いろいろと
ただね。
一応教育に関連する産業の末席に連なっているものとしては、昨今の情勢について何事か考えをまとめる価値がありはしないかと思いもしたのですが、余計に気分が沈むばかり。
なにか楽しいニュースはないかと思ったら、ミクシーのニュースでこんなんがありました。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は12日、「ドラキュラの城」として知られるルーマニアのトランシルバニア地方にある観光名所、ブラン城が同国政府から旧王族の末裔(まつえい)に当たるニューヨーク州ノースセーラム在住の男性に返還されることになったと報じた。ドラキュラなんかどうでもいいし、ルーマニア政府の政策について云々する知識も小生にはありません。ただ、トランシルヴァニアの城の所有権が、かのハプスブルクに連なる方(ですよね、どう考えても。ニュースの本文がそれに突っ込まないのは寂しすぎる)にあるということに感動した次第です。
この男性は工業デザイナーのドミニク・フォン・ハプスブルク氏(69)で、2000年にルーマニア政府に返還を要求。同国政府は昨年、共産政権時代に没収した個人資産の返還計画の一環として、ブラン城を返すことを決めた。1カ月以内にも引き渡される見通し。
ハプスブルク氏は「ドラキュラはルーマニアを1度も訪れたことのない英国人(英統治下のアイルランド人作家ブラム・ストーカー)による創作。わたしはドラキュラとは関係ないし、夜中に飛び回ることもないよ」と話している。
[時事通信社]
もっとも、ドラキュラのそもそものモデルってワラキア公で、ワラキアはルーマニア独立までオスマン帝国の支配下だったような。まあ、小説『ドラキュラ』はまた別なんでしょうな。そこら辺のいい加減さが、19世紀英国らしいといえばそんな気もします。小説『ドラキュラ』を、文明の中心たる英国と、周縁の地であるルーマニアの対比で読み解く話を、確か高山宏氏の著作かどこかで読んだ覚えがあるけど、さてどの本だったっけ。
以上の本文に何の関連もなくて恐縮なのですが、酒井シズエ翁のサイトが微妙に更新されております。BBSの早期移転実現が望まれますが、今年は翁も更新のご意欲がおありのようで慶賀の至りです。