東急デハ5001号車内の配布物
まず、ピンク色A4サイズの配布物について、例によってデジカメ撮影した画像を示します。画像はクリックするとかなり大きめに拡大しますが、お見苦しい点はご容赦下さい。まず表面。
もう一つの配布物はこのような薬物撲滅のパンフです。 これは別段渋谷区独自のというものではなさそうですね。
以上、今回の配布物に関して言えば、申し訳程度の「青少年育成」のためのパンフを配っている程度で、「渋谷の歴史と文化」を伝えようという意図は、配布物からは全くうかがい知ることが出来ません。以前配布されていたものが曲がりなりにもデハ5000形の説明をしていたものだったのに比し、今回のものは全くこの「電車モニュメント」の意味とは関係のないものです。このモニュメントがプレハブの小屋であろうとも構わないような内容と言わざるを得ません。
これも以前指摘したことの繰り返しですが、車内展示は相変わらず玉電や都電ばかりで、この配布物の内容と考えあわせれば、渋谷区当局者が東急5000形のトップナンバーという貴重な電車の意義を全く考えていない、ということはほぼ確定的でありましょう。そしてそれは、この事業を行った名目として当局が掲げた「伝えよう渋谷の歴史と文化」「進めよう安全・安心のまちづくり」という政策も、おそらくは空念仏であろうということを推測させるものであるといえましょう。そしてこのようないい加減な事業に5001を提供した東急当局の不見識さ、技術史の意味への理解の乏しさを露呈しているといえるでしょう。
関係各方面に厳重に抗議します。