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筆不精者の雑彙

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2025年時事話題(新聞記事)備忘

 今年もブログを更新できずじまいでした。
 年度前半は単純に忙しかったことが大きいのですが、夏以降も何かと所用が続いたのみならず、心身の不調もあり、ブログを更新するどころか、ツイッターすら何週間も休む有様でした。さらにはSNSを休まないまでも、「これは物申したいな」と思うニュースがあっても、発言する気力が湧きませんでした。SNSにコメントしておくと、あとで自分が何をその時考えていたかの記録になり、けっこう自分でも重宝する日記代わりになるのですが、ろくすっぽ記録が残っていません(まあ実際頭の中がカラッポになっているのですが)。曲がりなりにも歴史屋にしては、紺屋の白袴的状況ですね。
 そこで大晦日のアリバイ更新として、今年気になったニュースを今後のために記録しておくことにしました。……まあ、「後でコメントしよう」と思って開きっぱなしになったタグが多くなりすぎて、ブラウジングに支障を来すようになったので、棚卸しするという意味もありますが。

 こんな調子なので、今年は本も思ったほど読めなかった気がします。つけていた記録によると、今年買った本は257冊で、価格は535,211円だったようです。この中には、今年発売になった『鉄道百五十年史』全5巻10万円也が含まれていて価格合計を押し上げていますが、それを除いてもここ数年の書籍購入額が30万円台にとどまっていたのと比べると多めです。思うように物事が進まない鬱憤を、本を買うことで晴らしていたのかと我ながら思わざるを得ません。そういうわけで買った本も大して読めてはおらず、今年も積読本の山が高くなりました。マンガまで積んでしまっているのには我ながら危機感を覚えます。来年こそは積読本の山を低くする……というほど大それたことはできなくても、プライマリーバランスの黒字化といいますか、買った本と同じ冊数くらいは読めるようにしたいと思いますが、うーん。
 頂戴した本もありました。2冊紹介しておきますと、平山昇さんの『戦前日本の「聖地」ツーリズム キリスト・日蓮・皇室(NHKブックス)と、内務省研究会編『内務省 近代日本に君臨した巨大官庁(講談社現代新書)です。深く御礼申し上げるとともに、本来なら書評とまでは行かずとも紹介くらいすべきだったのですが、その余裕がなかったことをお詫びします。さすがに読むことはちゃんと読み、近代日本史に関心のある方にはどちらもとても良い本だと思いました。ご関心のある向きに広くお勧めできます。「聖地巡礼」という定着した言葉の起源は、なかなかにブッソウなものだったのですね。

      


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# by bokukoui | 2025-12-31 16:21 | 出来事 | Comments(0)

伊藤隆先生追悼と思い出 辻田真佐憲氏によるインタビュー記事をめぐって

 碌にブログを更新できないまま年末になってしまいました。
 今年は谷川俊太郎氏、鳥山明氏、小澤征爾氏、須田寛氏、ナベツネなど各界の大御所の訃報がありましたが、歴史学の業界ではやはりなんといっても伊藤隆先生の亡くなられたことが大きなニュースでした。 

 伊藤先生の日本近代政治史への貢献はたいへん大きなものがあります。私は一応、系譜上は伊藤先生の孫弟子にあたり、伊藤先生の大きな業績である「革新派論」に基づいて論文も書けば授業もやってます。革新派論とは、「天皇制ファシズム」といわれた1930年代から戦時中の体制について、より厳密な実証的研究によってその呼称の必ずしも当てはまらないことを論証したもので、今では高校の教科書も革新派論に基づいて書かれています。
 しかし、東大を停年された頃以降の伊藤先生の行動や言動については、かなり批判があることも事実です。亡くなられた直後、伊藤先生の一番弟子というべき古川隆久先生が、新聞に伊藤先生追悼の記事を書かれていました。




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# by bokukoui | 2024-12-29 18:36 | 歴史雑談 | Comments(0)

サラエボ事件110年周年記念・小野塚知二編『第一次世界大戦開戦原因の再検討』雑感

 今日6月28日は、第一次世界大戦の引き鉄となったサラエボ事件の起こった日からちょうど110年になります。それにちなんで、先年読んだ小野塚知二編『第一次世界大戦開戦原因の再検討 国際分業と民衆心理』(岩波書店)の感想をまとめておきたいと思います。もっとも以前、ツイッターで感想を述べていたのですが、最近のツイッターの迷走ぶりからして、いつ読めなくなるか分かったものではないと思い、過去のツイートでまとまったものは順次ブログにまとめようと思っております。まあなかなか余裕がなくて実現していないのですが……。さらにこのまとめについても、本が出たのは2014年で、買って何年も積んでたのですが……。



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# by bokukoui | 2024-06-28 10:00 | 歴史雑談 | Comments(0)

初代門司駅遺構の発掘現場を見学しました

 ずいぶん間が空きましたが、タイムリーな話題がありましたので久々に更新を。

 しばらく前のことですが、JR門司港駅すぐそばに新しい区役所などの複合施設を作ろうと、もともと駅敷地の一部だったところを北九州市が買収したそうです。で、建設に先立って敷地を発掘したところ、初代門司駅の貴重な遺構が出てきたのです。さる11月に現地説明会も開かれ、かなり盛況だったようです。

 この遺跡の発見を最初にネットで取り上げ、盛り上がりに一役買われたのが、産業遺産がご専門の熊本学園大学の市原猛志先生のフェイスブックでした。こちらをご覧ください。

 で、幸いにも、この遺構を見学できる機会に恵まれましたので、さる11月24日の午後に、同じく鉄道史に関心ある研究者の方がたと一緒に、この遺構を見学してきました。その概要を以下にお伝えしようと思います。


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# by bokukoui | 2023-12-31 16:07 | 鉄道(歴史方面) | Comments(0)

続・歴史修正主義と植民地の鉄道建設 インド篇



 先日インドで大規模な鉄道事故があったそうで、300人に近い死者が出たとのことです(もっと増えるかも)。米中に次ぐ鉄道大国のインドは、人口増や経済発展に鉄道インフラの整備が追い付いていないようで、大事故の報道を聞いた覚えは今回にとどまりません。犠牲者の冥福を祈るとともに、インドの鉄道の改良が望まれるところですが、人口密度の高いところで高密度な運転をする技術は日本の鉄道の得意とするところなので、技術協力ができれば……いやでもインドは貨物も多いから、イギリスから移植されたという点で日印の鉄道は同じ起源を持つとはいえ、今は相違点の方が多そうではあります。

 その事故と直接関係あるわけではないのですが、事故の直後にたまたまネット上でインドの鉄道に関するトンデモなツイートを見つけてしまい、うんざりさせられました。
 それは以下のようなツイートです。
 いったいどこから、こんな屁理屈が捻り出されたのやら。

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# by bokukoui | 2023-06-06 13:34 | 歴史雑談 | Comments(0)