備忘・「東京大学オタク物語」向け資料
「ある喪オタクから聞いた話」というのですが、なんだかはてなブログ界隈では大いに話題になっているみたいですね。今日まで知りませんでしたが。
記事の内容については、東大の人間がこういう話題をするとついつい興に乗ってというか悪乗りしてというか、こんな感じに話してしまいそうな気がして、その点ではこの記事に登場される東大のオタクらしき方には共感が持てます。
ですが、個別具体的な中身については些か見解を異にするところもあるので少しコメント。
定義次第ですが、オタクは6割もいるのかな・・・理系では比率が高まるのかもしれませんが、過半数に達するとはいくらなんでも多すぎるように思います。オタクな人の周りにはオタクな人が集いやすいので、結果的にオタクの数が多く思われるのかもしれません。小生はその辺を慎重に考えて、2割程度がオタクなのではないか? と内輪に見積もった数字を出しておきました。
この数字は基本的に学部生の状況に基づいて考えたので、院生の場合はおそらく上がるでしょう。そして、院生が多く、学部生が3・4年生しかいない本郷や駒場の後期課程の研究室では、比率がもっと高めに感じられたということがありそうですね。
数の問題はとりあえず措くとして、男女交際の問題ですが、根本的に学内での男女比は3:1程度で男の方が多いので、そもそも学内で恋愛しようとすると不毛な奪い合いになるというのは確かですね。ですが、そんなに「オタク」な男に機会がないわけでもないのではないかと思ったりもするのです。何となれば、男にだけオタクが多いわけではない、男にオタクが多い状況ならば、女にもまた少なくないのではないか、そのように考えられないでしょうか。
ここは小生の個人的な経験を、恥ずかしながら公開することと致しましょう。
思えばあれは語学のクラス単位で行われた新入生のオリエンテーション合宿の折。
中高6年間に予備校一年間のおまけつきで男子校生活をしていた小生は(いや、予備校時代はそうではなかった。そこには些かの悲喜劇があったけれど、現在述べる紙幅はありません)、女の子と合宿に行って
その席に、同じく新入生で来ていた女性がおりました。彼女は米国からの帰国子女でした。
今にして思えば、小生は女の子と話をすること自体が嬉しかったのだと思いますが、そこで「一般的」な初対面の男女に相応しい話題など小生にあろう筈がありません。で、「アメリカ帝国主義的文化の侵略性について」延々とやくたいもない空論を
若いオタク者がよくやりそうな失敗だと思います。しかし、小生はそれ以降も別に、その女性に避けられるような事態は生じませんでした。小生の人徳でしょうか。いいや。
なんとなれば、実は彼女と先日再会しました。
8月12日、東京ビックサイトの西館で。
男のオタク多ければ、その場には女のオタク、或いはそこまで行かずとも、オタク文化的な世界の存在に慣れている女性も多かろうと思います。ですから、こちらのシロクマ氏の「隠れオタク女子を検出するマーカー開発」のような方法論を使って周囲を観察することは結構有効なのではないかと思います。小生の良く知っている男の場合、ある女の子が持っていたプリント類を入れるナイロンパッドに、『あずまんが大王』のちよパパのごく小さいシールを張っていたのに気がついたのが縁で話が盛り上がり、ちよパパのグッズがないかと秋葉原に行ったのが結果的に初デートになったという事例があります。
更には、高校生の頃から長期計画で染めて行った大物の先輩もおりましたね。
他にもこういった種々の話題やネタはありますが、ブログで小出しにするより、早いとこ「東京大学オタク物語」を完成させた方がよさそうですね。(小出しにしたネタその1・その2)
なお、「加筆予定」のまま放っていた9月20日付「「ノブレス・オブリージュ」略考続き・19世紀の軍と貴族」を完成させました。まあやくたいもない話ですが、一応のオチはつけたのでご関心のある方はお読みいただければ幸いです。
しかしおかしいなあ。今でも東大には「駒寮の名残」と「役人根性」が確かに染み付いてますよ。嫌と言うほど。
所詮そこに居るのは「労働しない労働者」と「格差是正を叫ぶ不労所得者」というのも悲しい現実ですが。
確かに、来ない人を調べるのは大変ですな・・・しかも案外人数いるし。
そして後段、貴殿の経験に基づいた言葉に重みを感じます。「駒寮」的なものはなかなかなくならないでしょう、そういったものを求める素地が深く浸透しているから。
>ゆん様
文系なのでちょっと多めに書いてしまいました。全学では4:1の方がより近いと思います。工学部あたりでは49:1なんて数字も聞きましたが(笑)
なお文学部内でも、専攻によってかなり偏在しているような感があります。
>spade16氏
理解してもらうというより、許容してもらえる可能性を増やそうという積もりです。とはいえ、そういった下心を抱いて行動すること自体、貴殿からすれば馬鹿げたことと思われても、それは確かにその通りと自己批判します。