鍋焼うどんの探求(13) そば処 まる山 本店@すすきの(札幌)
月も改まって10月になりました。いよいよ秋本番ですが、となりますと鍋焼うどんのシーズン到来でもあります。年中お品書きに載せている店も多いですが、季節商品の場合は10月~4月くらいのことが多いようです。
そして突然ですが、小生は今札幌に来ております。学会報告のために。ちなみに人生初の渡道ですが、これまでくたばっていて準備が全く出来ていなかったために、北海道まで来て――正確には来る途中も――レジュメ作りに追われておりました。で、不眠不休不食でやっとこさ完成し、コピーついでに夕食を摂ろうと宿から出てみればもう日付が変わる寸前。特にあてもなくふらふらと、鉄道趣味者の本能で、宿の間近の札幌市電すすきの電停あたりまで来てみましたが、当然終電は出た後でしたでしょうね。しかし金曜日の深夜なので人通り自体は活発でした。
と、その電停付近の角に、一軒の蕎麦屋さんがあって、扉を大きく開けており、しかも次々人が入っていきます。こんな時間なのにまだやっていて、お客さんも入っているようです。そしてショーウィンドーのサンプルに「なべやきうどん」の文字を見つけた小生、吸い込まれるように店内に歩み入りました。折角人生初の札幌の夜なのにラーメンじゃないわけですが、不眠の作業後に脂っこいものは回避しようと本能的に思ったのかも知れません。精神的には却ってハイなくらいでしたが。
かくして今シーズン第1回の本企画は、10月1日のシーズン初日(?)に札幌のそば処 まる山 本店にて、「なべやきうどん」(950円)をいただきます。
お店は2階もあってそこそこ広いようです。日付が変わる頃だというのに、お客の出入りが結構あります。談笑しているグループや、一人でお銚子を傾けつつ蕎麦をたぐる人もいます。見るともなしに他のお客さんの食べているものを見ますと、これが北海道なのか(?)、せいろがでかい、どんぶりもでかい、てんぷらもでかい、ついでにざるそばにかかっている揉み海苔の一片もでかい(笑)。値段はもりかけ580円、天ぷら1050円というところです。
なべやきうどんを注文します。お店のおばさんが「うどんですね?」と念押ししたので何も考えず頷きましたが、これは「なべやきそば」もあったのか・・・?
流行っているお店からなのか、鍋焼うどんは結構スピーディーに出てきました。注文したのが日付けの変わる直前で、2日になって間もなく出てきた、という感じです。
それでは本企画のキモである、具の調査を。
・えび天
・餅
・卵
・麩(2枚)
・かまぼこ(2枚)
・鶏肉(3片)
・椎茸(半分)
・ほうれんそう少々
・長ネギ少々
・薬味のネギ(別添)
せいろもどんぶりもでかかったのですが、鍋のでかさもなかなかです。麺も結構太いものでした。そこに特徴ある具の餅がどかんと加わります。鶏肉の味加減なんかは良い感じでしたが、土鍋がでかすぎたのか卵が存在感を稀薄にしてしまっていました。だしの味は、一口目は薄いように感じられましたが、量が多くても食べやすい効果があったように思います。
と、なかなかのボリュームに満足しておりますと、ふと店の壁に貼ってあるお品書きが目に留まりました。
日付が変わってもお客が入ってきます。店には営業時間の表示が見当たらなかったのですが、あとでネットで調べたら月~金曜日が11:00~翌2:30、土日祝日は11:00~翌3:30なんだとか。驚きの深夜営業ですが、やはり「すすきの」という場所柄故のことなのか? そういえば江戸時代の吉原でも「敷初(しきぞめ)蕎麦」など蕎麦絡みの話は幾つも伝わっているので、そういう蕎麦屋と色街の「伝統」があるのかも知れません。
最後にお店の様子と地図を。
店の様子の1枚目は、ちょうど路面電車の軌道上から撮影しました。
さて、札幌の学会にどうやって行ったかという話などもありますが、やはり転地? が功を奏したのか、疲れが溜まっておかしくなったのか、急に積極性が復帰した気がしてまして(空元気か妄想かもしれませんが)、このテンションの内に引き続きブログの更新も進めてたいと思います。
ごはんはおかずなんだよ!
炭水化物と炭水化物の夢のコラボレーション!
歌舞伎町にも回転ではない24時間営業の寿司屋があります。
当ブログの趣味嗜好としては、ここは「おかゆライス」を例に挙げていただきたいところです。
それはそれとして、平沢貞通氏と逓信省次官だった平沢要は親戚なんでしょうか? 矢次一夫がそんなこと書いてるんですがどうも信用ならん気がして。
なるほど、歌舞伎町ですか。やはり、然るべき場所には然るべきお店があるのですね。すすきのも探せばあるかも。