さよなら交通博物館 建物の解体状況(9) 建物が消滅

(2010.6.19.撮影)
昨年から折々報告してきた旧交通博物館の解体撤去状況ですが、いよいよ建物がその姿をほぼ消すに至りました。その模様をお届けします。
まずはこれまで通り、南側の交差点から見た状況を掲げます。

ご覧のように、建物はすっかりその姿を消し、背後の高架橋を走る中央線電車がよく見えます。
ついで、東側から塀越しに見てみましょう。

このように、敷地の西端まで高架橋に沿って見通せます。
塀越しに写真を撮ってみると、辛うじて交通博物館の名残を見い出せました。

(2010.6.19.撮影)
これが、交通博物館の建築物の僅かな名残です。
西の方からも見てみます。


煉瓦の高架橋の色が途中で変わっています。縦に線を引いて、その右側から白っぽくなっていますが、これは交通博物館の建物が建っていてそれとくっついていた高架橋の部分が、モルタルか何かで白く塗られていたものだろうと思われます。
考えてみれば、この区間の高架橋が建物に遮られずにすっかり姿を見せるというのも、戦前以来80年ぶり位なのかも知れません。
更に進んで西の御茶ノ水側からも見てみましょう。


このように、交通博物館の建物はほぼ姿を消し、まもなく跡地に再開発のビル建設が始まるものと思われます。着工まで、もう一度くらいこの報告を行えればと考えています。
今回はおまけとして、万世橋から見た、煉瓦積み高架橋と交通博物館の倉庫の状況を挙げておきます。


※この写真はクリックすると拡大表示します
性能の限られたデジカメ画像では分かりにくいのですが、高架下の倉庫の中には梯子などがまだあるようで、何らかの作業がなお行われているようです。
なお、万世橋側から見た高架橋自体に大きな変化はありませんでしたが、

このような妙な張り紙? のようなものが施されていました。勝手に張られたものなら早々に剥がして欲しいものです。
以上のように一通り撮影して帰ろうかという時、電車の走行音がしたので、電車と取り合わせてもう一枚だけ撮っておくかと思って振り返ってみて驚きました。

露出した高架橋に旧万世橋駅へ通じると思われる階段が見える(2010.6.19.撮影)
※この写真はクリックすると拡大表示します
なんとやってきた電車はオレンジ色の201系でした。慌ててもう一枚撮った写真が冒頭に掲げたものですが、まだ走っているとは思いませんでした。