なんとかして
エチオピアのソマリア侵攻ニュースをちょっと探していたついでに、こんな海外ニュースを発見。
英女王の発音、庶民にぐっと近づいた!?=ミュンヘン大教授の研究
もっとも、記事の題名にあるように「庶民」に近づいたというのは、はちょっと言いすぎのような気もします。
received pronunciation = 容認発音について幾つかのサイトを参酌するに、この容認発音とは「上流階級に容認された」という意味だそうです。記事を読む限りでは、エリザベス陛下のご発音は「上流容認発音」から「標準容認発音」に変ったそうですが、結局のところ容認発音内部の変化であるのならば、大局的には庶民と違う上流階級内ということに変りはないのではないか、とも思われます。
ただまあ、「ハイソ」「パンピー」くらいの階級差は存在しているとしても、王室や貴族のような限られた超上流階級というのはもはや絶滅状態である、というように解釈するのならば、それなりに合理的かなと思います。
もっとも、ここらへん論者によって容認発音の定義や範疇などが異なるかもしれないので、あくまで単なる思い付きということで。
※参考にしたサイト
・英語の訛りの特徴を分析する「ゴスフォード・パーク」
・RP(容認発音)とアクセント
全然関係ありませんが、pgρ氏に創価学会の音楽コレクションを貰ったのでBGMとして愛聴中。もっとも、学会歌は軍歌・労働歌の亜流と考えられるので音痴にやさしい「バリアフリー音楽」かと思ったら、歌自体は合唱になっちゃってました。
このところ、仕事上で前の教室にいた4年間に一度したかどうかのミスを連発しへこんでいるので、精々学会ソングで空元気でもつけるとしましょう。
#でも大学で英語の授業を教えている英国人教師の発音は割と聴き取り易いんですよね。(もっとも1人はスコットランド人ですが。)最近では教養ある英国アクセントの知的な響きに惹かれるものを感じます。
まあそんな言語的米帝主義者(笑)の私でも、1950年代以前のアメリカ映画の英語は訛りがきつすぎてBBC以上に聴き取りづらかったりします。(昔の教養ある英国人が「いかにも野卑なアメリカ人の英語」と想像するような発音と言えばいいのでしょうか。)またアメリカ南部訛りとか、黒人英語(イボニクス)とかも聴き取れません。
#黒人英語といえば「マーシャル・ロー」という映画の中でFBIエージェント役のデンゼル・ワシントンが普段は綺麗なSAEを喋りながら場末の黒人の中年店主をどやす場面で突然黒人英語に切り替えた姿が、アメリカにおける言語と階層、あるいは言語と人種の関係という点で興味深かった記憶があります。
いずれにしても聴き取りにくさ最強はインド人の話す自称・英語ということで(笑)
http://www.ywad.com/movies/313.html
インド英語が聞き取りにくい、というのは他の日本人からも聞いたことがあります。しかし連中人数が多いから、そのうちそれがスタンダードになってしまうのでしょうか(苦笑)
まあどっちにせよ、小生は英語の聞き話す能力は皆無なので、実はどう違うのか全く分からなかったりします(苦笑)。
>「マーシャル・ロー」の短評
ご紹介のサイトの「アメリカ人向け勘違いPC映画」という言葉に吹き出しました。
「そのうちそれがスタンダードに」という点ですが、確かTOEICが近いうちにSAEだけでなく様々な英語圏の人々の発音をリスニング問題に反映させる方針だとか耳にしました。曰く、国際コミュニケーション手段としての英語はもはや米語だけでは成り立たないと。そういう意味では私などはごく限られた米語しか解さない、英語話者としてはかなり幅の狭い人間なのかもしれません。
>「マーシャル・ロー」の短評
そのフレーズがいたく気に入りましたので紹介しました(笑) 同じ監督による「戦火の勇気(原題The Rules of Engagement)」はもっと勘違いが酷い内容でしたが。米地上部隊がイラクでどうしてあれほど現地住民の反感を買っているのかが如実に窺い知れる、そういう点では非常に見応えのある映画です(笑) まあ勘違いでもPCを標榜するリベラルがいいのか、それともむき出しの偏見と開き直りで自分に正直な保守の方がいいのか、判断に悩むところです。
mixiでも書きましたが、まず何より卒論提出お疲れ様でした。
英語に関しては・・・そもそも英語が標準ということが確立し待っている今の世界に如何に対応するかの方が小生にとっては重要時です。とほほ。
>勘違いでもPCを標榜するリベラルがいいのか、それともむき出しの偏見と開き直りで自分に正直な保守の方がいいのか、
そういった二択でない、対立を止揚できるような方策を出来れば捜し求めたいものですね。