神田須田町の都営地下鉄看板の年代推定
こんな話ばかりしてもしょうがないのですが、一方論文が暑さで煮溶けている現状、何かまとまった記事を書く余裕もないので、これまたストックの写真を適当に張っておきます。ストックといっても、今年度になってからの写真ですが。あと最近鉄道ネタを書いてなかったので、いちおう当ブログの中心テーマということで。
(この写真はクリックすると拡大表示します)
これは千代田区の、まさに都営新宿線がその下を走っている道路沿いに設置されている看板です。見るからに色褪せて古そうな感じですね。この看板は南向きなので、日当たりも強いのでしょう。
クリックしていただけば文字が読めるかと思いますが、やはり古いものらしく、路線が今と違っていますね。この看板では、新宿線自体は新宿~本八幡間が既に全線開通していますが、今は都営三田線が三田から白金高輪まで延伸され、メトロの南北線とともに目黒を経て東急に乗り入れています。まして、浅草線から直通する成田スカイアクセスの開通はごく最近なので、反映されていません。
そしてもう一つ、現状と違いがありますね。新宿線が乗り入れている、京王電鉄相模原線の終点が、南大沢駅になっています。これは今では、橋本まで延伸されてJR横浜線と接続していますね。
というわけで、このへんの情報を総合すれば、この看板がいつ頃描かれたのか、推測できそうです。ちょっと検索して、関係してそうな開業年月日を並べてみたら、こんな感じです。
・1986年9月14日 都営新宿線、船堀~篠崎間開業
・1988年5月21日 京王相模原線、京王多摩センター~南大沢間開業
・1989年3月19日 都営新宿線、篠崎~本八幡間開業(これで全線開業)
・1990年3月30日 南大沢~橋本間開業(これで全線開業)
というわけで、この看板は1989年度中に作成されたと考えられます。結構絞り込めましたね。それにしても、ちょうどこれは平成元年度になりますから、四半世紀近くもそのままということで、そろそろ更新した方が良いように思われます。
・・・いや、そもそも、本八幡開業時点で、橋本延伸もそう遠くないと分かっていた筈なんだから、その辺の手当をしておけば良かったような気もしますが・・・。あと、細かいところですが京王線の末端区間で、高尾山口と京王八王子の並べ方についてみると、高尾山口の方が上に書かれていますが、これは実際と逆ですね。そしてもう一つ、三田線の三田と日比谷の間のマルはどこの駅のつもりなのでしょう・・・。
ちなみにこの看板、案内からも分かるように、地下鉄の小川町と岩本町の中間あたりにあります。この看板が設置されているのが、周囲のビルに挟まれた、大きな鉄扉のついたよく分からない構築物なのですが、都が看板を設置しているところからすると、下の新宿線に何か関係している建物なのでしょうか。
残暑と冷房の挟み撃ちに遭い、おまけに腰がおかしくて、いろいろと辛い状況ですが、何とかふんばっていかねば・・・