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筆不精者の雑彙

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「超」というのは若者言葉か

 日経新聞で読んだのですが(ネット上では現在のところ探したけれど見当たらない)、奥多摩の道路の急カーブで死亡事故があり、注意を喚起するために、路面の標示を「急カーブ」よりもパワーアップして「超急カーブ」としたそうです。
 そのこと自体は、急カーブの安全対策として、効果がどれほどあるかは未知数ですが、とりあえずやってみるくらいはいいでしょう。
 ところが日経の記者氏、このことについて若者言葉を取り入れて若年層にアピール、みたいな感じで書いています。おまけに「若者言葉に詳しい」大学教授のコメントまで集め、行政の言葉遣いが変わるきっかけになるかも、などとコメントさせています。

 しかし。
 「特急燕」が走り始めたのは1930(昭和5)年だったような。その後私鉄でも「超特急」は結構流行ります。
 それはともかくとしても、「超」を何かに冠する初出っていつごろなんでしょうね。今度『日本国語大辞典』でも引いて調べてみましょう。若者言葉とかいう奴は、或いはファッションなんかもそういう場合があるような気もしますが、実は昔のリバイバルだったりすることもままあるものです。
 「超」を若者言葉らしくするなら、「チョー」にした方がより適切な気もします。

 なんて「若者言葉」にいちゃもん言いだすようでは、もう若くはない・・・というか、言葉に関してはリアル厨房の頃から若年寄気取りだったような。

※この話題の続きはこちら
Commented by 労働収容所 at 2006-04-18 01:10 x
超幾何分布辺りもかなり早いかもしれません。
と良く調べもせずに書く。
Commented by bokukoui at 2006-04-19 00:31
戦前に既に「超心理学」を言い出していたライン博士なんか相当に早い令かもしれませんね。
と今は亡き社会思想社の教養文庫に収められたM・ガードナー『奇妙な論理』を引き写して書く。
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by bokukoui | 2006-04-17 23:58 | 思い付き | Comments(2)