秋葉原の歩行者天国復活について思うことなど
秋葉原の歩行者天国は、よく知られているように、「オタク」が話題になっていく中でパフォーマンスなどを行う人が増えて問題になっていたところで、2008年6月に通り魔事件が起こって、歩行者天国はとりあえず中止となりました。それから2年半余り、何度も復活が囁かれては流れていましたが、このたびめでたく復活と相成りました。
たまたま歩行者天国中止のきっかけとなった事件の際秋葉原に居合わせた小生としましては、その経緯にいささかの注目をして参りましたが、ホコ天復活を大変喜ばしく、というか当然あるべきことと思います。
通り魔事件後、「ホコ天は無法地帯となっていて、いつかこんな事件が起こるんじゃないかと思っていた」などとしたり顔で語る連中が少なからずおりましたが、事実としてはパフォーマンスなどのトラブルに対して地元によるパトロールなどが行われ、既に一定の成果を上げていた(と、少なくともやっている側は思っていた)のであり、そのようなトラブルと突発的な通り魔事件との間に関連性を見いだすのは無理筋と小生は考えます。パフォーマンスを行って目立ちたがる人々、それを見たがる連中の発生し集まる条件が、通り魔を招いたとは考えられません。
そんなわけで、歩行者天国復活に関連して思うことや知ったことを、以下に2・3述べてみたいと思います。
まず、歩行者天国復活に際して配布されているチラシが何故か小生の手元にありますので、以下にご紹介します。スキャナがないのでお見苦しい点はご容赦下さい。
(この画像はクリックすると拡大表示します)
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基本的に歩行者天国の禁止事項の周知が中心で、また「秋葉原協定」の概略が示されています。「秋葉原協定」については当ブログでも以前紹介しましたが、歩行者天国復活のためのルールとして、地域と行政とが締結したものです。どれだけ今まで浸透したかは分かりませんが。
で、チラシは残念ながらいかにも「お役所」のデザインで、アキバだからと名のある絵師さんに発注した訳ではなさそうです。また、これを見たある方のご感想に、「『~~するな』というべからず集ばかりで、ホコ天を復活することで『元気なアキバ』を作るという本来の目的がかすんでしまっている」というのがありました。全くその通りだと、小生も思います。
しかし、これまで歩行者天国が廃止されて復活した例はないそうで(秋葉原の場合中止の事情がかなり特殊ですが)、そこで復活をするためには、いろいろと慎重にならなければならない、その反映なのでしょう。それはある程度やむを得ませんが、本来の「街を活性化する」という目的を見失わないよう、今後の展開に期待したいところです。
さて、本来他にも書くべきトピックはあるのですが、心身の不調により一旦切って、歩行者天国復活後の情報も交えつつ、別記事で書きたいと思います。