鍋焼うどんの探求(26) 巴屋@池之端
今回は、これまで探求(7)(8)で同名の本郷通りのお店を巡りましたが、その3軒目の巴屋で、「鍋焼うどん」(1000円)をいただきます。

お店は不忍通りと東大の間の広くない道に面しています。看板には「手延うどん 手籾みそば」とあります。「手延うどん」は分かりますが、「手籾みそば」とは何なのでしょう。「籾」とは動詞で使える言葉なのでしょうか。そもそも米のもみがらのことでは・・・まあそれはともかく。
お店は1フロアで40席弱くらいだったでしょうか。割と明るい感じです。一角の席は食卓の真ん中に炉を切ったような風情になっています。その席に陣取り、お品書きを見ますと、酒やおつまみ類もそれなりにあるようです。かけ・せいろ550円、天ぷらそば850円、天せいろ1050円といったところで、一番高いのは上天丼の1350円か。
鍋焼うどんの眷属?にはすき焼うどん(1000円)、鴨鍋うどん(1000円)、みそ煮込うどん(900円)、けんちんうどん(900円)、力けんちんうどん(1050円)が存在し、また鍋焼うどんは200円増しでライスとお新香をつけた「鍋焼うどんセット」に出来るそうです。鴨鍋、すき焼も同様。鍋焼うどんにご飯とは奇異と思う方もおられるでしょうが、身近な例で言えば小生の父はいつも家ではそうやって食していたりして、ないことでもないようです。
さて、具の調査に。
・えび天(大きめで煮てある)
・卵(ほぼ生)
・かまぼこ×3(うち1枚は飾り切り)
・なると
・麩
・椎茸
・筍
・小松菜(軸のところばかり)
・別添のネギ
まずは一般的な内容ですが、青味に小松菜(だと思う)の軸ばっかり入れているのが特徴といえば特徴です。青味には太ネギが最も多く、三つ葉やほうれん草などの例もありましたが、多分小松菜は初めてだったと思います。これがたまたま軸しかなかったのか、わざわざ選んで入れたのかは不明です。
麺はやや細め、固さは普通です。だしは色が濃いめに見えましたが、味わってみるとそんなに濃くはなくわりあいとまったりした感じでした。生っぽい卵を崩すと麺とだしと具に一体感が生まれ、結構です。
ところで、この店の鍋焼うどんは鉄鍋に蓋をした状態で供されましたが、鍋に付いていた試験管ばさみみたいなのは何だったのか、聞きそびれました。

最後に、お店の外見と場所を掲げておきます。
