今日の東急デハ5001号の状況(1)
向後、機会があれば渋谷に立ち寄って5001号の状況を観察していきたいと思います。その観察記は、このブログが原則一日一回更新しているのと別個に記事としてアップすることになる場合もあろうかと思います。
本日午後5時半頃、渋谷駅で乗り換えたのを機会に状況を見に行きました。
というのも先月の段階では、5001号の警備にセコムの警備員が当たっていましたが、警備員氏に聞いたところでは「契約は10月一杯」ということでしたので、月が変わった場合の警備体制がどうなっているかを知りたく思ったからです。
まず全体の状況ですが、車内の開放が16時までだった先週と違い、今週は17時半でもまだ開放状態となっています。三連休最終日の日曜の夕刻だけあって渋谷は人でごった返しており、5001号を撮影することすら一苦労です。
問題の警備体制ですが、今日はセコムの警備員に変わって、蛍光色のジャンパーを着たご老人が見張りに当たっておられました。警備員の場合はそれぞれの扉脇に一人づつ配置されていましたが、今日は一人が「出口」とされている後ろ寄扉脇に立っており、もう一人が車内のやはり後部側に椅子を用意して坐っていました。
・どのような立場でこの警備という業務に就かれているのか?
⇒渋谷サービス公社から。
・先月と開放の時間が異なっているようだが?
⇒18時まで開放している。
・それ以降の警備体制はどうなっているか?
⇒別なグループがすることになっている。
・(車内の方に)車内でどういった業務をしておられるのか?
⇒利用人数を数えたりしている。
・(同上)「地域振興・青少年健全育成の拠点」のような使い方はしていないのか?
⇒自分はしていない。それについては知らない。
・この車輌の設置経緯について、ご存知のことがあればご教示いただきたい。
⇒交番を作るという話があって、それに対し東急から車輌提供の話があったらしい。しかしごたごたがあって、結局現状のような形にとりあえずなっているようだ。
おおむね以上のような内容であったかと記憶しています。
渋谷区から派遣されている方が聞いた話、という条件付ではありますが、東急側が5001号の価値を認識できていなかった、という暗澹たる状況の可能性がかなり高そうです。また、警備担当者こそ変わったものの、肝心の利用法自体は、休憩所以上にはまだ現状では使われていません。この5001号設置が、まずハコモノ的事業ありきで拙速に進められているという蓋然性は、ますます濃厚になっています。
車内の展示については特に変化はないように思われますが、緑色のA4大の紙片にモノクロ両面印刷したもの(画質は低く、コピーかも知れない。モノクロレーザーならもう少しマシではないか。また紙質も安いものである)が配布資料として置かれていました。表題は「ハチ公前広場のモニュメントについて」です。先週来た時には見当たりませんでした。もっとも、既に全部来訪者の手によって持ち帰られていたのかもしれませんが。
その内容を以下に示します。スキャナがなくデジカメ撮影のため、頗る見難い点は何卒御寛恕ください。
なお、表面右隅に(協賛 セコム)とあり、実際前回紹介した「ハチ公前広場モニュメント設置披露式典」に協力団体の一つとしてセコムが名を連ねていますが、わざわざこの紙切れに、他の団体ではなくセコムの名前だけが記されている(「渋谷区」も「東急」もないのに)というのは解せないことです。或いはこういった治安方面のプロジェクトに関して、警備業者たるセコムが食い込んでいるその深さを示唆しているのかもしれませんが、現状では疑問を指摘する以上のことはできません。
今回の報告は以上です。
現在のところ、幸いにも車体に対する破壊行為・落書きなどはありませんでしたが、今後とも注意は必要です。