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筆不精者の雑彙

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MaIDERiA出版局更新・その他小ネタなど

 昨日の記事で宣言したとおり、MaIDERiA出版局の記事を更新しました。何とか月に一回の更新は維持できました(苦笑)。
 更新した記事は「げんいけん」こと現代文化遺跡研究会の記事です。お題は「豊島界隈そぞろ歩き~早すぎた先駆者ブリジットを悼む・メイド超特急~」で、2003年の大塚にあったメイド喫茶・ブリジットの思い出話と、その他池袋附近の散策の結果をまとまたものです。そこそこ真面目に書いていますが、「超特急」という言葉にピンときた方にはまた別個の面白さがある、かも知れません。
 帝国メイド倶楽部での出展予定については、MaIDERiAの掲示板に書いておきましたが、基本的にペーパー以外の新作は渡辺プロデューサーが今回担当していただけることとなりました。同人誌の在庫状況については、オフセット印刷の『英国絵入諷刺雑誌「パンチ」メイドさん的画像コレクション1891~1900』の在庫がそろそろ尽きる可能性があります。再販については全く未定で、夏コミに向け第2版という案もなくはないのですが、とりあえずご関心のある方は帝国メイド倶楽部でお求めいただけると安心かと(なんかテレビ通販みたいな・・・)。

 以下小ネタ。
 数日前の日経新聞夕刊のコラムで、ヒトラーの誕生日である4月20日前後はネオナチが活発化して外国人を襲撃するため、食糧を買い込んでアパートに篭城していた、という日本人記者(?)の体験談が掲載されていました。なんでもインド人が襲われて重傷を負ったという穏やかならざる事件も報告されていました。今日4月30日は総統閣下の命日ですので、やっぱりネオナチどもが暴れていた公算は高そうです。
 で、これはドイツ・・・の話ではなく、なんとロシアのことなのです。サンクト・ペテルブルクやモスクワで起きている事件なのだそうで。この報告者は、ロシアの資本主義への移行で生み出された社会的不満が、若年層の場合ネオナチという形で外国人(日本人とかインド人とか、要するに非白人の)を襲撃するという事態になっており、弱者が弱者を襲うという哀しい状況であると指摘しており、それは確かにそうだと思いますが、この報告者は筆者がもっとも不審に思ったことの答えを書いてくれていません。
 ナチスは第2次大戦で、ソ連の人民(とは、その少なからぬ部分がロシア人)を2000万人だか2500万人だか死なせた主犯だと思うんですが・・・人数だけならユダヤ人より多いわけで(犠牲者の人口比は別として)。なんでナチスに劣等民族扱いされていたロシア人がネオナチになる?(某東洋の国も当時は同盟を結んでいたけど、それは別問題)
 ロシアの歴史教育がどうなっているのか疑わしいのですが、しかし今20代の連中がこのネオナチの主力とすると、彼らは小学校くらいまでソ連だったのかな? となるとその時点まではソ連万歳・ロシアマンセー・ナチを打破した偉い国、てな教育を受けていたはずなんですけど、社会ががらっと変ったので、教育の説得力が全く消えちゃったのでしょうか。

 そしてもう一つ。
 小生が教育談義に一区切りつけたことにあてつけるように(?)、かの戸塚ヨットスクールの校長が29日釈放された由。相変わらず「体罰は教育」と公言した由で。
 教育談義は一区切りつけたので今更書くのもなんですが、一つだけ。
 『ニートって言うな!』の中で内藤朝雄氏が、最近の教育を巡る言説、殊にニートやひきこもりへの「教育」から、若年層を軍隊や矯正収容所のようなところにぶち込んで「教育」してやりたい、という怨念の存在を指摘しておられました。戸塚校長もまたこの手の「暴力装置=教育」論者の例(もっとも極端な)と見做せるでしょう。
 で、無理やりぶち込んで再教育、ってそれを目的にしている最大手組織は刑務所ですね(笑)。軍隊は戦争に勝つ手段として教育してるのであって、それ自体が目的ではないはずなので(一応は)。しかし刑務所的矯正の限界というものを、戸塚校長は身を以って釈放第一声でお示しになられたのではないかと思うのであります。
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by bokukoui | 2006-04-30 23:46 | 時事漫言 | Comments(0)