄道むすめ」はなぜ死んだか」『鉄道むすめ~Terminal Memory~』を取り上げたMATSUDA98氏が作品を描いているというのも、注目した理由でした。

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by bokukoui | 2012-05-25 20:29 | 漫画 | Trackback(1) | Comments(4)

橘川武郎『東京電力 失敗の本質 「解体と再生」のシナリオ』『原子力発電をどうするか』略感

 2011年はなんといっても、震災と原発事故の年でした。そこから電気事業のあり方について議論が盛り上がった・・・ようなそうでもないような世相となり、電力業史を一応学んでいる者にとっては考えさせられる、もっと言えばインフラ事業という歴史的な積み重ねが事業の性格を大きく左右せざるを得ない産業について、多くの人々があまりに無関心であることに衝撃を受けざるを得ませんでした。
 当ブログでは少しでもその関心を喚起する一助になればと、震災以降幾つか電力業史の記事を書いてきました。その効果は大してあったとは思えませんが、しかし何もしないというのもあまりに寂しく思えたのです。

 さて、そんな今年を締めくくるために、日本電力業史について現在第一人者とされている経営史学者・橘川武郎先生が、今年震災を受けて発表された本について、簡単にでも(本格的にやるとものすごく大変なので)取り上げてみようと思います。

 取り上げる本は、

 『東京電力 失敗の本質
(東洋経済)

 『原子力発電をどうするか』
(名古屋大学出版会)
 の2冊です。

 このうち、『東京電力 失敗の本質』の方は本年11月の発行で、『原子力発電をどうするか』は8月に出版されています。またタイトルの通り、後者が原発の今後の政策のあるべき姿についてに話題を絞っているのに対し、前者はより広く、日本電力業発展の歴史を踏まえつつ、今後の電気産業全体の方向性について論じています。ですので、後者の内容はおおむね前者に含まれているともいえますから、本稿は基本的に前者について書きますが、後者の内容にも触れることになると考えます。

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by bokukoui | 2011-12-31 23:59 | 時事漫言 | Trackback | Comments(0)

えばんふみ『ブルーフレンド』雑感 「百合」の空虚な「反動」的性格について

 年の瀬が近づいておりますが、小生はそんな世間とは無縁に心身ともに引き籠もっているここしばらくです。さすがに対策も講じていますが、なかなか寝床と縁が切れません。多くの課題を来年に積み残してしまいそうです。
 しかし今年読んだ本の感想は今年のうちに・・・はもはや絶望なので(苦笑)、せめて今年人からいただいた漫画の感想くらいは今年のうちの片付けておこうと思います。本の感想は「去年から」積んでいるものを遂に解消できませんでしたが、実のところ現在は、漫画すら読む気力のないていたらくで・・・

 というわけで取り上げるのは、えばんふみ『ブルーフレンド』全3巻です。以下の表紙画像をクリックすると、お試し読みもできる集英社のサイトにジャンプします。



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by bokukoui | 2011-12-30 23:59 | 漫画 | Trackback | Comments(1)

速水螺旋人『靴ずれ戦線 1』略感~「螺子の囁き」完全収録を祝して「火箭図」も

 なかなか物事が思うように進まないのは相変わらずで、発売日から随分経ってしまいましたが、表題の漫画の簡単な感想など。

速水螺旋人

 当ブログで以前、毎号でもありませんがしばしばレポを載せていた、現在休刊中なるも来年3月復刊予定の『月刊COMICリュウ』に連載の、速水螺旋人先生の漫画『靴ずれ戦線』が、めでたくこのたび単行本にまとまりました。おまけに、『靴ずれ戦線』以前に『リュウ』で連載していたイラストコラム「螺子の囁き」も完全収録という、嬉しいおまけ付きです。


 『靴ずれ戦線』の概要を、速水先生のブログの告知記事から引用させていただけば、
(前略)第二次大戦の東部戦線を舞台にソ連の魔女ワーシェンカとお目付けナージャのコンビがあっちこっちの戦場に行ったりきたり。そこにロシアのお化けたちが絡んでくるというお話。面白いので是非是非。「靴ずれ戦線」の前に連載していたメカコラム「螺子の囁き」も全部載っています。お得! ・・・・・・でも字がチマチマしすぎていて読みづらいというご意見も頂いてまして、リュウコミックの中だと大きめのA5版にしてもらったのだけど、ううん。でもじっくり見れば大丈夫ですよ!(後略)


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by bokukoui | 2011-12-21 23:59 | 漫画 | Trackback | Comments(5)

D・G・ファウスト『戦死とアメリカ 南北戦争62万人の死の意味』

 8月といえば戦争と死者の話題が多いのは我が国の通例ながら、今年は震災ゆえにやや異なった展開を見せたようにも思われますが、どっちにせよ引きこもってメディアとの接触を欠いていた小生には実のところよく分かりません。
 で、折角なので、そんな季節に合わせた記事を一つ。15日に合わせようかと思っていたけれど、暑さなどがあってなかなか思うようにもいかないのはいつもの通りです。


ドルー・ギルピン・ファウスト(黒沢眞里子訳)
『戦死とアメリカ 南北戦争62万人の死の意味

 よく知られているように(でもないかもしれませんが)、アメリカ史上最大の死者を出した戦争は南北戦争で、独立戦争以来両大戦や最近のイラク戦争等までのその他の戦争の死者すべてを足しても、南北戦争の62万人には及びません。アメリカ人が1日でもっとも大勢死んだのは、1862年9月17日のアンティータムの戦いと言われています。本書はそんな南北戦争で生じた、未曾有の多数の死がどのようなもので、どのような影響を人々に与えたか、様々な角度から検討しています。
 で、小生は先日偶々さる読書会に顔を出した際、本書が課題図書となっていたというだけの理由で読んだのですが、なかなか興味深い本でもありましたし、またその読書会の席で出たいくつもの指摘は大変貴重なもので、どこかに記録しておく価値もあろうかと思いましたので、メモ代わりに書いておこうと思います。

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by bokukoui | 2011-08-19 23:59 | 歴史雑談 | Trackback(2) | Comments(0)

百合アンソロジー『つぼみ vol.12』雑感 附:『ひらり、』との比較

 更新が滞りがちなのは、用事に追われていたり体調が不順だったり精神が滅入っていたり、いろいろ理由はありますが、そんな後ろ向きなことばかり書いてもしょうがないので、毎度のこの企画でも書いて梅雨のどんより感を幾らかなりとも振り払うことと致しましょう。

 そんなわけで、今日発売の百合アンソロジー『つぼみ vol.12』(芳文社)です。今まで vol.6 / vol.7 / vol.8 / vol.10 / vol.11 と、ナヲコ先生が「プライベートレッスン」を連載されるのにあわせて感想を書いてきましたが(最初の頃は書いてませんでしたが)、その作品も今回で最終回を迎えました。これを機会に、表題にも付しましたように「百合」アンソロジーについてのまとめ的な話も書いてみたいと思いますが、如上の事情なのであんまり大したことは書けないであろうことはご諒承下さい。


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by bokukoui | 2011-06-13 23:59 | 漫画 | Trackback | Comments(4)

百合アンソロジー『つぼみ vol.11』 雑感

 4月も下旬ですが、今ひとつ気候が暖かくならない、そんな日が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。小生は階段落ちの傷いまだ癒えぬにもかかわらず、今度は酔ってもいないのに階段を踏み外し、左足首を酷く痛めました。前の右膝の異常も治っていないというのに、ますます引き籠もるしかなさそうで、気分的にも沈滞の一方です。
 しかし景気の悪い話ばかりもなんなので、少しは楽しげな話題を。

 というわけで、今月発売の百合アンソロジー『つぼみ vol.11』(芳文社)です。今まで vol.6 / vol.7 / vol.8 / vol.10 の感想を発売日すぐに書いていましたが、今回はそんなこんなで、なかなか本書を買う機会も手に取るしおも見いだせず、今頃にまでなって感想を書く次第です。
 もっとも、先に書いておくと、感想が遅れたのは決して本号がつまらなかったというようなことではなく、むしろ個人的にはなかなか満足のいく内容でした。あと表紙。メイドさんだわーい(お姫様よりそっちに目が行く・・・)。メイドさんのエプロン姿を堪能するにはむしろ裏表紙の後ろ姿の方がお勧めです!? はともかく、こういう感じの絵は小生好きです。絵師の方についてはよく存じ上げませんが・・・

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by bokukoui | 2011-04-24 23:59 | 漫画 | Trackback | Comments(0)

『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』瞥見

f0030574_035173.jpg 当ブログでは昨年、「近鉄創業百周年記念雑文 近鉄が日本最大の私鉄になれたのは?」という一文を物しましたが、そんなわけで近鉄は昨年度、創業百周年を迎えていました。この「百周年」とは、近鉄を形成する中心となった会社・大阪電気軌道が設立された年を指しまして、その開業は1914年のことで、また現在の近鉄線の中でも、南大阪線の母体となった会社は更に古い開業です。ですが、近鉄としては1910年を創業年と位置づけ、それに合わせて社史を編纂しておりました。
 で、ちょっと遅くなりましたが、百周年の年度末には社史も完成しまして、憑かれた大学隠棲氏経由でそのことを知った小生、早速注文した次第。一般頒布限定1000部のことでしたが、幸い入手することが出来、先日近鉄百貨店から我が家に送られて参りました。
 で、当ブログでは過去に阪神の百年史西鉄の百年史を手に入れて紹介しておりましたので、今回も一筆。といっても、いろいろ忙しかったりくたびれていたりして、ろくすっぽ読めておりませんが・・・まあ瞥見ということで。

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by bokukoui | 2011-04-18 23:59 | 鉄道(歴史方面) | Trackback | Comments(0)

ナヲコ『なずなのねいろ』のウェブ上感想リスト 完結記念篇

 本来先月にやろうと思っていて、階段から落っこちたり地震が起こったりでお流れになっていた企画です。そしてこの企画こそ、小生がツイッターのアカウントを取得した、最大の理由だったりします。

 今年2月12日に3巻が発売されて完結したナヲコ『なずなのねいろ』(リュウコミックス)ですが、小生は購入後所用に追われたり階段から落っこちたりとの諸事情により、なかなかゆっくり読めていません。感想は書きたいけれど当分先になりそうです。もっとも、仮に時間があった所で、ナヲコ先生の漫画の感想をなかなかどうして難しいもので、自分でもいつになるか判りません。
 そんなわけで自分の感想を書くのはちょっと先延ばしにして、以前2巻が出た時に当ブログで「ナヲコ『なずなのねいろ』各巻のウェブ上感想リスト」なるものを作成しましたので、今回も完結記念ということで新たなまとめを作成してみることにしました。しかしまず先行研究をまとめるところから始めようとするのは、院生の性というべきか・・・。

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by bokukoui | 2011-04-08 23:59 | 漫画 | Trackback | Comments(0)

百合アンソロジー『つぼみ vol.10』 略感

 折角の三連休なのに雪がしんしんと降り積もっておりますが、皆様お変わりはないでしょうか。小生は寒さに縮こまっておりますが、流石にいろいろと引き籠もってばかりもおられませんで、いろいろやっていこうと思います。

  さて、この週末は、ナヲコ先生のファンにとっては単行本『なずなのねいろ 3巻』と連載の載っているアンソロジー『つぼみ vol.10』とが同日付で発売、という有り難い日です。雪でもお出かけする必要がない、家で熟読玩味せよという天の配剤でしょうか。

 そんなわけで、ひとまず『つぼみ』の方をざっと読んだので、簡単に感想をば。『なずな』の方は諸事情あってまだ手に入れてませんので・・・。
 『つぼみ』の感想は当ブログでも過去に vol.6 / vol.7 / vol.8 と書いておりましたが、vol.8 で隔月化された後の vol.9 は、全般的な不調というのもあり感想を書けませんでした(ナヲコ先生の「プライベートレッスン」が休載だったのも士気低下の理由ですが)。今回はリハビリがてら、軽く一筆感想を物してみようと思います。

 まずは掲載作品と作者の一覧を。

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by bokukoui | 2011-02-11 23:59 | 漫画 | Trackback | Comments(0)