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筆不精者の雑彙

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神岡鉄道と北陸の私鉄巡り その2

 やや間が空きましたが、その1の続きです。

 神岡鉄道を乗り終えて富山に戻ってきた我々は、JR富山港線改め富山ライトレール線に向かいます。JRの電車区間を一部を路面軌道にしてLRT化、公設民営方式に移管し、改造工事をして今年のゴールデンウィークに開業しました。これまで路面電車的性格の路線を高速電車に改める例は数多くありましたが、逆の例はあまり無く、今後の鉄道のあり方の例となるかもしれないというわけで、今回の旅行の眼目の一つでした。駅ホームで蕎麦をすすって朝食兼昼食に代え、慌しく駅の北口に向かいます。
 富山駅は北陸新幹線対応の駅高架化工事中でしたが、この高架化に富山港線を加えないという事情が、富山港線のライトレール化の理由の一つとなったようで、将来高架化実現の時には富山地鉄の路面電車と乗り入れする計画もあるとか。
 駅北口に新設された路面電車の駅には、最近流行の超低床電車が停まっています。小生の見解では、日本の電車の技術はもっぱらアメリカ由来だろうと思いますが、最近はLRTはじめヨーロッパからの導入が流行となっており、時代の変化を感じさせます。まあ、アメリカの旅客鉄道がそれだけ衰退したということかもしれませんが・・・。
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 写真はクリックすると拡大します。以下も同じ。
 軌道敷が緑化されているのが目を惹きました。ヨーロッパでよくあるらしいと写真で見たことはありましたが、実物を見るのは初めてです。もっとも、富山ライトレールの場合、緑化してあるのは富山駅北の電停の範囲内だけのようですが。

 運賃は200円均一ですが、平日のデータイムと土休日は当分の間半額の100円とのこと。そのせいなのかどうなのか、乗客は結構乗っていました。ICカード利用者もそれなりにいるようです。
 新設された真新しい路面の軌道を暫く走ります。将来の複線化の予定があるようで、複線化に備えたポイントが既に設置されていました。路面区間は短く、電停3つほど過ぎるとかつての富山港線を転用した専用軌道区間に入ります。もっとも駅を全て路面電車対応の低いホームに変えるなど、かなりの改良工事がなされていました。電車も新しい超低床車でスムーズな走りです。車内も綺麗で申し分ありません。ただ、下車を知らせる押しボタンの文字が消えかけていたのと、早くもシートがへたっていた箇所があったのがちょっと気になりましたが。
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 使ってみなければ分からないことも多いのでしょう。
 30分足らずで終点岩瀬浜に到着。ここは駅前が整備され、バスとの接続が図られています。電車到着後ややあってバスが来て、そう多くはありませんでしたが、乗客が行き来します。
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 戻りの電車も、昼前に富山に着くというやや中途半端な時間帯でしたが(昼食兼買物などにはいいのかな)、途中から結構乗って来て、富山駅に着く頃は立ち客が大勢出ていました。今のところはそれなりに利用されているようで喜ばしい限りです。半額割引シーズンが終わって、導入当初の熱気が去っても利用者が維持されるかがこれからの課題ですが。冬場は雪が降れば利用者はありそうですが、超低床車が雪が詰って動かなくなったりしたら大変です。まあ、ヨーロッパや富山地鉄のノウハウがあれば大丈夫でしょうけど。
 ともあれ、一往復しただけの感想ですが、とりあえずシートのへたり以外は明るい状況のようで、あとは飲酒運転の取締りを徹底すればきっと・・・(苦笑)

 つづく
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by bokukoui | 2006-10-04 23:58 | 鉄道(現況実見) | Comments(0)