複合機導入記念お蔵出し鉄道写真
というわけで早速、しばらく前に数百枚のコピーを入手した某史料をpdf化したりと活用しているのですが、操作の慣熟と称して小生が前世紀に撮影した写真をスキャンして場所ふさぎに載せてみようと思います。以前もそういえば「スキャナ導入記念お蔵出し鉄道写真」という企画をやってましたが・・・(苦笑) ま、複合機設置のために部屋を掃除したらいろいろ出てきましたので。

これは撮影時期が曖昧なのですが、確か臨時夜行普通列車の9372Mで早朝に東京に戻ってきたので、18きっぷをもうちょっと有効に使おうとそのまま久留里線に乗りに行ったように記憶しています。ちょっと朝靄の雰囲気のある写真でしょう?(←ピントも露出も合ってないだけじゃないか・・・)

南海の、大阪市内にありながら忘れられたような、元高野線のターミナルへ向かう支線ですね。本線の高架化に伴い、完全におまけの支線状態になってしまいまして、そんな路線にはよくあることですが、古い電車が最後のおつとめを果たしていました。・・・南海の電車の形式は戦前から「難解」と揶揄されたくらいで、詳しいことは小生も不案内ですが、多分南海に最後まで残った吊り掛け駆動の1521形だと思います。乗ってから走行音で驚いた記憶が(車体は初期新性能電車ぽい感じですよね)。
いまぐぐったところ、この年8月にこの電車は引退したようなので、ぎりぎり間に合った、という状況だったということに20年近く経って気がつきました(苦笑)。

昔ながらの木造跨線橋に記された駅名が、いい味を出しています。この駅から分岐していた三木鉄道は廃線になってしまいましたが、この跨線橋は残っているのでしょうか。
それにしても、写真をスキャナで取り込むと、どうも写真を手に取って見ているときはあまり気にならない傾きが、妙に強調されるような気がしますが・・・実物の跨線橋は別に傾いていませんでしたから、今でも健在であればなあと思います。

これは最近社名が変わった、流山に行く電車です。この車輌は当時、同鉄道の最古参車輌でしたが、ほとんど旅客営業には使われていないようでした。この翌年には廃車になったようです。
この車輌は元々、戦後間もない時期に京急(当時はまだ東急の一部でしたが)が製造したものですが、京急で廃車となったものの車体だけを西武系の会社が引き取り、流山電鉄に収めたものです(京急と流鉄はゲージが違うので足回りは共用できません)。そのことは、京急好きの小生は当時も知っていたので、わざわざ車庫をのぞき込んでこの写真を撮ったのだと思います。

本記事最初の写真と同じ時の撮影です。いまやほとんど日本では絶滅してしまった、タブレット閉塞と腕木式信号機の組み合わせが、20年足らず前には東京のすぐそばで普通に使われていたのでした。世紀をまたいで着実に変化は起こっていたのですね。
腕木式信号機以外にも、ホームをはみ出して止まっていることを気にせずドアを開けているキハ35、駅の構造を無視して列車に乗るため線路を歩いてくるおばさん、使われなくなって草生したホームに傾きつつも立っている「ゴミ入レ」と、自分で言うのもなんですが、けっこうのどかな味わいの出ている写真と思います。今やタブレットと腕木式信号機はなくなり、車輌も更新されていますが、のどかな雰囲気はそんなに変わっていないのではと思います。
とまあ、またぞろ前世紀の拙い写真をお目にかけました次第です。
本題の複合機ですが、史料のコピーを大量に取り込む上では、オートシートフィーダーの威力は絶大で大変便利ですが、写真を取り込むのは重視していないのか、これについては前の機械の方がやりやすかった印象があります。写真が取り込む原稿のサイズに設定されていないのが大きな要因ですが、そのような使途を最初から想定していないのでしょう。
とはいえ、労力の軽減では、前者の方が比較にならぬほど圧倒的にありがたいことです。それに、どうも傾いたように見えがちなのは、元の写真の出来映えがその程度だということで・・・。
まだ写真はだいぶありますし、あんまりブログ更新の間を開けないためにも、もうちょっとこの企画を続けるかも。
※2012.10.14./17.追記:続けてみました。→「鉄道の日記念企画(続・複合機導入記念)お蔵出し鉄道写真 高松琴平電鉄と野上電鉄」・「続々・複合機導入記念お蔵出し写真 非鉄道部門」
by bokukoui | 2012-10-04 23:58 | 鉄道(その他) | Comments(2)

それにしても、ホームをはみ出して開扉とは、さすが動労千葉www
こっそり直しておきました(苦笑)
上総中野の方は割と最近行ったのですが、多分上総亀山の方はこの時以来行っていないように思います。
すっかりご無沙汰しておりますが、アジトの方も進展がありそうなので、また機会がありましたら会合を持ちたく思います(なかなか当方もヒマがないのですが)。