さよなら交通博物館(11) 工事現場の顕彰看板(?)

今月初めのことですが、パソコンが不調等の事情から、ちょっと秋葉原に向かいました。その途中、かつての交通博物館の前を久しぶりに通りかかりました。既に解体は完了し、新たなビルの建設が始まっていますが、その工事現場は解体工事の時より高く厳重な塀で囲まれているため、中の様子を伺うことは出来ませんでした。

ですが、その塀に、何やら工事日程の告知などとは異なる看板が、幾つも取り付けられていることに気がつきました。

ほほうと思い、取り付けられている看板を一通り見てみました。以下に列挙します。

(焼け残った部分を利用して、2代目の万世橋駅が建てられる) 1923年」







以上で全部です。これらの看板は、中央線の高架に接した、「肉の万世」の出店や電子部品屋などが並ぶ、そちらに近い方から古い時代のものが掲げられ、西へ向かって段々新しいものになっています。もっとも交通博物館と改称してから閉館までの間が何もないので、国鉄解体でJR東日本に移管、とか位はあってもいいのではないかと思います。実際、同じような掲示の枠で空白になっているのがありましたので、今後追加されるのかも知れません。
現在建設中のビルは、何でも煉瓦造りの中央線高架橋を取り込んだ構造にするそうで、「万世橋駅」「交通博物館」という歴史的なこの地の“ブランド”活用について、JR当局はそれなりに意識しているようです。或いは地元の要望に応えるということかも知れません。基本的には結構なことだと思いますので、今後も時々チェックする価値があるかもな、と考えています。