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筆不精者の雑彙

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富岡製糸場見学記(1)の2

 (1)の続きです。看板に偽りあって、まだ製糸場に着いておりませんが、もうちょっと富岡の町歩きにお付き合いください。

 既述のように富岡市には古い建物が結構ありますので、折角だからといろいろ見て回りました。一端をご紹介します。
 まずは市役所の真ん前、線路沿い駅のそばにある倉庫。
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 正面の倉庫は煉瓦造りで、左手には石造のこれも立派な倉庫があります。駅のそばなので、昔は鉄道で積み出す富岡の産物を保管していたのかもしれませんね。ここの煉瓦の積み方は、一般的なイギリス積みでした。

 ついで、工女のお墓がある寺の門の向かい辺りにある金物屋。一応今でも現役らしくあるのがなかなかすごいところです。
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 そんなふうに街を歩き回っているうちに、本日の見学会一行の引率者であるS先生と遭遇(見学会は現地集合・現地解散)。お互い昨日11時前まで呑んでいたものの無事に現地に到着できて何よりです。

 富岡製糸場の正門からまっすぐ伸びる通りの附近にも、古い建築物がいくつか見出されます。
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 例えばこの医院など。昭和20年代ごろのものだそうですが、中々の風格です。
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 興味深いという点では、この時計店の一角なども味わいがあります。
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 なにより屋根の上から突き出している塔が面白いですが、これは消防用の火の見櫓だったのではないかというのがS先生の見立てでした。角の建物とあわせ一角を補修しつつ保存できたら望ましいのですが。

 だいぶ崩壊しかかっているという点では、製糸場から程近いこの建物なんかはかなり危険そうでした。
富岡製糸場見学記(1)の2_f0030574_237589.jpg
 屋根が垂れ下がっていますが、写真ではあまりその様子が分かりません。歴史的云々以前に、やはり全体として街が沈滞気味であることは(富岡も例に漏れず線路の向こうにバイパスが通っています)否めない事実であろうかと思います。それだけに、富岡製糸場による町おこしにも期待がかかっているのかもしれません。

 これも随分長くなったので、肝心の製糸場本体についての解説は次回以降ということでご勘弁を。やっと次回から本題です。
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by bokukoui | 2006-06-27 23:09 | 歴史雑談 | Comments(0)