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筆不精者の雑彙

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鍋焼うどんの探求(34) しなのや@吉祥寺

 最近もいろいろろくでもないこともあるのですが、一応気候がマシになった分、活動できている面もないではないようですので、まあ読者がこのところ大きく減少傾向にあるので特に何かのためというわけでもないですが、ぼちぼちブログもやっていこうと思います。溜まっている記事も多いので。

 というわけで、何杯か溜まっているこのテーマを。
 今回は、前回までの本郷を離れ、たまたま某日所用で立ち寄った、都下は吉祥寺のしなのやにて、「鍋焼うどん」(1000円)をいただきます。
 
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 お店は吉祥寺駅から南南東の方角、井の頭通りに並行して一筋北側の、細い道沿いにあります。道が細い割には、飲食店などはむしろ井の頭通りよりも多い感じで、これは全くの思いつきですが、むしろ昔はこちらがメインストリートで、現在の井の頭通りは自動車交通向けのバイパスとして建設されたのではないでしょうか。
 お店は小さめで、3階建てのビル・・・というよりは2・3階が住宅の、昔ながらの構成のように思われます。店は1階だけで、席数は20席程度とこじんまりしています。
 鍋焼うどんのお値段は1000円と、割と手頃なところですが、お品書きで他の品のお値段を確認すると、もりかけ500円にはじまって、天ぷらそばが並800円・上1000円、天ザルが並1200円・上1500円というところです。いかにも街のそば屋さん、という感じでメニューは多く、ラーメンの類やご飯ものも種類が多く、定食もいろいろあります。「スタミナうどん」「スタミナラーメン」などという謎なものもあれば(「スタミナそば」はないのか?)、「ハムエッグ定食」という喫茶店みたいなのもあり、とんかつ屋なみにフライもの定食が並んでいます。揚げものといえば「鳥から揚げ定食」なんてのもあり、とはすなわち「から揚げうどん」もあります(これもそばはないのか)。
 これだけメニューがあると、鍋焼うどんの眷属らしきものもいくつかあり、「田舎鍋焼うどん」(1000円)に「牛鍋うどん」(1000円)なんてのもあります。ちなみに最高額のメニューはうな重(上)の1900円(並は1400円)で、天重は上1400円・並1000円、「天ぷら御飯」が1600円(なぜか「天ぷら定食」ではない)でした。概して高くはありません。

 さて、話を戻して、鍋焼うどんの中身を確認してみましょう。

 ・えび天(大きい、煮てなくてぱりぱり揚げたて、でも衣が剥がれやすい)
 ・卵(半熟)
 ・卵焼き(甘くなくだし風味)
 ・しいたけ(甘辛く煮てある)
 ・かまぼこ×2
 ・なると
 ・麩×2
 ・さやいんげん少々
 ・長ネギ少々
 ・薬味のネギ(別添)

 おおむね一般的といえそうな中身ですが、卵が落とし卵と卵焼きの両方入っているのがちょっと珍しいでしょうか。麩が二つ入っているのも比較的珍しいように思います。
 特徴はむしろ麺にあって、写真のように見た目の太さや形はごく普通、長さはそれなりに長めでした。食感が特徴的で、麺の表面はよく煮られてだしが沁み、ちょっとほとびているような感じがしますが、それでいて芯が結構しっかりしています。これは今まであまり食した記憶がありません。表面が柔らかいところは、鍋焼の特徴として小生が好む全体の「一体感」が感じられて、個人的には好みですが、それでいて固めの歯ごたえもあって、なかなか良い感じです。お品書きを見ると欄外に「特製細うどん 全品50円増し」というのがありまして、こちらでも鍋焼が出来るのか、機会があれば試してみたいと思います。
 だしは心持ち甘めの気がしましたが、くどくなくいい感じでした。

 やや昼食から外れた時間帯に行きましたが、小生以外に家族連れなどのお客が入れ替わり来ていました。また小生の食事中にも出前の電話が入っていて、食してお店を出ると、いま出前に出るところなのか、カブがエンジンをかけっぱなしで止まっていました。そば屋の出前へ催促の電話をした際のお約束の返事「今、出るところです」そのまんまですね(笑)。カブはもう一台あって、今時にしては珍しく、出前が結構あるようでした。
 というわけで、一見裏通りのようでいてやはり旧街道沿いの古いお店なのか、出前などで地元から支持されている、メニューもいろいろの、「正しい」街のそば屋さん、という感じでした。
 最後に例の如く、お店の外観と場所を掲げておきます。お店の前にカブが2台あるのに注目。

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by bokukoui | 2012-03-08 23:59 | [特設]鍋焼うどん探求 | Comments(0)