「創造博物館」からノアの方舟と世界最大の木造船など
先日所用で、@Im_Weltkriege 猊下の率いるアジトを訪れた折、アジト民諸君が打ち興じて見入っていたネット上の動画が、以下に掲げるアメリカの創造博物館(Creation Museum)の紹介ビデオ(日本語字幕・吹替つき!)でした。
ここでいう「創造」とは、世界は神によって創造されたという、いわゆる聖書根本主義的なキリスト教信仰に基づく考え方のことです。アメリカでこの勢力は多大な支持を得ており、進化論を激しく排撃しており、それこそイスラム原理主義を嘲笑うどころではないのですが、日本ではそのことは案外知られていないように思います。
という前提知識くらいは持っていた小生ですが、あのアジト民ども絶賛の動画だけあって、さすがにこのビデオには衝撃を受けました。この博物館をこしらえた勢力は、進化論のみならず、地球が何十億年も前にでき、地層が何千万年もかけて形成されてきた、ということも否定し、聖書が「文字通りに」正しいということを主張しています。その主張自体は想像の範囲内ではあったのですが、この博物館の立派さ、平たくいえばカネのかけ方には感嘆すべきものがあります。
なにせ、何千万年、何億年という地球の歴史を否定するため、「人間と恐竜が同時に生きていた」などという展示をしているのですが、その展示が凝りまくっていて、設計担当者がユニバーサルスタジオの関係者だそうで、そりゃもうジュラシック・パーク並みです。映像展示もSFXにマルチメディアで、音と光のみならず風と振動も駆使して迫ってくるのだそうです。
なわけで、百聞は一見に如かずということで、上のビデオを見てみて下さい。ネット動画にしては画質も綺麗で、しかも日本語吹替・字幕両方つきという凝りようです(これだって結構手間がかかりそうです)。
で、この創造博物館には「ノアのカフェ」なるものがあって、ノアの方舟がどのようになっていたかが学べるそうですが、その模様を見ていた時小生の脳裏には、以前何かの折に「Yahoo! 知恵袋」で偶然見かけた、いろいろな意味ですごいやりとりが思い起こされました。それは以下のような質問です。
タイタニック規模の木造船を作るのに必要なものを教えてください。(evolution_drinkさん)何を措いてもまず、総トン数で4万6千トン以上、排水トンでは5万トンを越えるというタイタニック(これは、戦艦大和よりは小さいけれど、戦艦長門よりはでかいことになります)を「10人で」造ろうというのが・・・。で、このぶっ飛んだ質問に、実に懇切丁寧な回答を附された方がおられますので、是非これもリンク先を読んでみて下さい。全部引用するのは失礼かと存じますので、肝腎なところだけ抜粋させていただきます。強調は引用者によります。
タイタニック規模の木造船を作るのに必要なものを教えてください。
素人ですので造船にどれほどの費用と時間がかかるのかが分かりません。
①木材で造る場合、どれくらいの量が必要でしょうか?
②製造にかかる時間は、どのくらいでしょうか?人数は最大10人程です。
漠然とした条件下でのお話ですので、おおよそで構いません。ご回答をよろしくお願いいたします。
ベストアンサーに選ばれた回答(cider_kondoさん)ちなみに、この回答者の方は世界最大の木造船として19世紀のアメリカ軍の軍艦を挙げておられますが、これは木造の船体に分厚い装甲板(ほとんど鉄塊のよう)を張りまくった、「自走可能な浮き要塞」みたいなものです。多分、排水量の相当部分が装甲板といういわば「重し」の重量だったでしょう。内訳は全く分かりませんが、20世紀の戦艦でも三分の一~四割近くが装甲重量だったそうで、まあこの時代も比率では同じようなものとすると、正味の船体の排水量は5000トンそこそこだったのでは、と思いますが、詳しい方のご教示を乞う次第です。
一番無難な回答は「作れない」か「魔法的な何かが必要である」となります。
タイタニックはhttp://en.wikipedia.org/wiki/RMS_Titanicによれば総トン数46,328トン(排水量52,310t)です。
一方、史上最大の木造船はhttp://en.wikipedia.org/wiki/USS_Dunderberg_(1865)を見ると満載排水量で7,800tに過ぎず、七倍ほどのひらきがあります。
おそらく「木造船」でなく「木造模型」とか「船型建造物」であればまだなんとかなると思いますが、このサイズのものを作って、水に浮かべて、移動できるようにするとなるとちょっと頭がいたくなります。木材は鉄よりも遙かに嵩張るという問題点があり、そのまま建造するには何か工夫が必要でしょう。
(中略)
建造に必要な時間ですが、
http://www.titanic-facts.com/titanic-construction.html
によれば、工期3年で3000人ばかり使ってますので、単純計算ですと、10人でかかれば900年あれば可能です。(以下略)
さらに余談ですが、USS Dunderberg の艦名で Wikipedeia の英語版をさまようと、「List of world's largest wooden ships」という、まさにおあつらえ向きの一覧が見つかります。もっとも、資料上の制約なのか、船の長さ順に並べられていてトン数は載っていないのですが、装甲板抜きの軍艦としては HMS Orlando が5,640トンあって、正味はこっちの方がでかそうです。もっともこのリストにはありませんが、同じイギリス海軍の木造戦列艦でも、HMS Victoria は6,959トンあってもっと大きそうです。
このオーランドは構造に問題があってすぐ解体されたそうで、このあたりで木造船の限界が見えてきていたのかも知れません。もっとも、ヴィクトリアの方は1893年まで使われた(姉妹艦ハウは訓練艦として一次大戦期まで使われたそうです)ようで、まだ限界は極められる可能性がありますが、ヴィクトリアの次のイギリス海軍の主力艦は鉄製の装甲艦・ウォーリア(今でも博物館となって保存されています)に切り替えられています。なお、木造最大の船として「1857年に英国で建造されたAdriatic 4,145トン」をに挙げておられる船の専門家の方もおられます。実質的には、この辺が商業ベースの限界だったのかも知れませんね(これらの数字について、トン数が軍艦の排水トン、商船の総トンとで基準が違っている可能性はあります)。※追記:この箇所について @pgrho 氏よりご指摘を受け、書き改めました。深謝申し上げます。
も一つ余談ですが、現役最大級の木造船は海上自衛隊が持っているやえやま級掃海艦(磁気に感応する機雷に引っかからないように木造)だそうですが、それでも1000トンほどだそうで。今では、船は鉄で造る方が安くて早いんですね。
話を戻して、このすごい質問を発した方は、「ノアの方舟はどのようにして作られた?」という質問もしているので、やはりこれもノアの方舟を前提にした質問だったのでしょう。実際、補足としてこのようなやりとりが引き続き行われています。
evolution_drinkさん:素晴らしいご回答に感謝いたします。大変厚かましい補足なのですが、全長150m、幅25m、高さ15mと言われる「ノアの方舟」の場合でも同じくらいの時間が必要でしょうか?さすがに回答者の方も阿呆らしくなられたのでしょうか・・・。そしてこの質問をされた方は、単に聖書の内容について検討したかっただけなのか、人数まで想定してホントに「ノアの方舟」を造ろうとしていたのか・・・。
現実と聖書記を混同させてしまい申し訳ありません、こちらの場合でも何百年と必要でしょうか?
cider_kondoさん :タイタニックとノアの方舟ではまったく構造・規模・工数が異なります。比較すること自体が無意味です。
あれ、いつの間にか船の話になってましたが、そもそもはアメリカの創造論の博物館の話題でしたね。どっちがメインなのか書いている人間もどうでもいい(そりゃ原理主義の話よりは船の話の方が好きですが)のですが、一応話を戻しますと、アジトでこの動画を見ていたとき、@Im_Weltkriege 大司教猊下が指摘しておられたのは、この動画の前から10分は笑って見ていればいい、しかし最後の1分半が重要で、いわゆる「科学的」な見方と、「創造論」とは立脚点が違うという主張をしており、それは学問の根本を突いていて、キリスト教に関心のない世俗的な日本人がよくやりそうな、またアメリカでも無神論者が当然行いそうな、「科学的に間違っている」という批判は、この創造論主義者たちには無効であるということでした。
この猊下のご指摘は重要なものと小生も重々承知しておりますので、ここではこのビデオについて、「科学的」云々というコメントは控えておきます(歴史学という人文主義的な局面での類似した主張については、小生は以前批判を試みたことは付記しておきます)。
その代わりに小生が思ったことを蛇足までに記しておけば、まず一つは、彼らは「科学的」な博物館と類似した展示手法を採ることによって、@Im_Weltkriege 猊下が指摘した自らの立場を掘り崩してしまっているのではないか、ということです。
そしてもうひとつ、「聖書は文字通り正しい」ということを、ここまで費用と暇をかけて宣伝しなければならない、と考えて実行してしまっていること自体が、そのような莫大な代償行為なくして自らの信仰を補強できないという、彼らの信仰の本質的な脆さを逆照射しているのではないか、ということです。ひとり静かに、聖書を読んで確信に至ることができないから、他人にこんな仰々しい道具立てで同調を誘わなければならないのではないでしょうか。
言い換えれば、信仰が充分行き渡っていないという危機感の反映のようにも捉えられるのではないかとも取れます。
考えてみれば、現在「世界遺産」なんて多くの観光客を集めているような、世界の教会・聖堂・寺院・モスク・神社等々の類は、大概「巨大なハコモノで見た者の度胆を抜く」「極彩色の展示で見た者を圧倒する」「魅力的なイベント(講演・舞台の類)で見た者を惹きつける」というのが本来の目的だったとも言えるわけで、現在までそれが人を集めているとすれば、それは普遍的なことなのだなあと思われます。敢えていえば、「幸福の科学」が子安武人氏なぞを雇ってアニメ映画を作るのも、同じようなものということで。まあ、20世紀でそれをもっとも象徴するのは、ナチの宣伝相・ゲッベルスでしょうが・・・。
キリスト教では、カトリックのそういった大伽藍や式典への反発からプロテスタントが生まれたといえるわけですが、それがこうなってしまったというのも時代の流れというものなのでしょう。新興宗教も、最初はマンションの一室ではじめても、信者が増えてお金が貯まるとみんなハコモノを作りたがるわけですが、この種のハコモノ好きは、社会主義を標榜する独裁政権なんかでもそっくりだということは、一応指摘しておくべきでしょう。
で、この創造博物館は、ユニバーサルスタジオの関係者が関わり、またビデオの中で解説者が「クリスチャンは真理を楽しむべき」などと発言し、アメリカでも子供に人気だという恐竜を展示に取り込むなど、エンタテインメント性を高くして、より多くの人に訴えかけようとしている、その徹底した手法は注目に値します。
しかしまたこれも考えてみれば、宗教施設へ詣でる人々にとっては、少なからずそれがエンタテインメントであったことは否定されるべきではなく、日本史では江戸時代のお伊勢参りなどについてそういった研究がかなり進んでいます(こちらなど参照)。このようにしてみれば、その創造博物館を取り巻く情勢も、何か空恐ろしいカルトの大陰謀の如く捉えるのではなく、世界史上数多く例のある、「フツー」の人がはまっているものに過ぎないのではと問い直すことの方が、ものの性格をよりよく把握でき、得るところも大きいのではないかと愚考します。
そして、仰々しいハコモノや耳目を奪うイベントという表面の壮麗さを剥ぎ取ったその先に本質を見いだすというところでは、実は信仰と学問とは、それほど離れていない真理への道なのではないかと思うのです。
この創造博物館はむしろ、そういった信仰を経て真理へと至る迂遠な道に耐えかねた、すぐに分かりやすい答えへへ飛びつきたがる現代人の性格を表現したもの、と捉えることもできるでしょう。エンタテイメントをエンタテインメントとして享受すること自体はまったくいいことですが、それで安易に真理へ辿り着けると思ったら、それは神でも学問でも、バカにしたことだろうと小生は信じます。
学問と創造論でついでに一つ思いつきの電波を発しておくと、先日、山中伸弥教授がノーベル医学賞を授与されましたが、その際に山中教授は日本の研究環境がアメリカなどと比べて貧しいことを指摘されたやに仄聞しております。それ自体はまったく正しい指摘で、日米の科学の研究費には大きな差がありますが、こと山中教授のような生物学的な分野に関しては、アメリカの研究費の相当部分が実は、創造論に基づいて聖書の正しさを立証するために費やされており、見かけ上よりも日米格差は小さいのではないか、という妄想が一瞬頭をよぎりました。
なお末筆ながら、このビデオでは創造博物館をシンシナティ(オハイオ州)にあると言っていますが、公式サイトや Wikipedeia の記事では「ケンタッキー州ピーターズバーグ」にあると書いています。まさかこんな博物館がアメリカに二箇所も! と一瞬びびりましたが、Youtube の動画をアップしたという AiG (Ansers in Genesis)の公式サイトの、「Family of Websites」に、博物館のサイトも載っていますので、関係機関であることは確かなようです。
地図を見てみると、シンシナティもピーターズバーグも、州は違えどオハイオ川に沿った近所のようです。遠方から来るときはシンシナティの空港を経由するのが便利、ということなのでしょうか。
とまあ、例によって話がとっちらかっておりますが、これだけの啓発をさせる(ネタになる)「創造博物館紹介ビデオ」(日本語版)の Youtube の再生数が、本記事執筆時点で300にも届いていないというのは、ちょっと残念でもあります。しかもこの再生数のうち、1割くらいはアジト民の再生数じゃないかと思います(笑)。この

それにしても、貴殿がこの動画をご存じないとは意外でした。小生もこの動画は猊下やKさんからご教示いただいたのですが、貴殿とKさんたちが創造論のネットサーフィンをしていた際に発見されたのだとばかり思っていました。なにがしかご参考になりましたら幸いです。
日本からここへ行くような物好きや原理主義者はやはり少ないと思うのですが・・・ポジティヴに考えると、クリスチャンが人口比0.1%の日本を「有望な市場」と捉えているのかも知れません。でも再生数があれじゃ・・・。
なお、最初「創造論博物館」で検索したら引っかからず、「創造博物館」で見つかったので、その辺のシステム上の問題もあるかも知れません。
リバティ大学ネタもアジトで聞きました。ぜひ留学して日本にアメリカの深層を伝えて下さい、と思いましたが、貴殿が異端扱いされて射殺とかされたら悲しいのでやはり慎重に願います。
何でも同大学はディベート競技の強豪校だという話も聞きまして、やはりさすがにその辺は索漠たる思いがしますね。
創造論をこういう形で信じる人々というと、日本では『クリスチャン新聞』か『リバイバル新聞』を購読している教会かと思います(ちなみにキリスト教の新聞はこれ以外に『キリスト新聞』と『カトリック新聞』があり、どれを購読しているかで教会の性格がおおむね分かります)。日本語版は、アメリカのミッションとのつながりも多いそうした教会へのメッセージなのでしょう。でも、熱心な福音主義者であれば、教会から海外旅行に行くなら、こんな遊園地ではなくて「やっぱりエルサレム」という発想になるのではないでしょうか。そう、この施設が日本人の目にネタ的に見えるのは、福音主義のせいではなく「福音主義的創造論をテーマパークにする」というアメリカ人的発想の方だろうと思うし、そのことは日本人である限り福音主義者にとっても同じだろうと思うのです。
リバティ大学というのは初めて知りましたが、バプテスト出身の方が聖書信仰的な大学を創立されたというのはあまり珍しい話ではないかと思います。こういう方々の主張については、英語が出来さえすればネット上で食傷するぐらい読めるかと思います。留学されるには及びません。

コメントありがとうございます。
クリスチャンの方の見方をぜひ聞いてみたかったので、本記事にコメントいただけましたのは欣快の至りです。
キリスト教系の新聞では、大学図書館にある『カトリック新聞』は読んだことがありましたが、他の新聞は知りませんでした。ご教示ありがとうございます。
ご指摘の、「創造博物館」のネタ風味は、福音主義よりもアメリカ人の発想にある、というのはなるほどと思いました。とすると、聖書のもとに普遍をめざした筈の福音主義者が、地域的特質によってむしろ普遍から遠ざかってしまったことになり、興味深い事態と言えそうです。一方、そういった地域にくっついたところが、個別の信者(集団)については団結を強め、こんなハコモノを可能にしたとも考えられます。
(続きます)
リバティ大学は近年特に目立つ例ではあるようですが、同様の学校はアメリカにたくさんある、というか、こういった信仰由来の設立経緯は一般的なもののようですね。
もっとも、鉄道史マニアの小生としては、アメリカの名門大学とされるヴァンダービルト大学やスタンフォード大学の名前をみるたび、創設者のことを思って微妙な気持ちになります。泥棒貴族の金が善用されたと見るべきか、創設者の手段を選ばぬ精神がどこかに受け継がれているのか・・・こっちのパターンはまたこっちで・・・
留学については、理論以上にそういった信仰によって設立された組織に入り込むことで、いわば「空気」を会得することがこの場合重要なのだろうと思います。
もっとも、会得されたそれが、聖書の教えを反映したものなのか、アメリカのある種のコミュニティのものなのかは、区別が難しそうです。
ご無沙汰しております。ご指摘ありがとうございます。
鄭和の船はご指摘の通り確かに相当大きかったようで、史上最大木造船だった可能性も多分にあります。
ただ如何せん、時代が古くて数値が曖昧でもあり、異説もあるようなので、とりあえず確実そうな19世紀の事例を選んでおきました。もっとも、英語系のサイトに頼ると、中国のものへの目配りは悪くなってしまうと反省しております。
内陸用の船は、天候を気にしなくていいかわり、喫水が深く取れいので、けっこう性格が変わってくるかも知れません。
煬帝の話はビックリですね(例によって唐があしざまに書いている分があるかも知れませんが)。大運河を作ったこと自体は後世に益するところも多かったはずですが、作らせた当人はそこまで考えていなかったのか・・・

鄭和を除外して回答したのは単純に記述の信用度が低いだけの話で、単なる歴史でなく船舶史の専門家も普通は同様の見解でしょう(石井謙治先生とか山形欣哉先生とか)。
純粋な木造船は絶対的に変形と漏水の問題から逃れられず、全長150mの木造外洋船が作れるかと言えばそれは
「魔法的な何かが必要である」
としか言えないでしょう。明代の造船技術が(当時の欧州諸国を上回っていたかどうかはともかく)、木材に関する現代の知見すら超越してないと無理だからです。
目配りが悪いというよりは「白髪三千丈式の誇張だろJK」ぐらいでしょうか。
私自身は聖書を娯楽書として読む人間なのでノアの方舟についても面白いとは思っています。
コメントありがとうございます。
知恵袋の懇切なご回答はとても面白く、本記事執筆に際したいへん参考になりました。改めて御礼申し上げます。
木造の船にはやはり限界があるのですね。素人考えでは、キールとビームの西洋式とは違う分、ハコとしては東洋の方が大きくできる(経済性や耐航性は別として)可能性もあるのかと思いましたが、何倍にもできるわけではないでしょうね。
聖書を娯楽として読み、思考実験としてノアの方舟をシミュレートしてみるのは面白いと小生も思います。
それが、信仰の手がかりとして聖書を読むのであれば、そんな枝葉末節にこだわった話はいわばオタク的行為であって、神の栄光につながるわけでもないと思うのですが、その辺の捻れ(創造博物館の人々はねじれと思っていないのでしょうが)が今回、面白いと思った次第です。

「聖書を用いてこの世の事象を理解する」とい言っている・・・A
化石という証拠から「解釈」するんですってね。「推論」ではなくて。・・・B
A.聖書は正しい(前提)→B.証拠から聖書に合うように解釈する。→聖書は正しい(結論)
馬鹿だ・・・
「星々の様子が聖書の言葉とみごとに一致していることがわかる」なんて言うくらいですから。星々を観察して聖書を書いたとは考えないの世の証拠が、進化論の正しさを証明することにはならないのです」なんというブーメランww
他にもいろいろあります。
こんなくだらないものにかける金があったらもっとまともなことができると思います。研究資金や教育環境の改善など・・・憤りを覚えます。
コメントありがとうございます。
仰るとおり、「論理的」にこの博物館をこしらえたような人々を「説得」することは、労多くして益少ないことと思われます。それは大変に残念なことですし、確かにこれは「くだらないモノ」です。
ですがまあ、これもまた神の作りたもうた世界の一部と考えれば、なにがしか他山の石として学ぶところもある、というように捉えた方が、面白くこの世界を生きることができるだけ、いいのかなと思っています。