英語のお勉強
多くの方にご来訪いただき、まことにありがとうございました。
少なからぬ方々とも久闊を叙すことが出来、愉快なひと時でした(もっともその中の、これまた少なからぬ比率の方とは、明日もお会いできそうですが・笑)
明日、久々に新企画に手をつけたものを頒布するので、それに関連の小ネタを一つ。
今回『メイドの時代の黄昏 第1次大戦直前の英国メイド事情【無料配布先行試作版】』で翻訳した箇所は、主として家事使用人の自由に関する内容なのですが、その中で当時の家事使用人が自由の欠如に不満を持ち、
service is such a tie.
と良く言っていた、と述べている一節があります。
ここで辞書を引くと、tie の意味で、「[普通は単数形で](自由などを)束縛する物、やっかい者、足手まとい」と書いてあります。ので、この台詞の訳は
奉公とは束縛である。
としてみました(ちょっと固すぎた気もしますが)。日本の現在の「メイド」や、「ご奉仕(service は「奉仕」とも訳せる)」とは随分イメージが異なりますね。
一方、辞書を見ると、同じく tie の項目に「[複数形で]きずな、つながり」と書いてあります。ということは、もし件の台詞の a tie を ties に変えたら、今の日本の「メイド」イメージになってしまうんでしょうかねえ・・・「ご奉仕は絆である」か。
何でこんなことを考えたかといえば、今日のコミケで後輩が企業ブースに行き、「公式同人誌」とかいう位置付けの良く分からないものを買ってきて、それが何でも各国の軍隊を美少女キャラに擬人化して軍事関連の英単語を教える(?)とかいう企画の二次創作ものだったので、もう毎度のこととはいえ、やはりなんだかなあの感を拭えなかったからでして。