地歴教育雑感
昨日付け日経新聞の記事より。
センター(試験)を悩ませる“難問”はまだある。二科目受験できるようにするのは結構なことではないかと思います。実際のところ、数学や英語の長文読解と違って、社会科の選択式試験の場合は、時間を長くしても有利になることはほとんどないので、特段の問題はありますまい。ついでに言えば、センターの地歴(小生は地理選択)はそもそも制限時間の60分を皆もてあましていたような記憶があるので、まあ時間のやりくりの方は何とかなるのではないかと思います。
「学生の歴史・地理の理解不足が指摘されている」。国立大学協会が同センターに地理歴史の二科目受験を可能にするよう要望したのは四年前。九七年度からそれまでの「社会」が「地理歴史」と「公民」に分割されたが、「日本史と地理」「世界史と地理」といった選択はできない。当時の国大協は今春の試験から「地歴二科目」の実現を求め、昨年も要望書を提出したが、センター側の動きは鈍い。
センターの松ヶ迫和峰事業部長は「英語にリスニングを導入したこともあり二日間の試験日程はいっぱいいっぱい」と説明。「受験生や試験場を運営する大学の負担もあり、三日間に延ばすのは無理」という。
そこで浮上しているのが、一コマ六十分ずつの地理歴史と公民の試験を一コマにまとめ、試験時間を百―百二十分にする案。受験生は必要に応じ一―二科目を受験する。
「同じ試験時間内に二科目受ける人と一科目受ける人の間で不公平が生じる」との指摘がある。「二科目受験者と一科目受験者では二次試験を受ける大学が違うはず。そもそも競合がない」との意見もあり、センターの判断が注目されている。
この話題、続きます。