革命的非モテ同盟「12.23クリスマス粉砕デモ」@渋谷 顛末記
小生は正月らしいことは何も出来ず、年賀状一枚書く精神的余裕もなく、部屋の状況からして季節を問わず喫緊の業務と目される大掃除も全く手が着いておりません。どころか事態は益々悪化し、論文だの原稿仕事だの資料が積み重なっては崩壊し、そこへしばらく前に片付けに手をつけたものの中断のやむなきに至った、収納途中の書物や雑誌や漫画が雪崩を起こし、更に目前の用事に追われてその奥底を引っかき回しては資料を発掘するたび、地層は逆転と断層を起こし、埃は濛々と舞い上がり、それを換気しようと窓を開ければ冬の寒気が身に沁みるという状況です。
今や小生は部屋の入口からベッドにたどり着くまで、コピー類や買ったまま読んでいない『COMICリュウ』や文庫・新書の類を踏みつけて歩く有様です(遂に散乱した紙々の範囲が跳躍可能な距離を超えました)。流石に図書館や研究室から借りた本を踏みつけるのは申し訳がないので、それらは踏まないようにベッドの上に置いてありますが、そのため朝気がつくと戦前の官僚の伝記とかを抱いて寝ている有様です(徹夜作業中に意識を失い、そのままベッドに倒れて寝てしまったらしい)。萌え萌え二次元美少女の抱き枕を抱いて寝るより、ある意味遙かに変質者と言わねばなりません。
愚痴ばかり書いてもしょうがありませんので、表題の「革命的非モテ同盟」のクリスマス粉砕デモの記録を以下に簡単に記しておきます。デモから一週間が経ちましたが、公式サイトでデモ終了こそ伝えられているものの、公式ブログも前書記長のブログも告知はあれど報告がありませんので(この記事の更新時間も厳密には一週間過ぎてますが。掲載時刻は多少いじってます)。今回は、このデモが思いがけない街頭での"出会い"といいますか、別な街頭行動と鉢合わせをすることで、ある意味「革非同」の面白さを浮き上がらせた結果になり、大成功であったと個人的には思います。
なお今回、小生は多忙につきデモ取材が充分に叶わず、手持ち資料があまりありませんので、何名かの協力者の方から画像の提供などのご協力を受けております。
さて、例年の宮下公園が工事中につき、デモ隊は隣の神宮通公園に集まります。天気は晴れて寒さもまずまずと、デモ日和の日だったのは何よりで、人出も多い日でした。
今回、書記長退任の余波でデモの日付けの決定などが遅れ、やや告知が後手に回っていた感がありましたが、蓋を開けてみればお馴染みの方・新顔の方・取材の方まで取り混ぜて30人くらい集まっていました。まずは例年の水準は維持されていて、結構なことです。
「ヒ」の字を大書した「非モテ旗」が今シーズンから登場
今シーズンは、古澤克大前書記長(現終身名誉書記長)がその地位を退き、鮭缶大総統が後を襲った新体制ということになっておりますが、実際の所はそれほど激変したわけでもなく、フルカツ終身名誉書記長も姿を見せ、参加者に対し交代の挨拶などしておりました。
「今日は見に来ただけだ」と、当初は上の写真のように表に出たがらないそぶりの鮭缶大総統でしたが、参加者一同に是非ともと懇望され、やむなくという体で続いて挨拶をされました。その内容たるや、ここでは詳述は避けますが、官僚的答弁に終始しがちな前書記長と違い、迸るばかりの「非モテ」当事者性にあふれた内容で、演説するうちに大総統閣下のテンションも上がり、場は多いに盛り上がりを見せました。ついでに、その演説中、大総統閣下のズボンのチャックが全開であることが判明し、流石大総統の器にふさわしい「非モテ」ぶりと、大総統閣下の信望はいやましに向上したのでした。
てなあたりで時間になり、デモ隊は出発。起終点の公園こそ違え、渋谷公会堂の前を通り、丸井の前の交差点を経てハチ公前を曲がり、山手線をくぐって明治通りを戻ってくるというコースは例年通りです。以下に写真を何点かご紹介。もっとも今回、小生はいろいろくたばっていて面倒な手間をかけておらず、写真の出来がいつにも増して酷いことはご寛恕ください。出来が良い写真は協力者の方々からのご提供によります。
という感じで、デモ自体は基本的に例年通りつつがなく終わったのですが、今回のデモでは途中で思いかげない出会いというかハプニング(というほどでもないが)がありました。
それはデモ隊が渋谷公会堂・渋谷区役所の前の交差点にさしかかった時のこと。年末の祝日の午後とて、元々人出が多かった渋谷ですが、この辺りは特に人が集まっていました。というか、なにやら矢鱈と日の丸の旗だの何だのを立てています。そこで撮ったのが以下の写真ですが、あいにく光線の具合が悪く、やけに暗くなってしまいました。少しでも様子が分かるように、クリックするとこの写真は拡大表示します。
(この写真はクリックすると拡大表示します)
これまでデモを行ってきた古澤書記長は、「12月23日のクリスマス粉砕デモは、警察が右翼のデモとかあって警備の都合上嫌がるから、他の日程が良いかもしれない」などとしばしば発言していましたが、今回のデモに関しては、渋谷で他に天皇誕生日のこの日デモを行う団体はないとの革非同デモ申請担当者の報告でした。ですが、右翼の方々の、デモではない集会があったのでした。
で、実はこの方々は、革非同デモの始まる前、ハチ公前で政治集会を開いていました。デモ集合前に通りかかって撮った写真を一枚。
「神は人を愛し罪を取消す 聖書」
ハチ公前の、小生がいつも東急デハ5001を観察する辺りを人が埋め尽くして、そもそも人出の多い所なものですから、ますます駅前がごった返していました。
で、国会図書館界隈で小生もすっかりお馴染みになった(過去に小生が永田町で彼らと出会ってしまった時の話は、これとこれとこれ。先日国会図書館の職員の方と飲み会をしたら、「うるさくて困りましたがもう慣れました」との由)、「草莽崛起」な方々(「草莽全国地方議員の会」が中心のようです)が、「外国人地方参政権 絶対阻止!/ NHK 「JAPANデビュー」 に抗議の街頭宣伝活動」という趣旨で集まっていたようです。現場には二三百人くらいはいたと思いますが、ざっと検索してみても、動画はあがっているようですが、この集会参加者の書いたレポがネット上に殆ど見あたりません。ブログのレポで一つだけ見つけたのが「埼玉県川口市から日本を考える」さんとこの記事ですが、むしろこの集会前の一般参賀の方がメインのようです。ちょっと横を通りかかった感じでは、中韓への非難もしていましたが、この参加者の方も書かれてます通り、もっぱら民主党の小沢一郎幹事長の非難を行っていたようです。この集団に対しての小生の考えは、上掲リンク先の以前の記事に書きましたし、本記事の趣旨と外れますのでここでは繰り返しませんが、一言だけ書いておけば、他者の非難を声高に繰り返すことが何かを「愛する」行為ではないと小生は考える者です。
それはひとまず措いて、その「草莽崛起」な方々はデモという形式ではなく集会として、このNHK前に集まって抗議活動をしていた様子ですが、歩道に集まるには人数が多いので、附近の車道にもはみ出していました。
そこへ革非同のデモ隊が通りかかったところ、別に左翼と見なされて攻撃されもしませんでしたが(メガホン握ってたのは自称・ファシストの山田旅団長でした)、何を勘違いしたのか「草莽崛起」な方々の一人がお仲間の行進と思い込んで、小沢幹事長非難のプラカードを掲げて革非同の隊列に混ざり、約30メートルほど一緒にデモをしました(笑)
流石にシュプレヒコールを聞いて間違いに気づかれたのか、慌てて歩道に戻って革非同デモ隊の写真など撮られてましたが。この一連の流れをカメラに収められなかったのは残念ですが、一応撮ってみたので以下に掲げます。
写真がブレブレで済みませんが、プラカードは小沢幹事長非難の趣旨でした
念のために書き添えておきますが、本記事は墨東公安委員会の文責であり、革非同や「黒い旅団」、その他このデモの他の参加者の意図を代表するものでは全くありません。
左翼と間違われても何なので書いておきますが、今回デモの実行指揮を執った、長年の革非同の友好団体にして政治結社「黒い旅団」の代表者・山田団長はファシストを自称しておられます。それが何故少なくともスタイルは左翼の古澤書記長と共闘しているかというと、
まあ、革非同と「黒い旅団」の協力については、日本史学科の某氏(この記事中の n-dprj 氏)が「何その非モテ『革新派』」と評してましたが。誰がうまいこと言えと(以下略)
とにかく、このデモは間口が実は広いので、左翼右翼は問いません。最初の古澤書記長の街頭活動に参加されてた「覚悟」氏とか、「非モテ」の一部には「草莽崛起」な方々と親和性の高いタイプもいたりしますし(そっちが多数派かも?)。ついでに人種国籍性別宗教も問いません。更に更に、彼女 / 彼氏持ちも排斥されません。今回のデモに、彼女連れて来ていた馬鹿が約1名いたとの情報も寄せられております(笑)
話がそれまくりなので戻します。
今回のデモが「成功」だったと参加者が確信出来たのは、沿道の反応が良かったからです。天気が良くて人出は多く、当然その相当数がカップルでしたが、革非同デモ隊を見て「きゃー何アレ★」という感じで写真を撮っている人がかなり多く見られました。革非同はおそらく、その後のデートにおけるカップルのトークに於いて、恰好のネタにされていたことでしょう。あれ、何だかカップルをサポートしてるみたいですね(笑)
もちろん、高校生くらいの女の子同士・男同士(同志予備軍か?)も、結構笑っていました。特に、自転車に乗って連れ立ってやってきていたらしい男子高校生(多分)数名の一団は、大笑いしすぎて自転車がひっくり返りそうになっていました。あれだけ受ければやった甲斐もあろうというものです。
こういっちゃ何ですが、カップルのトークに一番御法度なのは政治談義です。その点、「草莽崛起」な方々の大集団に対しての方が、カップルはどう対応して良いのかこわばった感じでしたので、我々は「草莽崛起」な方々の十分の一の人数にも関わらず、より効果的な反応を得られたのであると考える次第です。
これが勝手な思い込みでない証拠に、25日付け『東京スポーツ』紙上に、3段ぶち抜きサイズの写真付きでこのデモが紹介されています。以下にその記事をスキャンした画像を掲げます。
(この画像はクリックすると文字が読めるくらい拡大表示します)
デモ隊が堂々とした感じで写っていて、流石プロの技だと思いますが、何より大事なのは「季節の風物詩」として認められているということです。B級C級ニュースの権威・東スポがここまで紙面を割いてくれたわけで。しかし革非同デモから市橋被告ネタを引き出しておいて、その直下に市橋被告の記事を持ってくるとは、紙面構成もうまいことやってますね(笑)
というわけで、「新体制」ゆえの混迷が心配されましたが、今回のクリスマス粉砕デモは終わってみれば概ね成功と思います。一つ改善点があるとすれば、ベテランのフルカツ書記長と違って、今回デビューの山田旅団長のシュプレヒコールは、是非芸を磨いていただきたいと思います。書記長も指導の程。
長くなりましたがこの辺で。
※追記:このデモのレポを発見。
workshop PCエンジンおしゃれ計画さん「毎年恒例の革命的非モテ同盟主催クリスマス粉砕デモ」を撮影してきた(ただし、自分は寧々さん同伴でw)。 」
「バカヤロー。何でクリスマス反対なんだよー。」
等と罵声を浴びせていました(笑)。
話は変わりますが、オリンパスのPENなどはレンズ交換もできるため、古文書撮影からデモ撮影まで使えそうですが、情報が欲しいところです。
小学生の罵声はある意味歓声と同義みたいなもので(笑)
小生の周辺では何故か FinePix が人気です。資料の接写に向いているのかも?
>埼玉から出会いに行きます様
コメントありがとうございます。
今後もご愛顧いただけましたら幸いです。